Level5第8位『無限の剣製』   作:ALPHALION

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夏休み初日、すなわち7月20日

夏休み初日の昼頃───

 

斬は

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし終わった」

 

あり得ない速度で宿題を終わらせた

 

「キリヲ、昼飯は何がいい?」

 

「………そうめん」

 

「わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうめんを茹でながら昨日の事を思い出す

 

白井に色々と質問攻めにあったことである

 

 

 

 

 

 

『どーして、急にやめたんですの!?』

 

『剱崎先輩の能力は!?』

 

『キリヲさんは何故、家から通えるんですのぉぉぉぉ!!!』

 

『いや、一番聞きたいのキリヲのことかよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

というやり取りがあった

 

「………そろそろ差し入れ持ってくか」

 

斬はそうめんを水で冷やしながら呟いた

 

 

 

 

 

 

 

「よォ」

 

「何しに来た」

 

「言っただろ、お前の家で寝るってよォ」

 

「帰れ」

 

「断る!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「入れろおらァ!!!」

 

「──今は遥か理想の城(ロードキャメロット)!!!」

 

物凄い音をたてて衝突する一方通行と盾のようなもの

 

「久しぶりに見たぜ、それ」

 

「お前を叩き潰した時以来だ」

 

「あんときは2丁拳銃も使ったよな」

 

「本気だったからな」

 

「銃弾腹にくらったら身体の中から剣やら槍やら出てきてなァ、それで負けたんだよなァ俺」

 

「やってやろうか?I am the bone of my sword(体は剣で出来ている)

 

「やめろォォ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃

 

「……なんだあいつ、派手なやつだな」

 

垣根はすれ違った男に興味を示していた

 

「目の下にバーコードみてえのついてやがるw,」

 

その男は赤い長髪で目の下にバーコード模様のある男だった

 

「写真撮ってツルギンにおくりゃよかったか、失敗した」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ックシ」

 

「ンだァ、風邪でもひいてンのか」

 

「垣根辺りが噂してんだろう」

 

prrrr

 

「はい、剱崎」

 

『ツルギンか、めっちゃ面白い奴見つけたんだけどよ』

 

「そら見ろ、垣根だ」

 

「マジか」

 

「で?面白い奴って」

 

『赤い長髪で目の下にバーコードある男がいたんだよ』

 

「………そうか、奇抜だな」

 

『写真撮りたかったんだけどさぁ、タイミング逃してよぉ』

 

「………それだけか?」

 

『おう』

 

「お前な…………きるぞ」

 

『おっけ、じゃまたなー』

 

 

 

 

 

 

「まったく」

 

「そろそろ入れろよォ」

 

「断る」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行を追い返した斬は

 

「火事か?」

 

窓から外を見ていた

 

目線の先には煙が上がっていた

 

「……………」

 

「にぃに何処行くの?」

 

「……野次馬」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ………只の火事にして不自然だな」

 

斬は現場を遠巻きに見ていた

 

「能力ではないな……まさか、これが魔術か?」

 

斬はため息をつく

 

「これはクラッシュが動き出すのも時間の問題か」

 

そう言って現場から立ち去った

 

 

 

 

1人の女性が斬を見ていたことに気づきながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの男………現場をここから見ただけで魔術とわかったのですか、警戒しなければならないようです」

 

そう言って女性も斬と同じ方向に立ち去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

斬は電話をしている

 

『ん~どうしたんだぜぃ?ツルギン』

 

「……ツルギンは定着してしまったのか、まぁそんなことよりだ」

 

『?』

 

「炎を使う魔術師に心当たりはあるか」

 

『………もしかして俺の学校の寮で起きた火事の話か?』

 

「何?そうなのか」

 

『あれはステイル=マグヌスっていう魔術師の仕業だ』

 

「そうか、特徴は」

 

『一番の特徴は目の下のバーコード模様じゃないか』

 

「……待て、そいつは赤い長髪か?」

 

『知ってるのか?』

 

「垣根が見たらしい」

 

『そうか……あ、この件でクラッシュは動かないんだにゃー』

 

「……つまりその程度というわけか」

 

『(そう思うのはツルギンだけだにゃー)』

 

「あともうひとつ」

 

『?』

 

「二メートル程の刀を持った女も魔術師か?」

 

『まさか……神裂火織!?そいつとは戦うなツルギン!そいつは聖人だ!』

 

「聖人だと?………どうやら相手さんはヤル気充分のようだ」

 

『逃げろ剱崎!』

 

「お前が名字で呼ぶとは余程の事態なのか、だがお前は俺の真の力を知らない。またかける」

 

斬は通話を切って振り向く

 

「干将・莫耶でいいか」

 

「………何者ですか、貴方は」

 

「お前こそ」

 

「私は神裂火織と申します」

 

「あいつの言ってることは本当ってわけか」

 

「武器を降ろしてはいただけないですか?無意味に戦いたくはありませんので」

 

「………俺はどちらでもいい、だが俺の邪魔をするなら殺す」

 

「そうですか……」

 

「1つだけ言っておこう」

 

「?」

 

「人間の脳は140年分の記憶が可能であって10万3000冊はそれの足元にも及ばぬという事」

 

「………?」

 

「覚えておけ、そして─────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後

 

「まったくスクール様々だな」

 

斬は今日の火事について垣根に知らせスクールに調べさせたのである

 

そして知った

 

禁書目録──インデックスの事や彼らの目的

 

土御門からは魔術師の姿と名前を

 

そして運命に逆らう少年を

 

「さてお手並み拝見だ幸薄そうな少年、いや」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──幻想殺し(イマジンブレイカー)


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