転生のサンライズ   作:D51型245号機

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続きです


第66話

〜工廠〜

 

「多分想像がついたと思います。私が回送された先は『惑星ディスティニー 旧型車両用整備工場』です。」

 

ホキがそう答えると有紀が話しかける

 

「ではあなたはあそこで?」

 

「はい。到着して半年留置されましたがそこで解体されました。同時期に留置されてた客車がプレス機で押しつぶされてましたが私は作業員の手にて解体されました。」

 

「もしかして『ホイットマン』をご存知ですか?」

 

「知ってますよ。ホイットマンは今もお元気ですか?」

 

「ホイットマンは825号で227号(ペガサスエクスプレス)の救援に行きそこで殉職しました。」

 

「825号ですか 懐かしい機関車ですね。」

 

「825号もご存知で?」

 

「たまに貨物を引っ張ってるとこをすれ違ったり整備工場で一緒にいましたから。」

 

ホキが懐かしがりながら答えてく。

 

「もう825号と会うことも出来ないですし。」

 

「まだ会えますよ?」

 

「え?私が解体された後1年後に解体予定とホイットマンがいってましたが?」

 

ホキが疑問をいだきながら聞いた

 

「先程話しました227号救援の功績を称えディスティニーに展示保存され愛称も付けられました。」

 

「そうですか。彼女はよくやってくれましたね。」

 

「彼女?」

 

「先程から話してる825号のことです。」

 

「彼女はなんと?」

 

「惑星ロザモンドの崩壊やその最中ホイットマンの最愛の人が亡くなったこと、ロザモンドに留置されていた私の仲間が亡くなったこと、最後の特殊磁力鉱石載積貨車を無くした事などをです。私は旅客 彼女は貨物だったのでそれぞれの話が互いに新鮮でしたよ。」

 

「出来るならまたお会いしたいですね。」

 

「ではこれから会いに行きましょう。」

 

「えつ?」

 

「そちらの明石さんの発明品で我々が元いた世界に戻れる事になりました。なので今話した825号に会いに行けますよ。」

 

「そうだったのですね。では早く行く準備をしましょうか。それとあなた達が乗ってるビックワンももう少し休ませてあげてね デイビッドって言う人の運転が荒いとか色々で泣いてるよ?」

 

「ビックワンとも話せるのですか?」

 

「あぁ~あなた達には聞こえなかったわね 私達は車両同士で話し合ったりして長時間停車中はそれぞれの思い出話とか聞き合ってるのよ。」

 

「そうですか。」

 

「彼女は前行った異世界のフリルって子には1時話せたと言ったりそこで仲間と死のうと考えたとか言ってるわね。」

 

「内容もフリルが話してたのと同じ内容ね。」

 

「とりあえずディスティニーに向かいましょ。」

 

「そうですね。」

 

そこで話し合いが終わり帰還する準備を開始した。




ここまでです

次回をお楽しみに

1/15 ミスを修正致しました

蒸気機関車を新たに配備させようと思いますがどれが良い?

  • 8620形
  • 3100形
  • C59形
  • C60形
  • C61形
  • D52形
  • E10形
  • B6(2100形

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