ストライクウィッチーズ~神風のウィッチ~   作:疾風海軍陸戦隊

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プロローグ

1945年、8月14日。扶桑皇国九州鹿児島県鹿島飛行場。

 

今から数年前、扶桑皇国はカールスラント、ロマーニャと3国同盟を結び、物資確保のためアジアに進出した。しかしそこでリベリオンといざこざになり1941年12月8日ついに扶桑皇国はリベリオン合衆国に宣戦を布告し、戦争となる。言わる世界大戦となったのだ。扶桑皇国は半年は連戦連勝だったが、リベリオンの南洋攻略の時に空母4隻、と飛行機と熟練のパイロットとウィッチを多く失う。その後扶桑皇国は守勢に変わり、1922年のマリアナ海戦で連合艦隊は壊滅と同時に大本営は新たな作戦を計画し、特殊部隊を作った。

それが「神風特別攻撃隊」である。最初の作戦ではリベリオンの空母を1隻沈めそれを皮切りに次々と特攻作戦が開始された。そして多くのパイロットウィッチが命を落とした。

 

そして今、新たに特攻に出撃するウィッチが今飛び立とうとしている。目指すは沖縄、リベリオンの艦隊が集結する所だ。

そして滑走路前では10人のウィッチが上官の前に並んでいた。みんな二十歳以下、最年長でも16歳の娘たちだ。そのうちの一人が扶桑海軍所属の宮藤春佳である。彼女は元々学生だが学徒出陣の為、軍隊に入り、そして今特攻隊員のウィッチとして今出撃しようとしている。春佳には芳佳という1歳年上の姉がいたが去年のマリアナの戦いで亡くなっている。

そして春佳含む10人がお互いを囲んで人生最後の会話をする

 

「いよいよ最後の時ね・・・・」

 

「ええ・・・でもいつかまた来世で会えるよ」

 

「そうだな」

 

「そうね。きっといつかはどこかで会えるわよ」

 

「その時まで。みんなしばしのお別れだ」

 

そう言い10人のウィッチたちはストライカーユニット、零式艦上戦闘脚62型を履く。体には小型の爆弾だが1つで250キロ級の破壊力を持つ爆弾を沢山縫い込んだ飛行服を着こんでいた。

そして、仲間が見送る中、春佳含む10人のウィッチと護衛であるウィッチ47人は今飛び立った。

 

 

海ゆかば、水浮く屍

 

山征かば 草生す屍

 

大君の  辺へにこそ死しなめ

 

かへりみはせじ

 

 

飛びだって30分後、リベリオン海軍のウィッチたち50人が特攻隊を味方の空母に近づけさせまいと、春佳たちに襲い掛かる。春佳は上空にいる敵ウィッチを発見し

 

「退避!!雲のに隠れるぞ!」

 

と、指示し全機がバラバラになる。雲の中に退避した春佳はどんどん降下していく。すると雲の下に出た。すると雲の上から墜落するウィッチが見える。誰かが撃墜されたのだ。

 

「くそっ!」

 

春佳は悔しいさと悲しさの顔をしながら敵艦まで飛んだ。すると敵艦が見えてきた周りを見ると自分と同じ特攻隊員3人の姿が見えた。残りの6人はやられたのか・・・

だが、敵艦隊もこちらに気付いたらしく、こちらに向かって対空砲を撃つ。リベリオン軍の使う対空砲は最新式でVT信管という奴だこれが結構厄介。いつもの対空砲弾は時限をセットして爆発するんだがこのVT信管は弾の中に小型のレーダーを入れ、レーダーが物体を感知すると弾が爆発し、直撃しなくてもその爆風と破片で敵を撃ち落とす。

 

「クッ・・・・まるで暴風の嵐・・・」

 

私はなるべく当たらないように波のすれすれまで高度を下げる。だが、他の仲間はVT信管によって撃ち落とされる。

 

「みんな・・・・・・私もすぐに行くからね」

 

そう言い私は水面すれすれまで飛ぶ。VT信管は私の手前で爆発する。その様子を見て空母にいるリベリオン兵は驚く

 

『なんで当たらないんだ!』

 

『海面の反射に反応しているんだ!敵のよりかなり手前で爆発している!!』

 

20ミリ機銃や40ミリ機関砲で撃つが春佳はその弾丸を避ける

 

『艦橋。こちら右舷見張り。敵方向110℃ 距離一マイル!!』

 

『何がマジックヒューズだ!!さっさと落とせ!!』

 

『彼女は仕組みがわかっているのか!?』

 

『そんなわけないでしょ!!』

 

『ぶつかるぞ!!距離500ヤード!艦橋間もなく衝突します!!』

 

空母の兵員は衝撃に備えた

 

「距離500メートル・・・・・・・十分よし!」

 

春佳は鹿島基地に無電を打った

 

『ワレ、今ヨリ突入ス』

 

一方、鹿島飛行場での無線室では

 

「無電来ました!!」

 

無電を聞いた電信兵が上官に報告する

 

「誰だ?」

 

「宮藤少尉です。」

 

「内容はなんだ?敵艦の種類は!」

 

「我今ヨリ突入ス‥‥フタ・フタ・フタ・・・・・・空母です!!」

 

ちなみに戦艦ならセタ・セタ・セタ。輸送船ならユタ・ユタ・ユタである。

そして春佳の命の音であるモールス信号のツーって音が鳴る。今から敵艦に突入しているのだ。

 

 

 

一方、春佳は敵空母に向かって突っ込もうとする。

 

(・・・・お姉ちゃん。今行くからね)

 

「天皇陛下万歳!!さよならお母さん!!」

 

ツゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーブチンッ

 

そして、春佳は見事に敵空母甲板に突入し服にぬいつけてあった爆弾が大爆発。突入された空母の飛行甲板は格納庫に積んであった航空機の燃料や弾薬が誘爆し大炎上してリベリオン空母は大破したのだった。

そして彼女が敵に突っ込んだ翌日。多くの犠牲を出して扶桑皇国は降伏し戦争は終わったのだった。

 

 

 


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