えふてぃさんが言ってた酒場はここかな?
そうしてペガチャンが酒場に入ろうとするとなにやら店内がもめている。どうやら誰かが無銭飲食をしたそうだ。
「おい放すニャン!!俺はもう金がねえんだニャン!」
なにやら声変わり中の汚いショタボのような声で叫ぶ太った客がいた。
俺はすぐ近くにいた客に話を聞いてみた。
「ああ、あいつはこの街じゃ有名なイケニャンっていう盗っ人野郎さ。盗みだけじゃなく詐欺とかもやってる極悪人だよ。見た目のわりに素早いから中々捕まらないのさ。それがとうとう捕まったんだ。」
なるほど、なんて奴だ。だけどあいつの脂肪ちょっと分けてほしいなあとかぼんやり考えたりしてた時、突如そいつが逃げ出した!
「ニャ、ニャー!!」
「くそ、おい!そこの細いの、そいつを捕まえてくれ!」
「え、でも俺はここの夜架ってマスターに用が・・・」
「いいから速く!!」
そう急かされて仕方なく俺はイケニャンとやらを追いかけた。しかしえふてぃにもらった装備が重く、捕まえることができなかった。
疲れてとぼとぼ歩きながら店に戻ると奥から人が出てきた、おそらくマスターのようだ。
「お、おいイケニャンは捕まえたのか!?」
「いや逃げられてしまいました。」
そう答えると夜架は怒った口調で
「くっそなにやってんだよもやし!!せっかくのチャンスだったのに」
そうペガチャンに言い放った。
「け、けど俺は今日あなたに用があって・・・」
「あんなやつも捕まえられないやつの用なんか聞きたくねえよ、帰れ帰れ」
お前だって逃げられてるじゃねえかよ…
「頼む!!本当にお願いだ。話だけでも聞いてくれ!!なんでもするから!!」
「ん?今何でもするって言ったよね?じゃあ、あのイケニャンを捕まえてまたここに連れてきたら考えてやるよ。」
「本当か?よーし、捕まえてやる!!」
そういって俺は店を颯爽と出た。
すると、外にも聞こえてくるくらいの大声で話してる夜架の声が聞こえた。
「あははっバカじゃないのあいつ。あんな弱そうな奴が捕まえられるわけねえだろ。身の程をわきまえろ。どうせあいつも嫌になって逃げるだろ、偽善者乙だわ~。」
そう笑いながら話していた。
く、くそ絶対イケニャンを捕まえてあいつを見返してやる。。。
そして一方、少し時は戻り魔王城では・・・
「おお久しぶりだね!我が軍四天王のシオミズ。」
「しんじ様久しぶりです。しんじ様がいない間暇だったのでずっとりきをいじめていましたよ。」
「うーん、りきってのは誰だっけ。」
「りきは僕の部下ですよ。まああんな雑魚覚えてるわけはないですよね」
シオミズはゲスイ顔をして笑いながらそう言った。
「ところでシオミズ、久しぶりにDAISUKE踊ってよ。」
「えぇ、しんじ様の願いとはいえそれはいやですよ~」
「ふーん・・・まあそんなに嫌ならいいよ、僕は優しい上司だからね!」
「さすがですねしんじ様。上司の鏡だ。」
「えへへ!」