ここはとある小さな村。村人たちがのどかに暮らすこの地で日々修行を積むペガチャンという若者がいた。
ペガチャン「ふっ!ふっ!」
智志「いいぞペガチャンもっと力強く振るんだ!」
ペガチャン「はい師匠!ふっ!ふっ!」
智志というのはペガチャンに剣術を教えている師匠だ。ぺガチャンが赤子のころ伝説の勇者かまぼこの墓がある森でお祈りをしていた時に川から流れてきたペガチャンを拾った、親でもある。かまぼこの森で見つけたのだから何か特別な力を秘めているのかもしれないと思い小さい頃から剣術の修行をしていた。
智志「よし今日はこれくらいでいいだろう。家に帰ってゆっくり休もう。」
ペガチャン「わかりました!」
ガチャ
はる「あら、おかえり!今日の修行はどうだった?」
はるは智志の血のつながった娘だ。母親ははるの小さい頃に病死している。はる自身もそれを継いでるのか、生まれつき体が弱い。
ペガチャン「いやーつかれたわ、早くご飯たべてえ」
智志「今日は厳しい修行だったからな、まあ俺も腹が減ったよ。」
はる「うふふ、二人ともお疲れ様。いつも通りごちそう用意してるよ。いっぱい食べてね。」
ぺガチャン「おお!いただきまーす!」
・・・そしてその夜
ペガチャン「zzz」
はる「ねえお父さん、なんでペガチャンにあんな厳しい修行をさせてるの?こんな悪者もいない平和な村で。」
智志「この書物をみてみろ。」
そういって智志がみせたページにはこう書いてあった。
『封印されし魔王が復活する時は近い。しかもその存在は長き眠りにつき、伝説の勇者をも凌駕するほどの魔力を秘めている。しかし新たな勇者も現れ仲間と共にまた世界を救うであろう。』
智志「かまぼこの森で見つけたあいつにはもしかしたら伝説の勇者に匹敵するほどの力をひめているかもしれない。だからその時のために鍛えているのさ。」
はる「けどその魔王は伝説の勇者よりも強くなって復活してくるんでしょう?たとえペガチャンにその素質があったとしても、、、」
智志「いや、伝説の勇者かまぼこはたった一人で魔王を封印した。魔王復活に合わせて新たな勇者も現れると書いてある。一人で挑まず強力な仲間と共に協力すればもしかしたらいけるかもしれない。ペガチャンはその新たなる勇者と共に戦えるほど強くする。」
はる「なるほどね、、、けどもしかしたらペガチャンが新たな勇者かもよ?」
智志「はっはっはっ!そんなはずはないと思うけどな。はるも遅いから早く寝なさい。」
はる「はーい」