主人公の代わりにプラチナ世界を救うことになった   作:モナカアイス

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コトブキコンテストが開催され、ユクシーが言っていたレイカという女の子を見つけ、ノゾミとレイカが1次審査を突破した。
という前回のあらすじ

ヒコザル(ユウ)、ムックル(ハヤテ)、コリンク(レオ)、スボミー(ロゼ)

ポッチャマ(アメル)

今回はレイカちゃんが出てくることが分かっているので、アメルも書きましたが。
ちょっとしたネタバレ防止の為に、記載しない場合もあります。
その時は、あとがきの方に記載しておきます。


6話 友達だからね

「ノゾミ。一次審査通過、おめでとう!まずは第一関門、突破だね。」

 

「ヒィ、ヒコッ!」

 

「ありがとう、アスカたちのおかげさ。この調子で2次審査も頑張るよ。」

 

 

ノゾミと話しているときに、後ろから「アスカ?それにそのヒコザル…。」という声が聞こえてきて、振り返ってみると。

そこには、ポッチャマを抱えたレイカがいた。そしてその反応から察するに、

 

「初めまして。レイカ…ちゃんって言うんだよね?私アスカっていうんだけど。…もしかして、どこかで会ったことあるかな?例えば…湖…とか。」

 

「!…えぇ、そうね。私もそんな気がするわ。…改めまして。私はレイカ、この子はポッチャマのアメルよ。」

 

「ポッチャ!」

 

ユクシーたちのイメージ繋がりで、「湖」という単語を含ませて言ってみた…うん、やっぱりそうだったみたいだね。この子と共闘することもあるのかなと思ってると、ノゾミが知り合いかなのか尋ねてきた。

 

「まぁ、ちょっとね。」

 

「あら?確か…あなたは一次審査の時、最初だった…。」

 

レイカちゃんが何か言いかけていたけど。スタッフの方が入ってきて、ノゾミとその対戦者を呼んでいた。もう2次審査が始まるのか…。

 

「ノゾミだよ、よろしく。アンタとファイナルで会うの、楽しみにしているよ。それじゃあ。」

 

「行ってらっしゃい、ノゾミ。」

 

「ヒッコー!」

 

ノゾミを見送り、レイカちゃんと2人になる。

私から話しかけようかと思ったら、向こうから話しかけてきた。

 

 

「へぇ~、あれがノゾミか。アニメで見た通りの人だったわね。えっと…アスカってさ。5日前に来たのよね?ユクシーに選ばれて。」

 

レイカちゃんが隣に座って、話しかけてきた。

ポッチャマ…アメルは地面に降ろされてユウのところに行き、二匹で話している。

雰囲気的に、久しぶり~!うん、久しぶりだね~!という感じに聞こえる。久しぶりに偶然会った旧友の会話かな…?

 

「うん、そうだよ。レイカちゃんは確か、9日前に来たんだよね?」

 

「えぇ、そうよ。エムリットにね。まさか、あなたとこんな形で会うことになるとは思ってなかったわ…。ったく、エムリットったら…。教えなさいよね!」

 

「そういえば…ユクシーも。エムリットたちに場所とか聞いてたみたいだけど。名前と性別以外は教えて貰えなかったって言ってたよ。何でも…私たちを驚かせたかったみたい。」

 

この事を聞いて、ユクシーって苦労してるんだろうなと思ったよ。

それがテレパシーで伝わったのか。ユクシーは溜め息を吐いて、えぇ、ホントに…。と哀愁漂よわせてたっけな…。

 

 

「あ~…、確かにあのエムリットならそうすると思うわ。えぇ、絶対!」

 

2人?の間に何かあったのかな、何か確信を持って言ってる気がするな。

 

「後、アグノムにも聞いてみたらしいけど。似たような事を言ってたみたいだよ。」

 

「あっ、そうそう。アグノムが連れてきたやつの事、聞いてない?エムリットが教えてくれないのよ!」

 

「え、聞いてないの?確か…11日前だったかな。一番早くこっちに呼ばれて来た人で、カイセイっていう男の子だって聞いたよ?」

 

「げ。男ぉ…?まぁ、みんな女子っていうのもね。…その人、どんな子かしら。イケメンだったらいいな~。」

 

レイカちゃんは手を前に組んで、ロゼ程…ではないけど。キラキラを発して、イケメンがいいな~と呟いている。

 

まあ、その気持ちは分からないわけじゃないんだけどね。顔が整っているのは、男女問わず目の保養になるし…。

っと、まぁ…イケメンかどうかはともかく。どんな人かは私も楽しみだな…。というか

 

 

「それにしても、エムリットは何で教えなかったのかな?私の事は聞いてたんでしょ?」

 

「あ~、何かね。エムリットとアグノムって仲悪いみたいなのよ。エムリットが言うには、アグノムが連れて来たやつだから、ロクなやつじゃないのに決まってる!って…アグノム関連の事を聞いたら、そんな事しか言わなくなるのよ。ホント困っちゃうわ…。」

 

…ホント、この世界の神様は大丈夫なのかな…。もしかして、他の地方もこんな感じなの…?何かデジャヴな不安を感じる中、気づけばノゾミの試合が始まっていた。

 

「あっ。もうノゾミの試合が始まってる。」

 

「そう言えばアスカ。ノゾミと一緒に居たわよね、友達?」

 

「うん、そうだよ。昨日、偶然会ってね。」

 

「ふ~ん。まっ、ノゾミとアスカには悪いけど。優勝は私が頂くから!」

 

「ポッチャア!」

 

レイカちゃんは随分と自信がある様で、胸を張って宣言していた。それはアメルにも聞こえていたのか、レイカちゃんと同じように胸を張っている。

ヒカリちゃんのポッチャマもよくそんな事をしていたから、ポッチャマという種族がそういうものなのかもしれないね。図鑑でもそんなのがあった気がする。

 

それを隣で見ていたユウは苦笑していたけど、見慣れてる様子だね。研究所のときも、こんな感じの事がよくあったのかな。

 

「ふふ。ノゾミは手強いよ?…まぁ、どっちも応援するけどね。」

 

「ま…まぁ、いいわ。そんなこと言っていられるのも今の内よ。私が優勝して、後悔しても知らないんだから!」

 

「(おお!そんなセリフを生で聞くことになるとは…。)その時はレイカちゃんをお祝いするよ。ノゾミもそうする筈だし。何より…2人共、私の友達だからね。」

 

「っ!…あ、あぁそう!その時が楽しみだわ!フン!」

 

お~、ツンデレだ。コリンクとは違って、分かりやすいツンデレだ。思わず心の中で感嘆をあげてしまう程に。

レイカちゃんは私の友達発言に顔を赤らめ、突き放すようなことを言いつつも、ちょっと嬉しそうである。

 

…フフフ。この子は弄りがいが…いや、カワイイ子だなと、ちょっと心の中で黒い発言が出そうになっていた時、圧倒的な実力でノゾミがバトルに勝利していた。

 

 

 

-おまけ-

 

 

「そういえば、何で私にはちゃん付けで。ノゾミには付けないの?」

 

「ん~。むしろ、その逆かな。私、基本的に女の子にはちゃん付けで呼ぶようにしてるんだけど…。ノゾミはボーイッシュな格好してるから。何かちょっと合わない気がして…。」

 

「あ~、なるほどね。…それって、自分がそうだからなの?アスカも、ボーイッシュな格好してるし。」

 

「ん?いや。私は特に気にしないよ。ただ自分の中でそんな感じがしただけ。」

 

まあ。つまりは勝手に決めつけて呼んでるわけだけど…。あっ。相手が嫌がってたらやらないからね?

 

「あっ。ちなみにレイカちゃんはさ。どういう風に、ポケモンのニックネームを決めてるの?」

 

「あぁ、名前ね。私の名前が漢字表記で「麗華」っていうんだけど。「華」が付いてるでしょ?だから「華」つながりで。花のイメージに合わせて、名前を付けてるの。」

 

「へぇ~。いいね、それ。じゃあ「アメル」っていうのは?」

 

「アメル」って、花の名前ではないよね?お母さんの影響で華道をやってて、ある程度花の知識があるけど、聞いたことないし…。

 

「アメリカンブルーよ。それから文字を抜き取って「アメル」って名前にしたの。ブルーっていう名前が入ってるし、花言葉が「二人の絆」だから。初めてのパートナーポケモンにピッタリだと思ったのよね。」

 

「そうなんだ。うん、確かにピッタリだね。花言葉、詳しいんだ?」

 

「あ~、それは。ゲームやってた頃に調べて付けてた名前を使っただけよ。」

 

「あっ。それ、私と同じだ。…でも、その分問題もあって…。」

 

「アスカも?そうなのよね~。それで名前決めてたから…。」

 

 

「「名前つけたことないポケモンをゲットしたとき、どうしようかと思って…。」」




コレ、完全に作者の悩みです。ただでさえ、ネーミングセンスがないのに。
キャラの性格に合わせて考えないといけないので。

アスカ以外のキャラが持ってるポケモンの名前を決めるのが何気に難しいんですよ…。アスカの基準は、作者と同じなのでいいのですが。他の子が…。
考えるのは楽しいんですけどね。なかなか良いのが思い浮かばないんですよね。

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