主人公の代わりにプラチナ世界を救うことになった   作:モナカアイス

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コンテスト会場の方に行き、ノゾミに会って練習に付き合い、コトブキコンテストを見ることなった。
という前回のあらすじ

ヒコザル(ユウ)、ムックル(ハヤテ)、コリンク(レオ)、スボミー(ロゼ)

今更ですが。戦闘描写とかって表現するの難しいですね、はい。
頑張って精進していきたいと思います。


5話 やっぱりあの子が…

『あの街、この街、盛り上げて…やってきましたコンテスト!ポケモン眩しく輝いて。リボン目指して弾けて…踊る!ご来場の皆様、大変長らくお待たせいたしました!ポケモンコンテストコトブキ大会のお時間でーございます!』

 

待機室にある長椅子に座って、上に設置されているモニター画面を見ていた。

私の膝の上にロゼを乗せ、隣にユウとレオが座っている。

 

…ハヤテはどうしたって?あの子は今、寝てます。

ハヤテは結構マイペースなのか、ただ元気なのか、よく食べ、よく寝る。という感じの子でね。バトルが好きみたいだから、余計そうさせているのかもしれないけど。

コンテストには興味ないからかな。寝ようとしてたから、仕方なくボールに戻したよ。それよりも…

 

司会のモモアンさんが司会進行してる中、ロゼが再びあのキラキラオーラを出して、ワクワクといった様子で楽しみにしている。

…ロゼ、気持ちは分かったけど落ち着きなさい。周りにいる人がちょっと引いてるから…。何かちょっと恥ずかしいから…。

 

その間に、一次審査が始まってノゾミが登場してきた。

心の中でノゾミ頑張れと応援し、見守る。

 

 

 

-結果として大成功。アニメ通り、ムウマのゴーストタイプの特徴を上手く活かしたパフォーマンスと技の威力を披露していた。

 

「レオ。今の「でんげきは」、凄かったね。昨日より威力、上がってるんじゃない?」

 

「…ルゥ。」プイッ

 

まだまだだ。とでも言っているのかな。手厳しい意見だね。

 

実は昨日、ムウマにアドバイスをしていたのは、充電から放出までの流れを指摘していたのだ。

ムウマが「でんげきは」を使っているとき、レオでバトルをしていた時のが役に立つかもしれないと思って、アドバイスをしてみた。

 

それは、電気をどこまで貯め、どのタイミングで放つかによって威力が違うというもので。

昨日、あまりバトルが出来ずにいたレオが「スパーク」を覚えて、その特訓を自主的にやっていたら。分かっていたので、それが役に立つと思って教えたんだよね。

 

「どうだった、アタシのパフォーマンス?」

 

「あっ、おかえり。すごく良かったよ。「でんげきは」も昨日よりずっと威力が上がっててビックリしたよ。」

 

「ハハッ。それはアンタたちのおかげだよ。アタシもムウマも、実際に肌で感じてそう思ったしね。ホントにありがとう!」

 

「お礼ならレオに。ねっ?」

 

「…ルッ。」プイッ

 

相変わらず愛想がないレオらしい返事だったけど、ノゾミはちゃんと分かってくれたようで。笑ってありがとうと言っていた。

昨日からの付き合いではあるけど、レオの特訓に付き合ってくれたというのもあって。レオがこういう性格の子だと分かっている。

 

その後はノゾミと一緒に、他の人たちのパフォーマンスを座って見ていた。どれも技のキレが良かったり、ポケモンの特徴を充分に活かしたパフォーマンスをしたりと、どの演技もよく出来ている。

 

レオはもう用はないと言わんばかりに、勝手にボールに戻っていたよ。…キミは自由だよね、ハヤテもそうだけど。

…そして、ロゼのキラキラオーラもスゴイな…。ホントどうしよう…。

 

 

「続きまして!今回でデビューとなる…レイカさんでーす!」

 

そう悩んでいる間に、次の人が出てきた。どうやら新じ…ん?レイカって確か…

 

 

「さぁ!いくわよ、アメル!華麗に行きなさい!」

 

「ポッチャアッ!」

 

シール効果の星を纏って出てきたのはポッチャマ。

そして、隣でそのポッチャマを見たユウが何かに気づいた反応している、という事はやっぱり…

 

 

「「バブルこうせん」よ!」

 

着地すると同時に、横に回転して自分の周りにある星を「バブルこうせん」で撃ち落とす。星とバブルこうせんがぶつかり合い、キラキラと美しく光り輝く。

その中でポッチャマは、バレリーナの様にクルリと回り終えてから、トレーナーと一緒に可愛らしくお辞儀をする。

 

私は演技よりも、トレーナーのレイカの事で驚いていた。まさかこんな所で見つけるとはね…。そうしてる間にも、彼女たちの演技が続く。

 

「アメル、「ふぶき」!」

 

「ふぶき」?!技マシンの技が使えるのか。と表情に出さず、心の中で1人驚いていると。

 

また横に回転しながら上に向かって「ふぶき」を放ち、横に回っている「ふぶき」の雪がぶつかり合って、氷の塊を創り出していた。それが段々と大きくなっていったところで、

 

「今よ、アメル!「つつく」!」

 

「ポッチャア!」

 

ポッチャマがジャンプして。氷の塊を「つつく」を使い、スゴイ勢いで何かの形に削っていく…。

 

 

完成したポッチャマ型の氷像がドシーンという音を立てて落ちてきて、その上にポッチャマも降りてきてポーズをとる。

 

ワアアアァァァッ…‼︎

 

 

…すごい歓声だ。モモアンさんや解説の人たちも、彼女のパフォーマンスを高く評価している。この分だと、彼女も2次審査に進んでいくことになって、ノゾミとぶつかることになるかもしれないな。

それはノゾミも同じだったようで、彼女のパフォーマンスを高く評価していて。2次審査で当たった時が楽しみだと言っている。ノゾミらしいね、焦るどころか燃えてるみたいだよ。

 

ジャンプして降りてきたポッチャマと一緒に、お客さんたちに向けてまた可愛らしくお辞儀をしてステージを去っていった彼女を見て。私は、ずっと気になっていた事をユウに聞いてみた。

 

「ねぇ、ユウ。あのポッチャマって、研究所にいた子?」

 

「ヒ?ヒコッ、ヒココ!」

 

「じゃあ、やっぱりあのポッチャマって。ナナカマド博士のとこにいたポッチャマなのか、つまり…。(私と同じで転生してきた人・・・か。)」

 

 

昨日、夢の中へ様子を見に来てくれたユクシーに聞いてみたんだよね。あと2人いるという人物の名前を。

 

最初にカイセイっていう少年が送られて、その次にレイカっていう少女が送られたことを・・・。

ん~。レイカっていう名前の女の子と、私と同じでナナカマド博士から最初の一匹を貰ったていうだけじゃ、ちょっと判断材料が足りないのかな?でも可能性は十分にあるし、それとなく聞いてみようか。

 

 

彼女で最後だったらしく。一次審査が終了し、2次審査へ出場出来るコーディネーターが発表された。

ノゾミは勿論の事。やはりと言うべきか、彼女も無事通過したみたいで。

 

それから2次審査のバトルの組み合わせが発表されて、ノゾミと彼女がぶつかるのはファイナルだという事が分かった。

 

 

 

-おまけ-

 

 

眠りについたと思ったら。また、あの不思議な空間にいて。目の前にユクシーが浮かんでいた。

あの時と同じ感じだね。

 

「ユクシー、この服ありがとうね。動きやすくてすごく助かるよ。」

 

『いえいえ。私たちが出来るのはこれぐらいですから。…それよりも、旅はどうですか?楽しんでますか?』

 

「あぁ、うん。旅はこれからって感じだけど。ユウたちのおかげで楽しくなりそうだよ。」

 

でも。ホントにこんな感じでいいのかな…。本当なら、ギンガ団を倒すためにさっさとレベル上げたり、ジムを制覇とかした方がいいと思うけど…。

ま、いっか。その時はその時だ精神でいってるから。何かマイペースでいっちゃってるんだよね…。

 

『ふふ。そんなに気を張らなくてもいいですよ。最終的にギンガ団を倒して下されば、コーディネーターなり、ブリーダーなり。アスカさんの好きなように旅をしてくださればいいんです。』

 

「そんなんでホントにいいの?い、いちよう…世界の命運を託された…ていう感じだと思うんだけど…たぶん?」

 

あれ、何故だろう…。そうであるはずなのに…シリアスな感じの話をしてるはずなのに…そういった緊張感が感じられないのは…。

 

『正直に言ってしまえば…前にも何度かアルセウスがドジって問題が起きても。何だかんだいって大丈夫だったので。今度も大丈夫かな…なんて。ですから…今回も… …はい、大丈夫です、きっと!』

 

「(常識人?であるユクシーが現実逃避した?!)」

 

 

それから再び現実に戻ってきたユクシーといろいろ話し合い、目が覚めるが。

 

夢から覚めて早々、目の前の問題よりも、ユクシーたちの心配をするアスカであった。

 

「(…大丈夫なの、ホント?この世界、ゆるすぎじゃないかな…。)」




オリキャラのレイカちゃん登場です。
次回には、アスカと対面することになるかと思います。

そして、アルセウスという名の神様がドジっ子である分、問題を起こしても何だかんだ言ってゆるく世界が回っていけてるという現実。
恐ろしいですね(笑)
歴史抑制力でも働いてるのでしょうか(違います)

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