主人公の代わりにプラチナ世界を救うことになった   作:モナカアイス

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たにま発電所に行き、ギンガ団幹部(マーズ)と遭遇、何とか退くことが出来た。
という前回のあらすじ

モウカザル(ユウ)、ムクバード(ハヤテ)、ルクシオ(レオ)、ロゼリア(ロゼ)


19話 めちゃくちゃ好きです!

「それじゃあレイカちゃん、またね。チェリンボ、見つかるといいね。何か会ったら、いつでも連絡していいから。」

 

「えぇ、ありがとう。ゲットしたら報告するつもりよ。アスカも元気でね!」

 

ハクタイの森の中腹で、レイカちゃんと別れた。

何でも、チェリンボを見つけるまではハクタイシティに行かず、森の手前にあった山小屋で寝泊まりをするとの事。

 

 

---

 

 

「何事もなく森を抜けることが出来たね…。」

 

『だな~。何かおもしろいことでもあったらよかったのに。』

 

『いやいや。これでいいんだよ?無事に行けたんだからいいじゃない。』

 

うん。まあ、そうなんだけどね。何か…森って言うから何かあるのかもしれない感じが…っと、あそこにいるのは…

 

「カイセイ?(まだハクタイにいたのか…。)」

 

「ん、おぉ!アスカじゃん、久しぶりだな!ジム戦クリアおめでとう!」

 

「ありがとう。カイセイは?もうハクタイジム、クリアしたの?」

 

「あぁ、もちろん!…ほら、この通りだぜ!」

 

そうやって見せてくれたバッチケースの中には。確かにハクタイジムのジムバッチがあった。

それに対してカイセイに、すごいじゃん、やったねと言おうとした時…

 

「あっ、カイセイくん。良かった、まだここに居たのね。…あら?隣にいるのはお友達?お話の途中だったかしら…ゴメンなさいね。」

 

「あぁ、シr「チャンピオンのシロナさんですね!初めまして、アスカと言います!」…きゅ、急にどうしたんだ、アスカ?」

 

どうした?イヤだな~、カイセイくん。私はいつもこんな感じだよ?(棒)

それとユウ・ハヤテ、キミたちもだよ。何で口開けてポカンとしてるのかな?

 

「は、初めまして…アスカちゃん…ね。シロナよ、よろしく。あ、そうそう。カイセイくんにいいものをあげたくて探していたの。このポケモンのタ「コレ、トゲピーのタマゴですよね!」…え、えぇそうよ。よく分かったわね。」

 

「シロナさんはトゲチックかトゲキッスをお持ちで?」

 

「えぇ。このタマゴは私のトゲキッスが持っていたの。…アスカちゃんはトゲキッス好き?」

 

「っ!めちゃくちゃ好きです!大好きです!トゲピー、トゲチック、トゲキッスみんな好きです!」

 

「…フフフ、分かったわ。どうやら本当に好きみたいね。本当はこのタマゴ。カイセイくんに渡そうかと思ってたけど、あなたに差し上げるわ。いいかしら、カイセイくん?」

 

「ん?あぁ、別にいいっすよ。オレも。アスカが貰った方が、そのタマゴのためになると思うし。」

 

ありがとう、カイセイ!

もし、この時に貰えなかったら、またタマゴが発見されたときに貰おうとしてたから。早めにゲット出来てよかったよ!

 

「それじゃあ決まりね。フフ、この子は幸せ者ね。きっと、この子も喜んでいると思うわ。…アスカちゃん。この子の事、よろしくね。」

 

「そ、それはもちろん!大事に育て上げますよ!」

 

これは現実か?って思ってしまう程に嬉しいことが起きて、どもってしまうが。

しっかりシロナさんからトゲピーのタマゴを受け取る。思ったよりずっしりとしていて、中から伝わってくる熱が、このタマゴの中に生命が宿ってるんだと肌で感じさせた。

 

 

… …っわーーー!トゲピーだ!トゲピーのタマゴだ、よっしゃあああぁぁぁぁぁっ!トゲピーのタマゴ、ゲットしたよ!やったね、いっえ~い!…

 

「…。(ピカーッ!)」(心の中で狂喜乱舞中…)

 

『…すげぇな、アスカちゃん。俺こんなに喜んでるアスカちゃん見たの初めて。ロゼちゃんのキラキラオーラよりすげぇぞ。光ってるもん。顔はちょっと笑ってるぐらいだけど、おもっきし光ってるもん。』

 

『僕も初めて見たよ、こんなアスカを見るの。…と言っても、ハヤテたちと僕。アスカと知り合った時間はほぼ同じだしね。あんまり表情に出さないようにするとこは、アスカらしい気はするけど。』

 

『…?ユウっちー、どしたー?』

 

『っえ?い、いや…何もないよ。ア、アハハ…。』

 

『…ふーん、そっか。』

 

後ろでそんな会話がされている事など知るわけもなく、シロナさんが私たちの様子を見てニコッと笑い、別れの挨拶を告げた。

 

「フフ。アスカちゃん、カイセイくん。またどこかで会える日を楽しみにしているわね、それじゃあ!」

 

「あぁ、シロナさん。いろいろありがとな!バイバーイ!」

 

「…っ!あ、あぁシロナさん!タマゴありがとうございました!またどこかで会いましょうね、さようなら!」

 

はぁ、危ない所だった…。感動のあまり、シロナさんが立ち去ろうとしてるのに反応が遅れてしまっていた。

 

…それにしても。あ、ヤバい。またにやけそう…。うん、まずは深呼吸しよう。スーハ~…よしっ。これで大丈夫だ。

 

「それにしても、さっきのアスカ。すごかったな!オレめっちゃ、ビックリしたぜ!もう誰?っていうレベルだったからさ。」

 

「…あ、あはは。…ゴメン、今の内緒にして。(ポケセンの)食堂で何かおごるから。」

 

「えっ、マジで?なんかよく分かんねぇけど…ラッキー!じゃあさっそく何か食べようぜ!オレ腹減ってきた。」

 

 

---

 

 

「え。もうハクタイビルにいるギンガ団やっつけたの?…あ~。だからシロナさん、カイセイの事を知ってたのか。」

 

「んん。ふぉうふぉう!ふぃんばばんをふぉれと、ふぃふぃろがふぁっふへはんふぁ!」

 

「…食べながら喋るのはよくないよ、カイセイ。ちゃんと食べてから話しなよ。」

 

「ガツガツガツッ…ゴックン!ぷはぁ~…。あぁ、わりぃわりぃ!ポケセンのメシ、美味しくってさ、つい。」

 

「まあ、いいけどね。何となく分かったし…。」

 

さっきのを翻訳すると…「そうそう!ギンガ団をオレと、チヒロでやっつけたんだ!」だろうね。

 

でも、たにま発電所からのハクタイビル…展開が早いな…。

いや、ゲームでも数時間の内にこの2つをすることは出来るか。別に、ゲーム内でもどれぐらい経ったかなんて明記されてなかったし…。

 

それに、そんな事よりも。ジュピターがカイセイとバトルする前に直ぐに退散したというのはどういう事なのかな…。ハンサムさんは発電所の方に居てたから違うだろうし、近くにシロナさんが居たから…?

カイセイが言うには、ビルに入る前にシロナさんに会っていたようだし。もしかしたらシロナさんとカイセイが会っているのをギンガ団の誰かが見て、知り合いだと勘違いした…とか?

 

…まぁ、いっか。いくら考えても、確証がない以上仕方ないからね。

 

それよりも、またチヒロちゃんか…。

今、カイセイと一緒にいないという事は…。

 

「その子はもうハクタイを出たの?」

 

「あぁ、そうだぜ。早くヨスガに着いて、コンテストの練習をしておきたいんだってさ!」

 

「そっかぁ…。じゃあ、レイカちゃんがその子とバトルをするかもしれないんだね。」

 

「あぁ。そのレイカってやつな。ちゃんとメール届いたぜ。オレたちと同じやつのことだよな。」

 

あぁ、そうそう。ナナナ村の時に、私がレイカちゃんにカイセイの番号を教えて。レイカちゃんの方からメールで、カイセイに番号を教えたんだよね。

これで3人、いつでも連絡を取り合えるようになったよ。

 

「レイカってやつも、コーディネーターなんだな。じゃあ、チヒロのライバルになるんだな!」

 

「そうだね。このまま行けば、ヨスガのコンテストに間に合いそうだし。2人のコンテストバトルが見られるかもしれないね。」

 

「ヨスガって、サイクリングロードを下って、テンガン山を超えた先にあるんだよな?」

 

「そうだよ。カイセイは工事が終わり次第、出かけるんだよね?」

 

「あぁ、そうだぜ。今日にでも出発しようとしてたのに、ちょうどそこに巨木が倒れたみたいで。それをどかして整理するのに時間が掛かるんだってさ。ホント参ったぜ…。」

 

ゲームだと、この町でやっと自転車を手に入れて、移動がすごく楽になるんだけど。山道とかを歩くこともあるのを考えると、そういう時の為に出来るだけ荷物は少ない方がいい。

例え、折り畳み式の軽い自転車が売られていたとしても買わないだろうね。ユクシーからの知識でも、持っている人はいないみたいだし。

 

だからゲームとは違って、下のサイクリングロードは自転車を買うのではなく、レンタルして行くのだ。

話を聞く限り、この前の豪雨によって雷に当たり、脆くなっていた木が昨日の夜、サイクリングロードに倒れ込んできたとの事。

今はその撤去作業に見まわれており、最悪の場合1週間掛かるとの事。

 

他の道もあるにはあるのだが、森の中を突き進むことになる為、迷いやすく何日もかかってしまうという事で、迷いたくないカイセイはこうして大人しく待っているらしい。

 

 

…ちなみに、コトブキからハクタイの森までの道のりでまた迷っていたらしい。ハクタイの森は、モミさんのおかげで迷わずに行けたとか…。

ありがとうございます、モミさん。ゲームでも現実でも、お世話になったようですね…。

 

「あっ。アスカはどうすんだ、ジム戦。せっかくだし、お前のジム戦見に行きたいんだけど。」

 

「うん。この後、予約しに行くつもりだよ。出来れば、明日のお昼過ぎがいいかな。」

 

「あれ?今回は随分と早いんだな。クロガネの時は3日も空けてたのに。」

 

「あの時はユウが進化したばかりで。いろいろと準備しておきたい事があったからね。」

 

それと、クロガネの時はじっくりと作戦を練ってたけど。いつかチャンピオンリーグに挑戦する事を考えると。短期間の間に作戦を立てれるようにしておきたいからね…。

 

「じゃあ明日、挑戦することになったら応援しに行くぜ!メンバーはどうすんのか決めてるのか?」

 

「ふふ。それはもちろん。だから明日のジム戦を楽しみにしておくといいよ。」

 

 

---

 

 

「これより!チャレンジャーアスカvsジムリーダーナタネのジム戦を始めます!」

 

2回目のジム戦。1回目の時とは違って、もうあの緊張感はない。大丈夫、今日もポケモンたちを信じて指示をすればいいだけ。

カイセイの情報をもとに、ちゃんと作戦も練ってきたしね。

 

 

「それでは両者!ポケモンを一体出して下さい!」

 

 

さあ。2回目のジム戦を始めようか…!




え?アスカがキャラ崩壊してた?
…そんなわけないですよ。アレは当時ゲームをしていた初回の作者の反応(心情)を語っていただけなんですから…!(確かあんな感じの反応だったはず)


作者の1番好きなポケモンはトゲピー、トゲチック、トゲキッスです。
…可愛い…。の一言に尽きます。

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