主人公の代わりにプラチナ世界を救うことになった 作:モナカアイス
という前回のあらすじ
モウカザル(ユウ)、ムクバード(ハヤテ)、ルクシオ(レオ)、ロゼリア(ロゼ)
…ムクバードと打とうとしたら、六クバードが出てきて、ある南国果実頭を思い出して笑ってしまいました(笑)
「ここが…その村かな。何かお祭りしてる…みたいだし。」
『ここですのね!ポケモンコンテストが行われるのは!』
『と言っても、非公式の。それこそお祭り感覚のものなんだろ?』
『それでも構いませんわ!コンテスト…一度でいいからやってみたかったのです!』
ロ、ロゼちゃんがまたあのキラキラオーラを…しかもあの時より輝いてるし。
…て、アレ?あの女の子、もしかして…
「…レイカちゃん?」
「っ!あら、アスカじゃない!久しぶりね。」
やっぱりレイカちゃんだった。あれから1週間ちょっと…ぐらいかな。元気そうで何よりだけど…。
「何でレイカちゃんがここに?もっと先に進んでるのかと思ったよ。」
「あぁ…実はね。って、それは後で話さない?今から受付に行って、ここのポケモンコンテストのエントリー登録をしないといけないのよ。」
「あぁ。そういう事なら、私も一緒に行くよ。私もここのコンテストに出場するつもりだったから。」
2人で受付に行き、無事にエントリーを済ましてから、お祭りの出店を2人で見て回っていた。
「なるほど、フワンテか。そういうところはゲーム通り、1週間に一度なんだね。」
「そうなのよ。アタシが着いた日がちょうどその日でね。早速ゲットしに行こうとしたら、もう逃げられちゃってて…。」
「風の周期の関係で、フワンテが発電所近くに流れ着くのが1週間に一回なわけか。」
「そう。おかげで1週間も、ソノオタウンにいなくちゃいけなくなったってわけよ。せっかくソノオ大会で優勝したのに…。でも、そのおかげで私たちのパフォーマンスに磨きがかかったわけだし。せっかくだから、今日開催されるこのコンテストでデビュー戦にしようと思って、一旦この町に戻ってきたのよ。ヨスガのコンテストまで、まだまだ時間があるわけだしね。」
あぁ、そうそう。バッチ1個で思い出したけど。
コトブキシティから北の方へ進んで、洞窟の中に岩があったのを覚えてるかな?
ゲーム内では、バッチ1個持ってなかったら「いわくだき」が使えなくて通れないとかあったけど…実は現実でもそうゆうのがあって。
バッチ1個、またはその洞窟の外にいる門番のような役割をしているトレーナーと戦って、認めてくれれば通してくれる事になっているらしい。
それは、レイカちゃんみたいなジム戦巡りをしないトレーナーの事を考えての配慮だと思う。
「お互いに1個ずつゲットしたわけだね。…あっ。お互いのポケモンにとって、今日がデビュー戦になるわけか。」
「アスカも含めてね。私はもうコンテストに出てるし。…それよりも、ロゼをコンテストに出すのって今日の一回だけなの?」
…少し痛いところを突かれてしまったな…。正直、まだ迷ってるんだよね。本当にこれでいいのか。
ロゼちゃんはもっとコンテストに出たいのかもしれないのに、私のわがままにつき合わせちゃっていいのかなって…。
するとロゼちゃんが、ズボンの裾を軽くクイクイッと引っ張ってきた。
『アスカさん、ワタクシの事はお気になさらないでください。元々、ワタクシのわがままで今日、ここのコンテストに出してもらえるんです。それだけで十分ですよ。進化する前に、その約束をしてくださったアスカさんに深く感謝し、こうして進化することも出来たのです。本当に感謝してるのですよ?』
「…ロゼちゃん。…頑張ろうね、ロゼちゃん!」
「あら、言っとくけど。私がいるのも忘れないでよね?私が優勝するんだから!」
「ふふ、お手柔らかにね。」
『優勝してみせますわ!』
-ユウ視点-
「それではナナナ村祭りのメインイベント。ポケモンコンテスト特別大会を始めようと思うでガンス!」
ナナナ…。それにガンスって、変わった口癖だなぁ。
あっ、どうも初めまして。僕はユウっていいます!
せっかくロゼさんがポケモンコンテストに出るという事で、応援をする為に人の姿になり。
今、僕を含めレオさんとハヤテ(呼び捨て希望との事なので)と一緒に、観客席にいます。
わわ、レオさん!もう寝ようとしないでくださいよ。まだ始まってないですよ。って、ハヤテも!
アスカからもらったお金で買った屋台の料理、そんなに食べないでくださいよ。みんなの分をまとめて買ったんですから!
…はぁ。アスカに2人の事を頼まれてたけど、もう疲れてきちゃったよ。研究所でアメルたちの面倒見てたときより大変かも、大丈夫かな…。
「最初のエントリーは、レイカさんでガンス!」
「あっ、始まりましたよ2人とも!レイカさんが出てきました!」
「…オレたちは、ロゼの演技を見にきたんだろ。他の奴はいい…。」
「ん?モグモグ…ゴクンッ!おぉ、ちょうど食い終わったところだぜ。」
…2人の面倒、最後まで見れるかな…。
「華麗にいくわよ、フウラ!」
「フワワ~ン。」
アレって、シールの効果だったよね…?煙がモクモク出てきてる…。
煙が覆う前に、フワンテの姿を確認できた。名前はフウラさんっていうみたいですね。
「フウラ、「ちいさくなる」!」
煙で影しか確認できないけど、「ちいさくなる」っていう技の効果なのかな?技名通り、フウラさんの身体が小さくなった。
小さくしてどうするつもりなんだろう…?これじゃあ演技が出来ないんじゃあ…。
「今よ!「おどろかす」!」
「フワアァッ!!」
「うわあぁっ!?」
「ッハハハ!ユウ、驚きすぎ…ッハハハ、笑える…!」
煙の中から一気に大きく膨らんで出てきたから…ビックリした!
レオさんは微動だにしないし…ハヤテは笑い過ぎだよ。
ていうか、何で2人はビックリしてないんですか?他のお客さんたちもビックリしてるのに…。
「フィニッシュよ、フウラ!「めざめるパワー」からの「かぜおこし」!」
「めざめるパワー」を上に打ち上げて、フウラさんは逆さまになったらと思ったら。身体全体を横に回転して、2本の手?のようなところから「かぜおこし」をする。
その2つが衝突したことによって爆発が起き、「めざめるパワー」のキラキラが辺りを包み込んだ。
確か、ポケモンコンテストって。ポケモンの特徴と技のパフォーマンスを見せるものだったよね。
最初の「おどろかす」は、フワンテのふうせんポケモンという特徴を活かして、最後のは技の威力を見せたのかな?
「うわあぁ…。やっぱりすごいね、レイカさんは。」
「こういうの何てったっけな…キレーな花火だな。…だったっけ?」
「え、えっと…。何か違う気がするよ…何となく…。」
その後も、他の人たちが次々とパフォーマンスをしていくんだけど…。その間、レオさんは寝てるし、ハヤテは甘いものを買いに行ったり…していた。
…ゴメン、アスカ。僕では2人を止めることは出来なかったよ…。
「それでは最後のエントリー!アスカさんでガンス!」
「あっ、レオさん起きて!ロゼさんたちの番だよ!」
「モグモグ…グフッ!?ッ…!!へっ、変なとこにっ、詰まっ…!!」
「ちょっ…ハ、ハヤテ大丈夫!?そんな口いっぱいに頬張るからだよ!」スリスリ…
「それじゃあいくよ。お願い、ロゼ。」
『楽しんでいきますわよ!』
ハヤテがちょっと涙目ではあるけど、何とか落ち着いて顔を上げると。
泡のシールの効果と一緒にロゼさんが現れた。…ロゼさん、顔がイキイキしてる。本当にコンテストが好きなんだね。
はぁ、何とかレオさんを起こすことが出来てよかった。せっかくのロゼさんの演技だもんね。
「ロゼ、まずは甘い香りでアピールだよ。」
『はい!疑似「あまいかおり」ですわね。』
ロゼさんは指示通り、優雅に踊りながら辺り一面に甘い香りを漂わせた。
シールの効果の泡と相まって、キラキラと輝いて見える。
でも、ロゼさんは「あまいかおり」を覚えていない。これはロゼリアの特徴である花の香りをアピールをしているらしい。
お客さんも、ロゼさんの花による甘い香りに、気持ちよさそうにリラックスしている。
僕もこの甘い香りを嗅いでると、さっきまで慌ただしかったのが嘘のように心が落ち着くよ…。
「決めるよロゼ。「どくばり」!」
『これで…チェックメイトです!』
甘い香りから一変して、「どくばり」が泡に命中。辺りに充満していた甘い香りから、一瞬にして爽やかな気分にさせた。
泡が消えたことによって、キラキラがロゼさんを輝いて見せている。
「うわあぁっ、ロゼさんすごい!」
「…観客の反応、いいみたいだな。」
「だな!これ全部、ロゼちゃんが考えたんだろ?すげぇよな~。」
そう。アスカが、どうしても考えつかないから、ロゼちゃんに考えて欲しいとクロガネに着いた日、前もって言っていたんだ。
ジム戦ではすごい作戦を考えられるのに、コンテストでは全く思い浮かばなかったみたいで、ちょっとビックリしたな…。
でも、ロゼさんは既に考えていたみたいで。即答して、すごく張り切っていた。あの時のロゼさんも、キラキラ輝いてたな…。
その後、一次審査結果発表に移り、無事にアスカとレイカさんが二次審査を通過した。
そして…
「さあ!二次審査コンテストバトル開始でガンス!制限時間5分、始め!」
「華麗にいくわよ、フウラ!」
「せっかくのコンテストなんだから、楽しんでいってきなよ。…お願い、ロゼ。」
『えぇ、行ってまいりますわ!』
タイプ相性でいうなら、ロゼさんのくさ・どくタイプはゴースト・ひこうのフウラさんにすごく悪い。けど…
「頑張ってください、ロゼさん!」
「おう!頑張れ~、ロゼちゃん!」
僕らはロゼさんとアスカを頑張って応援しよう。
レオさんも、声に出して応援はしてないけど。目がバトルしてるときと同じで真剣だ。きっと、コレがレオさんなりの応援なんだと思う。
小さな村で行われたコンテストバトル…ロゼさんが優勝できればいいな。
ロゼちゃん、コンテストに出れて良かったね!
…頑張るね!(描写を)
アニメでは、小さな村でコンテストが行われた…と言う風に書かれていたので。ナナナ村というのは適当に付けました。