主人公の代わりにプラチナ世界を救うことになった   作:モナカアイス

17 / 24
ハヤテがいじr…進化し、ギンガ団(したっぱ)を倒し、擬人化の事が分かった。
という前回のあらすじ

モウカザル(ユウ)、ムクバード(ハヤテ)、ルクシオ(レオ)、ロゼリア(ロゼ)



…ムクバードと打とうとしたら、六クバードが出てきて、ある南国果実頭を思い出して笑ってしまいました(笑)


16話 楽しんでいってきなよ

「ここが…その村かな。何かお祭りしてる…みたいだし。」

 

『ここですのね!ポケモンコンテストが行われるのは!』

 

『と言っても、非公式の。それこそお祭り感覚のものなんだろ?』

 

『それでも構いませんわ!コンテスト…一度でいいからやってみたかったのです!』

 

ロ、ロゼちゃんがまたあのキラキラオーラを…しかもあの時より輝いてるし。

…て、アレ?あの女の子、もしかして…

 

「…レイカちゃん?」

 

「っ!あら、アスカじゃない!久しぶりね。」

 

やっぱりレイカちゃんだった。あれから1週間ちょっと…ぐらいかな。元気そうで何よりだけど…。

 

「何でレイカちゃんがここに?もっと先に進んでるのかと思ったよ。」

 

「あぁ…実はね。って、それは後で話さない?今から受付に行って、ここのポケモンコンテストのエントリー登録をしないといけないのよ。」

 

「あぁ。そういう事なら、私も一緒に行くよ。私もここのコンテストに出場するつもりだったから。」

 

 

2人で受付に行き、無事にエントリーを済ましてから、お祭りの出店を2人で見て回っていた。

 

「なるほど、フワンテか。そういうところはゲーム通り、1週間に一度なんだね。」

 

「そうなのよ。アタシが着いた日がちょうどその日でね。早速ゲットしに行こうとしたら、もう逃げられちゃってて…。」

 

「風の周期の関係で、フワンテが発電所近くに流れ着くのが1週間に一回なわけか。」

 

「そう。おかげで1週間も、ソノオタウンにいなくちゃいけなくなったってわけよ。せっかくソノオ大会で優勝したのに…。でも、そのおかげで私たちのパフォーマンスに磨きがかかったわけだし。せっかくだから、今日開催されるこのコンテストでデビュー戦にしようと思って、一旦この町に戻ってきたのよ。ヨスガのコンテストまで、まだまだ時間があるわけだしね。」

 

あぁ、そうそう。バッチ1個で思い出したけど。

コトブキシティから北の方へ進んで、洞窟の中に岩があったのを覚えてるかな?

 

ゲーム内では、バッチ1個持ってなかったら「いわくだき」が使えなくて通れないとかあったけど…実は現実でもそうゆうのがあって。

 

バッチ1個、またはその洞窟の外にいる門番のような役割をしているトレーナーと戦って、認めてくれれば通してくれる事になっているらしい。

それは、レイカちゃんみたいなジム戦巡りをしないトレーナーの事を考えての配慮だと思う。

 

「お互いに1個ずつゲットしたわけだね。…あっ。お互いのポケモンにとって、今日がデビュー戦になるわけか。」

 

「アスカも含めてね。私はもうコンテストに出てるし。…それよりも、ロゼをコンテストに出すのって今日の一回だけなの?」

 

…少し痛いところを突かれてしまったな…。正直、まだ迷ってるんだよね。本当にこれでいいのか。

ロゼちゃんはもっとコンテストに出たいのかもしれないのに、私のわがままにつき合わせちゃっていいのかなって…。

 

するとロゼちゃんが、ズボンの裾を軽くクイクイッと引っ張ってきた。

 

『アスカさん、ワタクシの事はお気になさらないでください。元々、ワタクシのわがままで今日、ここのコンテストに出してもらえるんです。それだけで十分ですよ。進化する前に、その約束をしてくださったアスカさんに深く感謝し、こうして進化することも出来たのです。本当に感謝してるのですよ?』

 

「…ロゼちゃん。…頑張ろうね、ロゼちゃん!」

 

「あら、言っとくけど。私がいるのも忘れないでよね?私が優勝するんだから!」

 

「ふふ、お手柔らかにね。」

 

『優勝してみせますわ!』

 

 

-ユウ視点-

 

 

「それではナナナ村祭りのメインイベント。ポケモンコンテスト特別大会を始めようと思うでガンス!」

 

ナナナ…。それにガンスって、変わった口癖だなぁ。

あっ、どうも初めまして。僕はユウっていいます!

 

せっかくロゼさんがポケモンコンテストに出るという事で、応援をする為に人の姿になり。

今、僕を含めレオさんとハヤテ(呼び捨て希望との事なので)と一緒に、観客席にいます。

 

わわ、レオさん!もう寝ようとしないでくださいよ。まだ始まってないですよ。って、ハヤテも!

アスカからもらったお金で買った屋台の料理、そんなに食べないでくださいよ。みんなの分をまとめて買ったんですから!

 

…はぁ。アスカに2人の事を頼まれてたけど、もう疲れてきちゃったよ。研究所でアメルたちの面倒見てたときより大変かも、大丈夫かな…。

 

 

「最初のエントリーは、レイカさんでガンス!」

 

「あっ、始まりましたよ2人とも!レイカさんが出てきました!」

 

「…オレたちは、ロゼの演技を見にきたんだろ。他の奴はいい…。」

 

「ん?モグモグ…ゴクンッ!おぉ、ちょうど食い終わったところだぜ。」

 

…2人の面倒、最後まで見れるかな…。

 

「華麗にいくわよ、フウラ!」

 

「フワワ~ン。」

 

アレって、シールの効果だったよね…?煙がモクモク出てきてる…。

煙が覆う前に、フワンテの姿を確認できた。名前はフウラさんっていうみたいですね。

 

「フウラ、「ちいさくなる」!」

 

煙で影しか確認できないけど、「ちいさくなる」っていう技の効果なのかな?技名通り、フウラさんの身体が小さくなった。

小さくしてどうするつもりなんだろう…?これじゃあ演技が出来ないんじゃあ…。

 

「今よ!「おどろかす」!」

 

「フワアァッ!!」

 

「うわあぁっ!?」

 

「ッハハハ!ユウ、驚きすぎ…ッハハハ、笑える…!」

 

煙の中から一気に大きく膨らんで出てきたから…ビックリした!

 

レオさんは微動だにしないし…ハヤテは笑い過ぎだよ。

ていうか、何で2人はビックリしてないんですか?他のお客さんたちもビックリしてるのに…。

 

「フィニッシュよ、フウラ!「めざめるパワー」からの「かぜおこし」!」

 

「めざめるパワー」を上に打ち上げて、フウラさんは逆さまになったらと思ったら。身体全体を横に回転して、2本の手?のようなところから「かぜおこし」をする。

その2つが衝突したことによって爆発が起き、「めざめるパワー」のキラキラが辺りを包み込んだ。

 

確か、ポケモンコンテストって。ポケモンの特徴と技のパフォーマンスを見せるものだったよね。

 

最初の「おどろかす」は、フワンテのふうせんポケモンという特徴を活かして、最後のは技の威力を見せたのかな?

 

「うわあぁ…。やっぱりすごいね、レイカさんは。」

 

「こういうの何てったっけな…キレーな花火だな。…だったっけ?」

 

「え、えっと…。何か違う気がするよ…何となく…。」

 

 

その後も、他の人たちが次々とパフォーマンスをしていくんだけど…。その間、レオさんは寝てるし、ハヤテは甘いものを買いに行ったり…していた。

…ゴメン、アスカ。僕では2人を止めることは出来なかったよ…。

 

 

「それでは最後のエントリー!アスカさんでガンス!」

 

「あっ、レオさん起きて!ロゼさんたちの番だよ!」

 

「モグモグ…グフッ!?ッ…!!へっ、変なとこにっ、詰まっ…!!」

 

「ちょっ…ハ、ハヤテ大丈夫!?そんな口いっぱいに頬張るからだよ!」スリスリ…

 

 

「それじゃあいくよ。お願い、ロゼ。」

 

『楽しんでいきますわよ!』

 

ハヤテがちょっと涙目ではあるけど、何とか落ち着いて顔を上げると。

泡のシールの効果と一緒にロゼさんが現れた。…ロゼさん、顔がイキイキしてる。本当にコンテストが好きなんだね。

 

はぁ、何とかレオさんを起こすことが出来てよかった。せっかくのロゼさんの演技だもんね。

 

「ロゼ、まずは甘い香りでアピールだよ。」

 

『はい!疑似「あまいかおり」ですわね。』

 

ロゼさんは指示通り、優雅に踊りながら辺り一面に甘い香りを漂わせた。

シールの効果の泡と相まって、キラキラと輝いて見える。

 

でも、ロゼさんは「あまいかおり」を覚えていない。これはロゼリアの特徴である花の香りをアピールをしているらしい。

 

お客さんも、ロゼさんの花による甘い香りに、気持ちよさそうにリラックスしている。

僕もこの甘い香りを嗅いでると、さっきまで慌ただしかったのが嘘のように心が落ち着くよ…。

 

「決めるよロゼ。「どくばり」!」

 

『これで…チェックメイトです!』

 

甘い香りから一変して、「どくばり」が泡に命中。辺りに充満していた甘い香りから、一瞬にして爽やかな気分にさせた。

泡が消えたことによって、キラキラがロゼさんを輝いて見せている。

 

「うわあぁっ、ロゼさんすごい!」

 

「…観客の反応、いいみたいだな。」

 

「だな!これ全部、ロゼちゃんが考えたんだろ?すげぇよな~。」

 

 

そう。アスカが、どうしても考えつかないから、ロゼちゃんに考えて欲しいとクロガネに着いた日、前もって言っていたんだ。

 

ジム戦ではすごい作戦を考えられるのに、コンテストでは全く思い浮かばなかったみたいで、ちょっとビックリしたな…。

でも、ロゼさんは既に考えていたみたいで。即答して、すごく張り切っていた。あの時のロゼさんも、キラキラ輝いてたな…。

 

 

その後、一次審査結果発表に移り、無事にアスカとレイカさんが二次審査を通過した。

そして…

 

「さあ!二次審査コンテストバトル開始でガンス!制限時間5分、始め!」

 

「華麗にいくわよ、フウラ!」

 

「せっかくのコンテストなんだから、楽しんでいってきなよ。…お願い、ロゼ。」

 

『えぇ、行ってまいりますわ!』

 

タイプ相性でいうなら、ロゼさんのくさ・どくタイプはゴースト・ひこうのフウラさんにすごく悪い。けど…

 

「頑張ってください、ロゼさん!」

 

「おう!頑張れ~、ロゼちゃん!」

 

僕らはロゼさんとアスカを頑張って応援しよう。

レオさんも、声に出して応援はしてないけど。目がバトルしてるときと同じで真剣だ。きっと、コレがレオさんなりの応援なんだと思う。

 

小さな村で行われたコンテストバトル…ロゼさんが優勝できればいいな。




ロゼちゃん、コンテストに出れて良かったね!
…頑張るね!(描写を)

アニメでは、小さな村でコンテストが行われた…と言う風に書かれていたので。ナナナ村というのは適当に付けました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。