俺が異世界に最強のスロースタート勇者として降臨した件   作:御こけし

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洞窟制作part1

大体操作方法はわかった。ダンジョンを改変する際は操作者の魔力を消費するそうだ。俺は馬鹿みたいな魔力があるからなんでもできるだろう。

じゃあまず、第一層の方から改変していくか。

 

まず、ここに来た最初に看板を見たのを覚えているだろうか。あの看板はこのダンジョンの情報が割と鮮明に書かれてあった。それでは難しい、簡単どころの話ではない。

なんせ次にどこからどう出てくるかが全て分かっているお化け屋敷みたいな感じで、怖さも皆無だ。それと同じように攻略情報が入り口に書かれてあるダンジョンの難しさも皆無だ。今回は看板を読んでからそのまま来たが、看板を読んで街に帰って対策をしてまた挑むという事もできる。そう考えると今までなぜこのダンジョンが無事だったのか不思議だ。

 

じゃあ、改変していこう!

---ゼンのダンジョンクラフティングー!!!---

ゼンの脳内にはポップな音楽が流れ始め頭の中ではゼンがいた場所はテレビスタジオへと姿を変えていた。

「さて始まりました、ゼンのダンジョンクラフティング。今日はアークという街の東にある東の洞窟の第一層〜第四層までを改変して超高難度ダンジョンへと姿を変えさせていきましょう!今日の助手はリズ・スカイさんことリズさんでーーす!」

 

「はーい、みなさんこんにちは!ご主人様の助手のリズでーす!今回は特に改変自体はしませんが改変の解説を担当したいと思いまーす!どうぞよろしくお願いしまーす!」

ペコリと二人で頭を下げて始まった緊急番組。ナレーションは変わりまして、作者です!

「じゃあ、まず先程行った看板を撤去します」

 

「します!」

 

「第一層の名前を改め、まとめて基本の罠の間とします」

 

「します!」

 

「無数にある落とし穴はそのままに、他の落とし穴トラップではないところに別の吹き矢やボウガン、振り子や大岩などのトラップを設置し、安全な足場をなくします」

 

「なくします!」

 

「これで第一層の改変は終わりです」

 

「です!」

 

「続いて第二層、ここは上級トラップの間を改め水流の間とします」

 

「します!」

 

「ここはトラップなしの一本道に設定しておきます。そして、1分後立つと第三層へと続く階段がある方から大量の水が流れてきます。また、この水は正しい道を通らないと即作動し、プレイヤーを押し流していきます」

 

「いきます!」

 

「また、その水を生み出すための魔法陣を第三層へと続く階段側に、水を排出するための魔法陣を入口側に設置し、水は循環するようにします。こうする事で魔力にも、環境にも優しいダンジョンができます」

 

「できます!」

 

「さてさて、続いて第三層です。ここは火炎の間でしたが、改め、噴射と圧迫の間。この層は元々火炎の間で、燃えていましたが自分の広範囲殲滅魔法で消化し尽くしてしまったため効果を成していない層でした」

 

「でした!」

 

「しかし!!洞窟の壁や天井、床に無数の穴を開け、そこに一定感覚で超高温ガスが噴射される魔法陣を展開します」

 

「します!」

 

「噴射されるガスを避けるために走っていくプレイヤーが現れることは容易に予想ができます。恐らく、必死になりすぎて急に止まることは不可能かと思います」

 

「思います!」

 

「そこで!最後の10メートルほど天井をくり抜いて巨大な岩を設置します」

 

「します!」

 

「その10メートルの大岩の手前10メートルに、岩が落下するようの罠を設置します」

 

「します!」

 

「これにより、ほとんどのプレイヤーが落ちてくる大岩の餌食になるでしょう!」

 

「なるでしょう!」

 

「これで第三層の改変は終わり。次は第四層です」

 

「です!」

 

こうしてゼンのダンジョンクラフトは後半戦を迎える。


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