アフロディに妹がいた!?   作:ゆーこー

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筆者「あ、あつい………」

ヒロト「デザートライオンもびっくりの暑さだね」

筆者「身体が疲れる……」

マキ「マキも暑くてダルいからメテオシャワーはなしで……」


一ノ瀬との再開

 ジ·エンパイアとの試合を終えて無事円堂達との合流も成功した花瑞達。円堂のほうも無事勝利したようだが監督は影山のままである。それを聞いた花瑞はイタリア戦が終わったら彼と話す機会が訪れるかもしれないと思った。

そして、このタイミングでチームに合流した人物がもうひとり。吹雪が復帰したのだ。杏も怪我が完治していつでも試合に出れるようになりチームの層が再び厚くなりつつあった。

 

吹雪が加わり練習にもより一層の活気が見え、その練習を終えるとクララが花瑞のユニフォームの左袖を引っ張って呼び止めた。

 

「必殺技の練習に付き合って」

 

「うん、いいよ!」

 

その内容というのはファイアードラゴン戦で咄嗟に出したゴッドルーツ、イグナイトスティール、フローズンスティールの合体技のことであった。あれをしっかりと技として昇華させたいのだ。

 

「花瑞はディフェンダーとしては最強角だけどたまにエネルギー切れするじゃん。ゴッドルーツなら低燃費なんでしょ?」

 

「うん、ゴッドルーツ、フラワーは常用範囲で、キャッスルだけはとっておきの技って感じ」

 

「花瑞の負担をゴッドルーツに抑えつつより強いディフェンス技を使うならやっぱりあれだと思う」

 

「そうだね…心配してくれてありがと」

 

「いい、それよりはじめよっか。杏を待たせてるんだ」

 

指差す方向には腕を組んでこちらをいつもの睨んでいるような目で見る杏の姿があった。

 

「時間がもったいないんだから早くはじめるぞ!」

 

杏は急かして練習をはじめた。元が咄嗟に出した技とはいえそれぞれの必殺技の足し算ということもありそこまで苦労することはなかった。しっかりとアメリカ戦までに完成させて臨むことが出来たのだ。

 

 

アメリカ代表ユニコーンとの試合。そこには懐かしきメンバー一ノ瀬と土門の姿があった。

 

「一ノ瀬さん、土門さんお久しぶりです」

 

「おっ花瑞、元気にしてたか」

 

同じディフェンダーとしてエイリアとの戦いを共にした土門が気さく反応する。

 

「今日はよろしくな」

 

「はい、おねがいします!」

 

イナズマジャパン本日のメンバー

 

FW 豪炎寺 ヒロト

 

MF 吹雪 虎丸 鬼道 マキ

 

DF クララ 花瑞 壁山 黒嶋

 

GK 円堂

 

ベンチ 立向居 杏 不動 佐久間 染岡

 

八神は残念ながら再びベンチ外に押し出されてしまったが、今後の激戦を考えればいつ出番が来てもおかしくはない。闘志を胸に秘めながら試合を見守る。

 試合開始と同時にヒロトがディラン、マークを突破して見せるが一ノ瀬にボールを奪われる。後ろから鬼道がボールを奪いに出るが実力はほぼ均衡。両者突破できずにいるが後ろから援護に来た土門との連携により突破していった。

 

「いかせないっス! ザ·マウンテン!」

 

「ジ·イカロス!」

 

土門が一ノ瀬を空へと投げ、壁山のザ·マウンテンを飛び越えさせてしまった。

 

「いくぞ、円堂! ペガサスショット!」

 

一ノ瀬の単独技ペガサスショットが円堂のイジゲンザハンドを破り、先制点を奪っていった。鮮やかなプレイだった。

 

試合が再開しても豪炎寺が一ノ瀬のフレイムダンスでボールを奪われてしまい再び守る側に立たされるイナズマジャパン。虎丸のスライディングを難なく回避して次は花瑞が立ち塞がる。

 

「行かせません! ゴッドフラワーG4!」

 

一ノ瀬からボールを奪った次の瞬間、土門がキラースライドでボールを弾き、ボールはディランの元へ。

 

「ミー達もいくよ!」

 

「「ユニコーンブースト!」」

 

「イジゲンザハンドっ………うわぁ!」

 

イナズマジャパン早くも二点の失点。圧倒的な力を見せつけるアメリカ代表に勝利することはできるのか?




八神「ジェネシスとして戦ったときは一ノ瀬というやつあんまりパッとしていなかったのに、あんな実力を隠し持っていたのか」

クララ「あんだけ強いならひとりでエイリアからゴール奪えるだろうに」

杏「でもあいつ、あの頃はスピニングシュートとかいう技しかなかったような」

八神「あと、スパイラル…なんとかってのもあったな」

クララ「どっちも………単体技急に強くなりすぎだよあいつ」




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