ヒロト「どっちも好きだけど、やっぱり本来の花瑞の綺麗さを全面に押し出せるのはカチューシャだけのときだ」
筆者「そっか、ポニーテール萌ではないんだな」
ヒロト「あれは本当に試合で怪我させたくないから渡したんだよ。でも、今の花瑞ならその程度で怪我する気はしないけどね」
筆者「追記、このお話は明日の朝投稿予定だったものをうっかり投稿してしまったので明日の朝はお休みします」
マキ「ばか!なにやってるのよ! 久々のメテオシャワー!!!」
全世界のサッカーファンが注目を集めるFFI本戦。イナズマジャパンの初戦となるナイツオブクイーンとの試合が始まろうとしていた。
FW 豪炎寺 染岡
MF マキ 八神 鬼道 ヒロト
DF 風丸 壁山 花瑞 黒嶋
GK 円堂
ついに補欠から上がってきた八神と染岡が早速のスタメン入りを果たす。染岡はイナズマジャパンの見ていないところでひたすらに特訓を積み重ねていたという。その実力はもはやイナズマジャパンのメンバーですらまだ未知数なところがあった。
試合開始、エドガーがボールを持ちイナズマジャパンに仕掛けてくる。染岡、八神、鬼道を突破してディフェンスでも特に厚い花瑞、壁山が立ち塞がる。
「エクスカリバー!」
しかし二人を抜き去るまでもなくエドガーはシュートした。
「花瑞さん、俺の新必殺技見て欲しいっす!」
「わかった、ゴッドフラワーG4!」
「ザ·マウンテン!」
壁山と花瑞二人の必殺技によりエドガーのシュートを止めた。
「なにっ!」
花瑞はボールを八神へと渡し反撃に出る。八神は豪炎寺へとパスを繋ぎ、シュートに入ると見せかけて染岡へとパスを出した。
「このときを待ちわびていたぜ、このユニフォームを来て試合に立ちこの技を披露する瞬間を!ドラゴンスレイヤー!」
染岡の放つ新必殺技はゴールキーパーがまともに反応することもできずにゴールへと突き刺さった。
「うおっしゃーーーー!」
「なんだと……!」
イナズマジャパンに先制点を許したエドガーは今まで侮っていたことを反省し本気を出すことにした。
試合再開と同時にエドガーは必殺タクティクス無敵の槍を発動した。誰も止められない。止めようとしてもその矛先に立てばたちまちに吹き飛ばされてしまう。花瑞も壁山もまとめて吹っ飛ばされた。
「チームで守るといったが、こうなってはそうもできまい。エクスカリバー!」
「いかりの鉄槌!うわぁぁ!」
ナイツオブクイーンはあっという間に同点にしてみせた。さらにイナズマジャパンのキックオフと同時にもうひとつの必殺タクティクス、アブソリュートナイツでボールを奪うと、すぐに無敵の槍へとフォーメーションを組み換えて進軍を始めた。
こうなっては止められないと諦めた花瑞はゴールギリギリまで下がってエドガーがシュート体制になる瞬間をじっと待っていた。
「エクス……」
「今! ゴッドルーツ改!」
エドガーがボールを空にあげ、足を限界まで上げて振り下ろすまでの瞬間に花瑞のゴッドルーツがボールを弾き、フィールド外へと出ていった。
「ふぅ、なんとか防げました……」
「サンキュー花瑞! よく思い付いたな」
「前の試合で杏ちゃんがカオスブレイクを止めたときのがヒントになって、とりあえずゴールから外させられればなんとかなるかなって思ったんです」
「とりあえずゴールから外せればか……」
円堂は少し考えていたが、試合が再開してしまったので考えるのを一度中断した。
コーナーキックから試合が再開し、風丸が新必殺技風神の舞いでボールを奪取すると、マキへとボールを渡した。
マキはアブソリュートナイツを仕掛けられそうになるとメテオシャワーで蹴散らし、ウルビダ、ヒロトがマキと並走を始めた。
「さて、誰で行く?」
「最後に持っていた者によるだろう?」
ヒロト、マキ、八神は三人の連携によりナイツオブクイーンのディフェンス陣を突破した。最後にボールを持っていたのは、八神だ。
「よし、いくぞ!スーパーノヴァ!」
三人がジェネシス最強の技スーパーノヴァを発動した。あのときの威力とは比にならないほどの超火力はナイツオブクイーンのキーパーを容易に打ち破った。
「初ゴールおめでとう、玲奈」
ヒロトの言葉に少し笑みを浮かべ、八神は次の瞬間には表情をいつものクールなものへと切り替えて戻っていった。
「イナズマジャパン、君達は素晴らしいサムライだ。だが、最後に勝つのは我々ナイツオブクイーンだ」
2-1 イナズマジャパンが得点上ではリードしているが、必殺タクティクス未攻略な状況ではいつ覆ってもおかしくはない。
マキ「改めて初ゴールおめでとう!」
八神「単体技が欲しいものだがな……正直なところ」
クララ「元々指揮とかサポートに向いてるからな。ゲームメイクは鬼道がいるし、裏には不動もいるから難しいな」
マキ「でも玲奈がいれば攻撃の幅は増えるし、マキとしてはもっと出てくれていいんだけどね」
八神「わたしも、個人技を習得してみせる」