アフロディに妹がいた!?   作:ゆーこー

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筆者「杏が倒れなければ三人技として今後もいけそうだったんだがな、彼女の決死のプレーがなければ負けていたというものだが惜しい」

ヒロト「現在治療中で試合が終わったあとくらいには結果が出てるんじゃないかな?」




VS.ファイアードラゴン イナブレ組の覚醒

現在のポジション整理

 

 

FW   豪炎寺 虎丸

 

MF  ヒロト 鬼道 不動

 

DF 壁山 クララ 花瑞 飛鷹 黒嶋

 

GK 円堂

 

 

 

 

後半戦も残りわずか、三名の負傷者を出しながらもなんとか4-4の同点となっているイナズマジャパンのゴールキックから試合が再開する。花瑞はボールを受け取りすぐに鬼道へとボールを渡す。あの必殺タクティクスは仕掛けてこない。単体の必殺技で奪う方が賢明、チェチャンスウは鬼道との一対一の勝負を仕掛けるが、鬼道にはイリュージョンボールがあった。難なく突破した鬼道はボールを豪炎寺へと繋ぐが、豪炎寺がトラップをして数秒後にはパーフェクトゾーンプレスが仕掛けられてしまう。

 

「そうか……やっと見えてきたぞ。パーフェクトゾーンプレスの抜け道が」

 

鬼道は気付いたことをヒロト、不動、花瑞、クララへと伝達する。

 

「お前らの技術ならやれるはずだ。やってくれるか?」

 

「……はい!任せてください」

 

「乗った。俺に任せてくれ」

 

「面白い考え」

 

「さっすが、天才ゲームメーカーの鬼道さんだねぇ。まあ任せときな」

 

手筈は整った。あとはあのカオスブレイクを抑えるだけなのだがそううまく行くだろうか。ボールを奪ったファイアードラゴンの反撃、フリーになった南雲へとボールが渡る。

 

「行かせません! ゴッドフラワーG3」

 

「フレイムベールV3!」

 

神の花は燃やし尽くされる。花瑞を突破した南雲はアフロディにボールを渡し、カオスブレイクを準備する。

 

「ゴールは任せろ!」

 

円堂は何か策を思い付いたようだ。自信満々にゴールを任せろと伝える。

 

「そう来なくてはね、円堂君!カオスブレイク!」

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!いかりの鉄槌!」

 

円堂は新必殺を編み出し、カオスブレイクを止めてみせた。

 

「なに!?」

 

「杏が倒れたとき、悔しくて地面を叩いちまって、そんとき気付いたのさ。これなら正義の鉄拳と違ってボールを抑えられるしな!」

 

「ふっ…ハハハ! 円堂君、君はやっぱり凄いよ」

 

クララが軽く手を前に出して円堂に目線を送り渡せと伝える。円堂はクララにボールを託す。

 

「ほいっ、鬼道……作戦通りいくよ」

 

クララは胸でトラップしたあと地面にボールをつけることなくボールを鬼道へと渡す。鬼道はダイレクトで不動へと繋ぐ。

 

「こっちのルートか、おら! 」

 

不動は虎丸へとボールを渡し、相手ディフェンス陣奥深くまでボールを繋いだ。

 

「なるほど……ボールを空中で回し続けて前線へと繋いできましたか」

 

「これでもう、そちらのタクティクスは脅威ではない」

 

 

花瑞起点のルートとクララ起点のルート、その二つを用意しておいて正解であった。花瑞が突破されて立て直している途中であったため、花瑞のみに話していたら繋がらなかったかもしれない。

 

「豪炎寺さん、いきますよ!」

 

「あぁ。もう大丈夫だ任せろ!」

 

「これが俺たちの、タイガぁぁぁ!」「ストーム!」

 

 

「だいばくはつ張り手!」

 

豪炎寺と虎丸の合体技タイガーストームはだいばくはつ張り手を簡単に打ち破り、ゴールへと勢いよく突き刺さった。

 

「やった! やりましたよ豪炎寺さん!」

 

「あぁ、いいボールだった。心配かけてすまなかったな」

 

試合時間は残り一分、アフロディは最後の攻撃に出た。

 

「世界に行くのは我々だ! ヘブンズタイム」

 

豪炎寺、虎丸を抜き去り鬼道を躱して花瑞の前まで進出する。

 

「フローズンスティール!」「真空魔!」

 

横から、クララと飛鷹が必殺技で奇襲するがヘブンズタイムで突破される。

 

「カオスブレイクG2!」

 

「威力がさっきより増してる、ゴッドフラワーG4!」

 

花瑞は円堂のいかりの鉄槌だけでは無理だと判断してシュートブロックを行う。

 

「うっうぅ…………うわぁ!」

 

じりじりと押し込まれて突破されたが、威力は充分に抑えた。

 

「サンキュー花瑞! あとは任せろ! いかりの鉄槌!」

 

ガッチリとボールを地面に叩き、セーブした。

試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

 

「やった……俺達勝ったんだ………やったぞぉー!」

 

イナズマジャパン一同大いに盛り上がる。アフロディは花瑞に話し掛けた。

 

「大会が終わったら日本に帰るよ。そしたら、一緒に暮らしてくれるかい?」

 

 

「うん! お兄ちゃん!」

 

「ありがとう、また近いうちに会おう」

 

「やれやれ、そのまま同行してけばいいのに」

 

やれやれとジェスチャーを加えながらクララが立ち去るアフロディと入れ替わるように現れる。

 

「クララ、いいんだよ。まあ再会してるといつもこんな感じですぐいなくなるし慣れっこだよ」

 

「あんまり馴れるべきじゃないなそれは。まあいいや、鈴野が中二病全開で今ウザいからこのまま入りずらそうな感傷に浸ってる雰囲気出すの手伝って」

 

「はははっ、相変わらずなんだ」

 

アジア予選決勝戦、勝者イナズマジャパン

5-4の白熱した大接戦を負傷者を出しながらも勝利への執念で掴み取った日本の、そしてアジアの代表である。




クララ「杏、バカなお前のお陰で勝ったよ」

杏「そうか、私は数試合分は出られそうにないが大怪我にはならなかったようだ」

八神「あれだけ盛大にぶつけてそれなら幸運だな。完治するまでしっかり日本で休んでいてくれ」

杏「そうさせてもらう。最短復帰必ずしてやるんだから」

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