アフロディに妹がいた!?   作:ゆーこー

82 / 147
筆者「ファイアードラゴン戦は久しぶりにかなり話数を食いそうだ」

ヒロト「まあ見せ場だしね、花瑞とお兄さん。早く戦ってほしいな」




VS.ファイアードラゴン 炸裂!ゴッドブレイク 

南雲のアトミックフレアで先制点を奪われたイナズマジャパンのキックオフで試合は再開した。

ボールを受け取った豪炎寺だがパーフェクトゾーンプレスにヒロト共に封じられてしまった。

ジリジリと迫る圧に屈しないで懸命にボールをキープするが、最後には奪われてしまい、ふたつの円の間をボールが何度も行き来して中にいる二人を襲う。一度入ったら相手のタイミングで終わるのを待つことしか出来ない、悪魔のような必殺タクティクスだ。

 

「スノーエンジェル!」

 

しかし吹雪がボールを奪う。反撃を仕掛けようと上がるのだが、再びパーフェクトゾーンプレスに阻まれる。

今度は飛鷹が外側の枠に囚われている。

 

「さぁ、ボールを奪い返せるかな?」

 

「くっ、くっそぉぉぉ、うぉぉぉぉ!」

 

鈴目たちの分も無駄にしたくないと焦っている飛鷹はボールを奪おうと突っ込む。しかし、その瞬間にパーフェクトゾーンプレスが解かれ、吹雪と激突してしまう。

 

「吹雪!飛鷹!大丈夫か?」

 

「だ、大丈夫だよ鬼道くん……」

 

「す、すんません……」

 

「奴らの思う壺だ、とりあえずあの必殺タクティクスを仕掛けられたら諦めてそのあと奪い返すようにするぞ」

 

「そんな消極的な方法、マキ嫌い」

 

「マキ、しかし」

 

「次は私にボールを回して」

 

「あぁ。しかしまずはボールを奪い返さなければな」

 

そう、ボールはアフロディへと渡りそのまま誰もボールを取れずに進んでいるのである。

 

「ザ・ウォール」

 

「ワンダートラップ!」

 

「ヘブンズタイム」

 

黒嶋、壁山の二人が突破されあとは立向井だけになる。

 

「これが、進化した僕の必殺技」

 

アフロディは黄金色が混ざった神々しい羽を生やし、天高く舞い上がる。

 

「ゴッドぉぉぉ…ブレイク」

 

ボールにかかとを振り下ろす。威力はゴッドノウズのそれとは段違いだ。

「ムゲンザハンド…うわぁ!」

 

これで二点目、一方的な試合になりそうな戦力差が生まれつつあった。

試合再開、ボールを鬼道に託しマキはひとりで前に走った。

 

「ここからなら充分! 鬼道!ボールをマキに頂戴!」

 

「よし、いくぞ!」

 

鬼道は強くボールを蹴ってマキへと渡す。

 

「行かせませんよ!パーフェクトゾーンプレス!」

 

再びマキがパーフェクトゾーンプレスに捉えられる。

 

「ふふっ」

 

マキはニヤリと笑って腕を組み、地中へと姿を消す。

 

「なにっ!」

 

「グングニルV2!」

 

パーフェクトゾーンプレスを掻い潜り、グングニルが天からゴールへと突き刺さろうとする。

 

「だいばくはつ張り手!はっはっ!ぬ……うぉぉ!」

 

マキのグングニルがゴールへと突き刺さった。

 

「なるほど、そうきましたか。しかし、あれを使えるのはどうやら彼女ひとり。それなら話は簡単ですね」

 

チェチャンスゥはまだまだ余裕そうな顔をしていた。

 

「いぇーーい! シュートが決まるの気持ちいい!やっぱこの瞬間がマキ大好き!」

 

「ナイスシュートだったよマキちゃーーん!」

 

マキはベンチの花瑞にもピースをする。しかし、何度も同じ手が通じるとは思えない。まだ相手が勝っている以上喜んではいられない。

 

「なにか、パーフェクトゾーンプレスを突破する鍵はないのか」

 

鬼道は苦悩するがまだ何も見えてこない。囲まれる前にパスをするしかないが、それだとパスした相手が囲われる。マキならばグングニルで突破できるが他の人ではそうは行かない。

試合が再開された。ボールは南雲が預かり、豪炎寺を抜き去り吹雪が立ち塞がる。

両者の蹴りがボールに同時に衝撃を与える。

 

「うっ……」

 

吹雪がその場に倒れる。しかし、ファールではない。試合が続いてる。

 

「今度こそ私が、イグナイトスティール!」

 

「お前が俺のボールを取るなんざ百年早いんだよ!」

 

空中に飛び上がり、そのままアトミックフレアを放つ。

 

「これ以上は入れさせない! ムゲンザハンドG5!」

 

立向井はなんとかこのボールを止めて黒嶋へと渡す。黒嶋は外にボールを出して吹雪を交代させようとしたが、何かが視界に入ったのか、そのままドリブルした。

 

「マキ!」

 

マキへとボールが渡る。パーフェクトゾーンプレスがかけられるが構わず超ロングシュートとなるグングニルを放つ。

ゴールにたどり着く頃には流石に威力が落ちている。

しかし、ここに合わせて二人の男が駆け込んできている。

 

「豪炎寺、それにふ、吹雪!?」

 

何と先程倒れたはずの吹雪が再び走っている。黒嶋はそれに気付き彼の勝利への執念を裏切れずプレーを続けていた。

 

「この足がどうなろうと、チームの勝利のためなら惜しくない!」

 

「「クロスファイア!」」

 

吹雪と豪炎寺渾身のシュートが同点へと導く、しかしこのシュートで吹雪は完全に続行不可能となってしまった。吹雪の代わりに緑川が入った。 

 

「あとは頼んだよ」

 

「あぁ。必ず勝つさ」




杏「ぐぬぬぬ」

クララ「落ち着け」

八神「まあ、気持ちはわかるが冷静さを失ったらさらに悪くなるぞ」

杏「次こそは……なんとしてでも」

クララ「そう根詰めるてるとストレスで肌荒れるぞ」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。