お前たちは日本代表候補の強化選手だ。
響監督は集まった私達にそう告げた。
そしてこの33人の中から16人が代表メンバーになる。
11人ずつのメンバーわけの結果、
私のチームには
ヒロト(キャプテン)、花瑞、黒嶋、マキ、黒岩、荒城、クララ、太陽、杏、八神、愛。
円堂さんのチーム
円堂、向田、染岡、松野、半田、壁山、土方、吹雪、飛鷹、綱海、佐久間
鬼道さんのチーム
鬼道、不動、豪炎寺、虎丸、目金、立向居、栗松、小暮、緑川、風丸、シャドウ
というメンバーである。
何か私のチームだけ女子が半数以上を占めている。
二日後、私達の試合は二試合目と三試合目。
最初の試合では飛鷹君の動きが間違いなく初心者の動きだったことに驚かされた。
しかし、後半の不動さんのシュートを蹴りの風圧のようなもので防いだのは魅力を感じた。
試合前の円陣を組み、ヒロトさんはこう言った。
「皆、このチームでの練習時間は決して長いものではなかった。チームとしても個人としても良い印象を与えられるよう頑張ろう!」
「「おお!」」
最初の相手は鬼道さんのチームだった。
私達のポジションは
FW マキ ヒロト
MF 荒城 八神 太陽 杏
DF 黒嶋 花瑞 クララ 愛
GK 黒岩
「くっそ~俺達MFかよ~」
「FWとしての実力で負けたのだから仕方の無いことでしょう」
「うっ」
クララの冷たく鋭い言葉がいつも笑顔の太陽君に突き刺さる。
「確かに実力でFWのポジションを譲っているが、チャンスが無いわけではない。少ないチャンスをものにしろ」
黒岩君に励まされ、蓮君太陽君共々試合では元気に動けた。
試合は鬼道さんのチームのボールで始まった。
虎丸君からボールを受け取った豪炎寺さんはヒロトさんを抜き去り八神さんと太陽君のスライディングを空中に飛んで避けた。
「フローズンスティール」
クララが着地直前の豪炎寺さんにスライディングを仕掛ける。カオス戦でもこんなことがあった気がする。
同じ手で奪われまいと豪炎寺さんはボールを後方のシャドウさんにパスした。
「ダークトルネード!」
「ゴッドフラワーG2!」
このシュートは私がカットした。
サイドの黒嶋さんにボールを渡し、全員で相手ゴールに突き進んだ。
黒嶋さんは自慢の速さと、ボールコントロールで一人で敵のゴールラインまでボールを運んだ。
「センタリング!」
このボールに反応したのはマキちゃんだった。ディフェンスの風丸さんも空中に飛んでボールを奪おうとしたがマキちゃんからボールは奪えなかった。そしてそのまま空中から
「メテオシャワー…シュート!!」
「シュートブロックするでやんす!」
シュートブロックを試みた栗松さんはメテオシャワーに巻き込まれ何もできなかった。
「ムゲン・ザ・ハンドG4!」
立向居君はこのボールをしっかりとキャッチした。
選考試合は始まったばかり!私ももっと目立たないと!
クララ「……」
筆者「……何故ここに?」
クララ「マキがここオススメっていってた」
筆者「ここは集会所じゃないぞ!!」
クララ「確かにこいつをいじめるのは面白そう。だけど相手する時間は勿体無さそうだから帰る」
筆者「なんだろう、この敗北感」
ヒロト「一杯付き合おうか?」