アフロディに妹がいた!?   作:ゆーこー

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脱出・別れ

皆さんは、自分の入っている東京ドームより大きい建物が突如爆発、崩壊したらどう行動するべきかご存知でしょうか?ご存知だったら是非私達に教えていただきたい!

 

今私の回りにいる雷門の皆もジェネシスの皆もとにかく急いで逃げるしか方法がわからなかった。他に方法があるのか知らないけど。

 

 

 

「全員逃げられた?」

必死に逃げた結果、イナズマキャラバンの元まで無事たどり着くことができた。

「!?父さんがいない!」

ヒロトさんの一言で吉良星次郎がいないことに気が付いた。

「グラウンドに残ってるのかもしれない。俺、行ってくる!」

ヒロトさんはボロボロの体で今通ってきた道を引き返した。

円堂さんがヒロトさんの後を追ったので、私も行こうとしたのだがマキュアに腕を掴まれ止められてしまった。

「グラン、嫌、ヒロトなら大丈夫」

私だって別にヒロトさんを信用してないわけじゃない。

でも怖いの。今まで私の大切な人が死んだのは、皆私の視界の外だったから。

キャラバンに全員を収容してヒロトさん達が戻るのを待つこと三分、吉良星次郎を担いだ円堂さんとヒロトさんの姿が見えた。

三人は無事キャラバンに入ることが出来、皆無事に外に脱出出来ました。

 

「それにしても、一体誰がこんなことをしたんだ」

ウルビダがキャラバンから出ようとしたときにそう呟いた。

「恐らく研崎でしょう」

そう答えたのは吉良星次郎だった。

研崎、確かあの柄の悪い長身の男か。

 

「彼はいつも私を影から狙っていました。私が生きていられたのは彼が同じ目的を持っていると思ったからでしょう」

「父さん、まさか花瑞ちゃんにあんなことをしたのもまさか…」

「すまないヒロト、奴を野放しにしたら取り返すのつかないことになると思い…」

「俺じゃなくて花瑞ちゃんに謝ってくれ」

「ええ。貴女には大変申し訳無いことをした。謝りきれないほどのことをしてしまいました」

謝ったってお父さんが帰ってくるわけではない。

「私は貴方を許すことはできません」

「そうでしょう」

「でも、私はいつまでも憎しみを持ち続けるつもりもありません。そのかわり、もし貴方が死刑にならなかったならば、しっかりと刑罰全うしてヒロトさんたちのように親のいない子供達をまた保護して上げて下さい」

「貴女は優しいのですな、それもまるで神、いや女神様のようだ」

 

 

その後、吉良星次郎は鬼瓦警部達の車両に乗り込み、エイリア学園ことお日さま園の皆も警察に保護された。

 

私は、ヒロトさんやマキュア達のお別れをすることになった。

「マキュア、今日は本当にありがとう。マキュアがいなかったら私どうなってたかわからないもん」

「それはヒロトに言って上げて、あれはヒロトが考えたことだから。あとエイリア学園は終わったから私の本名の(すめらぎ)マキ、マキって呼んで!」

「そういえば、今さりげなくヒロトって呼んでたね。俺は、むしろ花瑞ちゃんに大切なものを教わった。感謝したいのは俺だ」

「じゃ三人で同時にありがとって言おうよ!」

「「「ありがとう!」」」

マキらしい提案を受け、最後はちょっと可笑しな感じで終わった。

でも、不思議とまたすぐに会える気がする。そう遠くない日に、サッカーを続けてたら会える気がするんだ。

 

 

 

えっ、私は雷門中の皆といなかったからエイリア学園の秘密は知らないんじゃないかって?

マキがグラウンドに向かう途中に全部教えてくれたんです。

 

 




マキ「あっ名前の表記変わってる!」
筆者「どうでもいいけどエイリア学園のメンバーってキャプテン除くと宇宙人ネームに合わせたヘンテコな名前の人いるよな」
マキ「マキュア、おっと…マキに喧嘩売ってるの?」
筆者「お前はかなり普通な部類だろ。ほらゴルレオこと五流玲於とか」
マキ「そこまで変じゃなくない?」
筆者「実は改めて見てみたら変でもないやつばっかりだった」

ヒロト「ガニメデ→蟹目出朗とか下のランクだと多いんじゃないかな?」

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