アフロディに妹がいた!?   作:ゆーこー

6 / 147
みんな!サッカーやりましょう!2

ー荒城 漣sideー

 

とある道路の端、家に帰る山田先輩にやっと追い付いた

 

「山田先輩!あなたの目は死んでなかった!」

「何が言いたい?」

「他の人は濁ってたけどあなたの目にはまだ光があった」

「…ほう、それでサッカーやりましょうと?それはお前の勝手な想像じゃないか」

「理由はあります!ひとつ、先輩は帰るとき最後だった」

「そんなのたまたまだろ」

「ふたつ!俺らにこの部活をやめるべきといったそれはサッカーをやってほしいと思ったからですよね?」

「そりゃサッカー部に入る人はサッカーがしたいやつが大半だからな、だからアドバイスをしただけだ」

 

日が傾き暗くなってきた

 

「自分みたいになってほしくなかったんじゃないんですか?」

「……」

 

図星のようだ

 

「教えてください先輩!なんでそうなってしまったか!」

「わかったよ!言ってやるよ!その代わり一度しか言わないぞ!」

「ありがとうございます」

「俺も最初はお前らみたいにサッカーしたくて部活にはいったんだよ。だが入ってみたらなんだ、先輩にパシリにさせられて先輩達はろくに練習もしないのに部室を汚してそれを下級生に掃除させて」

 

なんだそれ、まるで学園ドラマみたいじゃないか…

 

「やっと俺らの代になったと思ったらキャプテンはひねくれ、後輩も言うことを聞かなかった。なにより後輩の入部理由よ!大海原はサッカーしたくて入ってくれたが他の二人はサッカーやってりゃモテそうだからって…だから!」

 

「…先輩、すいませんでした。でも俺ら一年を導いてくれませんか?」

「……考えといてやる」

 

 

ー亜風炉花瑞sideー

とりあえず残った私達はボールが見えなくなるまでサッカー部のグラウンドで練習をして帰った。

 

私は一人で自分の家に向かっていたその時赤い髪の同い年くらいの人に声をかけられた

 

「君、サッカーやってるの?」

「そ、そうですけどなんですか?」

「怖がらないで、ただ僕もサッカーが好きなだけさ」

「この辺で見かけたことないですけど…他の地域の人ですか?」

「そうだね、この辺の人ではない」

 

そう言うと彼は私の目の前まで近付いてきた。

恐怖感とかで体が思ったように動けない。

 

「フフ、かわいいね君」

「な、ナンパなら他を当たってください!」

「本当さ、きれいな顔、きれいな瞳をしている…でも少し悩んでいる顔をしている」

 

なんなのこの人は、よくわからない感情がお腹から沸々と沸いてくる

 

「サッカー部で問題がある。先輩とかかな?後は…人を探している」

「ど、どうして?」

「(図星のようだね)そのうちまた会いに来るよ」

 

訳がわからないままその人はどこかに行こうとした

 

「まっ、待ってください!」

「どうしたの?」

「あなたは、何者なんですか?」

「…基山ヒロトただの中学二年生さ。君の名は?」

「わ、私!?あの、亜風炉花瑞ですっ」

 

つい名前を言ってしまった

動揺しすぎてまともに判断できない

 

「花瑞ちゃんね、覚えとくよ。じゃあね」

 

何だったのだろうか…家に帰ってもボーっとしてたため親に心配された

 

 

 

 

 

ーヒロトside?ー

「よーグラン、なーに勝手なことしてるのかな?」

「バーンか、いけないかい?ジェミニが動く前に偵察してても」

 

拠点に帰るとバーンが真っ先に今日のことを聞いてきた

 

「偵察か、確かにそう言う言い方をすれば十分な理由になるがそちらから明らかに話しかけていたな」

 

ガゼルはどこで見てたのか花瑞ちゃんとの会話わ見ていたらしい

 

「彼女は今後成長する、それは僕らにも匹敵するほど」

「あー?んなわけねぇだろ?このナンパ野郎」

「待てバーン、なぜそう思うのだ?グラン」

「彼の生き別れの兄、亜風炉照美はまだ公には出てないけどかなりの実力だ。だがそれ以上の理由として彼女はここに引き取られかけていた」

「はぁ!?」

 

バーンに胸ぐらを捕まれてしまったが関係無い

 

「どうやら、影山という男が亜風炉照美を手にいれるために親を殺そうとしたらしいそれで身を隠すために父の方がここに預けようとしていたらしい」

「なるほどな」

「だが、今は違うのだろう?認められない」

「そうだね…今はね…」

 

 

 




「あの~ヒロト君」
「どうしたんだい?筆者が改まって」
「どうしたんだいじゃないでしょー!まだゲーム的には1なわけよ!出るならせめて2にしろ!」
「それじゃあ遅い、僕は自由にやるさ」
ニヤリと笑うヒロトに少し恐怖を感じた
「あーもー勝手にしろぉ!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。