円堂side
俺は吹雪を信じて、パスを出した。
吹雪はエターナルブリザードを放ったがプロキオンネットに止められてしまった。
吹雪はすぐにボールを奪い返そうとヒロトにアイスグランドを放つが破られてしまった。
ヒロトはそのまま俺を抜き去り、流星ブレードを放った。
立向居はムゲンザハンドが通用しなくてすっかり自信を失っている。このままじゃまずい!
「立向居!情けない顔するな!」
綱海、塔子、小暮が流星ブレードの進路に和って入った。
「ここは俺達が止める!いくぞ!」
「「パーフェクトタワー!」」
三人の新必殺技はヒロトの流星ブレードを止めた、ボールは吹雪の元に飛んでいったのだが、取れなかった。
吹雪が何を考えているかはわからないが、試合は上の空のようだ。
これを見た豪炎寺が吹雪の腹に一発シュートした。
そういえば俺も昔豪炎寺にこんなことやられたっけな。
「本気のプレーでミスするなら良い。だがな、やる気のないプレーだけは絶対に許さない!」
吹雪のことは豪炎寺に任せよう。試合は再開されているから俺は急いでポジションに戻った。
パーフェクトタワーを驚異と見たのか、ヒロトは塔子を削りに来ていた。やはり今日のヒロトはおかしい。いや、あのときもやったかもしれないが、今日のは何かが違う。
体力の消耗した塔子のパーフェクトタワーはグランの流星ブレードに破られ、俺は急いでメガトンヘッドで応戦した。
このボールを俺は吹雪に託した、どうやら吹雪は目覚めたらしい。
マフラーを投げ捨てた吹雪は相手のディフェンスを豪炎寺とのワンツーで華麗に抜かすと俺も度肝を抜く飛びっきりの必殺技を見せてくれたんだ。
「ウルフレジェンド!」
吹雪の後ろから狼が見えた。そのシュートはあのGKのプロキオンネットを破った!
これで同点だ!
立向居も吹雪に感化されたのかムゲンザハンドをパワーアップさせてヒロトの流星ブレードを止めた。
勢いに乗った俺達は再び吹雪にボールを託した。
「ウルフレジェンド!」
だが、GKネロはまだ奥の手を隠し持っていたんだ。
「時空の壁!」
ウルフレジェンドが止められてしまった。
この時、突然グラウンド全体が大きな揺れに見回れた。
鬼瓦警部達がエイリア石の供給システムを破壊したらしい。
だけど、ジェネシスはエイリア石の力を使って強化されたジェミニやイプシロンを使って強くなった普通の人間らしく、問題は無いらしい。吉良星次郎はヒロト達を究極の戦士と称した。
戦士だって?これ以上サッカーを悪いことには使わせない!
ボールを手にいれたヒロトは、ウィーズ、ウルビダと三人で攻め込んできた。これは何か来るぞ!
「スーパーノヴァ!」
三人で放った必殺技はパワーアップしたムゲンザハンドを、簡単に破った。
放送で、吉良星次郎は離脱してしまった染岡達のことを弱者と言った。許せない!アイツらは弱者なんかじゃないって俺が証明してやる!
畜生!なんでボールが奪えないんだ!
ヒロトからボールを奪えず、再びあの技を許してしまった。
ムゲンザハンドが破られ、万事休す。その時、豪炎寺と吹雪が二人係でゴールを守ってくれた。一瞬だけボールに炎と氷がクロスしているように見えた。
こちらを負傷させに来ているプレーに、結局俺達は前半を1-5で折り返すことになった。
マキュア「マキュアの出番早く早く~!」
筆者「待ってろ~もうすぐだからなぁー」
ヒロト「二人ともいつの間にあんなに仲良くなったんだ?」