アフロディに妹がいた!?   作:ゆーこー

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花瑞誘拐!

ヒロトside

 

あの二人め、勝手に混成チームを作って雷門中と対決するなんて何やってるんだ!

急いで止めに行かないと!

「これヒロト、待ちなさい」

「お父様!?」

何でお父様がこんな廊下にいるんだ、

そしてこんな時に何の用なんだ!

「ヒロト、前から気になっていたことだが、雷門の亜風炉花瑞に恋をしているな?」

「そ、それがどうしたと言うのですかお父様!」

「ヒロトの行動に影響が出ているようなのでね、最強チームジェネシスになったのだから、不安要素はあってほしくないのだ」

「そんなことより、今はバーンとガゼルを止めさせて下さい!」

「ふむ、わかりました。止めてすまなかったな。」

急がないと!あいつら何をするかわからないからな!

 

この時、急いでいて全く気付かなかった。お父様と、そしてもう一人の男が俺に隠れてあんなことを考えていたなんて。

 

 

花瑞side

試合は結局引き分けなのかな?

何て言うか、興奮が冷めて疲労がどっと体に襲いかかった。

やっぱあの技は体の負荷が酷い。どうしてもお兄ちゃんが心配だったので円堂さんにおんぶしてもらい病院に向かった。

 

「ふぅ、お兄ちゃん大丈夫?」

「僕の方は大丈夫さ。むしろ花瑞の方がボロボロなんじゃないのか?」

「ハハッ…」

「どうやら、僕の言ったことは守れなかったようだね…」

「ごめんなさい、どうしてもお兄ちゃんがボロボロに、されたのが許せなくて」

 

私が下を向いて黙っていると 、吹雪さんが来て「君、凄いね」とだけ言って戻っていった。

お兄ちゃんは私だけじゃなくて吹雪さんの方にも色々としていたらしい。

 

「花瑞、やっちゃったもんは仕方無いんだ!次頑張ろうぜ!」

円堂さんが私の肩を叩いて励ましてくれた。

これ以上お兄ちゃんに心配を懸けたくないし、私は笑顔でその場を誤魔化し、お兄ちゃんにおやすみと言った。

さよならや、バイバイって言うとまた会えない気がしたから…

病院の一回に着いたとき、病院の人から声を掛けられた。

「大変です!貴女のお父さんの状態が急に変化して、急いで行ってあげてくれませんか?」

お父さんが!?

急いで行かないと!

ここからなら電車を使えばそんなに遠くはないはず。

「円堂さん、私ちょっと行ってきます!」

「いや、俺も行くぞ花瑞!」

 

病院に着いた頃には、お父さんは死んでいました。

「花瑞…」

「一人にさせてくれませんか?出来れば、別の階にいて欲しいです」

「わ、わかった」

 

泣くところは見せたく無かった。私は少し冷たくなっているお父さんの手を握って泣いた。

どうして急にこんなことになったの?今度は何があったの?

ガラガラと、ドアが開く音がした。

円堂さんはいくらデリカシーが無いとはいえこんな時に開けるとは思えない…誰?

振り向くと、スキンヘッドでサングラスをしている不気味な男が三人いた。

「一緒に来てもらおうか」

 

「嫌、離してください!離して!」

必死に抵抗したけど、大人三人には勝てず手足を腕で拘束された。

「円堂さぁぁぁん!」

必死に叫んだ、その瞬間変なマスクを付けられ、急に意識が朦朧としてきた。

 

「花瑞!?大丈夫か!」

円堂さんの姿がうっすら見えた。

ここで私の意識が無くなった。

これは後になって知ったことだけど私はこのあと三人の男と共に突如光って消えたとらしい。




マキュア「花瑞はどうなるの!?」
筆者「言うわけ無いだろ!ネタバレさせる気か!」
マキュア「私にだけ教えなさいよ!」
筆者「わかったからそのボール仕舞ってくれよ!」
マキュア「で、どうなるの?」
筆者「読者の見れない裏で話そうな?」

ヒロト「このあとマキュアを焼き肉に誘い、機嫌を取ってから話したらしい」

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