アフロディに妹がいた!?   作:ゆーこー

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決着!イプシロン改 (後半戦)

「いてててて」

先程の顔面ファインセーブにより土門さんが負傷、後半戦からさらにポジションを変えて。

FW リカ 目金

MF 鬼道 一之瀬 立向居

DF 小暮 壁山 花瑞 財前 綱海

GK 円堂

となった。

ハーフタイムに何とか体力を回復して立ち上がったみんなだったけど 、その僅かな体力をデザームはあっさりと奪い去った。そして瞬く間に三点目のピンチになった。

「今度こそ決めるぞ!グングニル!」

「ゴッドフラワー!」

「正義の鉄拳!」

ゴッドフラワーのシュートブロックと正義の鉄拳でボールを弾く、しかし味方にボールを取れる人は残っていなかった。

「ガイアブレイクミドル!」

取る人のだれもいないボールをマキュアが取り、そのままシュートを撃ってきた。

「ゴッドフラワー!」

ゴッドフラワーによりボールがゴールから軌道を外し、コーナーキックになった。

 

もうどうしようもないと思ったとき、その男達は現れた。

「選手交代だ!」

一人は今グラウンドに響き渡る声で選手交代を叫んだ黒嶋さん。

そしてもう一人、オレンジ色のフードを被っており正体のわからなかった男、そのフードが投げ捨てられたとき伝説のストライカーが帰ってきたことを告げたのだった。

「豪炎寺!」

円堂さんが今までの疲れが吹き飛んだように笑顔で叫ぶ

「待たせたな、円堂」

「お前はいつも遅いんだよ!」

 

FW 豪炎寺 目金

MF 鬼道 一之瀬 立向居

DF 小暮 綱海 花瑞 壁山 黒嶋

GK 円堂

 

豪炎寺さんと黒嶋さんが登場したことにより皆に活力が戻った。

再び立ち上がった皆とまずはこのコーナーキックを防がねばならない。

メトロンが蹴りあげたボールはデザームがスタンバイしていた上空に見事な軌道で飛んでいく。

「甘い!」

しかしそのボールがデザームに渡る前に黒嶋さんが空中でパスカットをした。

「行かせない!」

マキュアのディフェンスを持ち前のボールコントロールで巧みに躱し、イプシロン改のMF陣を突破しゴール前の豪炎寺さんにボールを渡した。

「ファイアトルネード!」

凄い、あれが炎のストライカー豪炎寺修也…心強くて、あの人が来ただけで全てが変わった。

このファイアトルネードはゼルのワームホールを破り、それを見たデザームはGKに戻った。

試合再開、マキュアの実力はそんな豪炎寺さんともほぼ互角だった。

豪炎寺さんを避けるためにサイドからにはなったが、マキュアが自身のシュート圏内に接近してきた。

「ワンダートラップ!」

サイドバックの黒嶋さんがマキュアからボールを奪った。

豪炎寺さんにパスを出すと思ったのだが、今度は黒嶋さん自身がシュート体制に入った。

「烈風ブラスト!!」

黒嶋さんの放った烈風ブラストは今まで一度も破られなかったドリルスマッシャーを粉砕し、同点ゴールになった。

 

「負けてたまるかぁぁ!」

試合再開と同時にまたマキュアが単独で攻めてきた。

今度は豪炎寺さんを突破し、DFのど真ん中の私の前に来た。

「サザンクロスカットぉぉ!」

「ゴッドフラワー!」

ギリギリ、ギリギリだけどゴッドフラワーが耐え抜きボールを奪った。

「鬼道さん!」

私はボールを鬼道さんに渡し、鬼道さんはそのボールを豪炎寺さんに渡した。

「「決めろ!豪炎寺!!」」

 

「はぁぁぁ!爆熱ストーム!!」

豪炎寺さんの新たな必殺技爆熱ストームは、烈風ブラストより意図も簡単にドリルスマッシャーを破り、試合はそのまま終わり逆転勝利した。

 

 

「負けた!でも、マキュア楽しかった!」

マキュアが私に手を差し出してきた。

「試合中、私を励ましてくれてありがとう。敵だったけど、マキュアはいい人だった」

「わ、私は全力のあなたを倒したかっただけよ!」

マキュアは照れて手を引っ込めた。

「負けた…けど、楽しかったぞ円堂守」

デザームと円堂さんの方も試合が終わり、握手をしようとした瞬間だった。

 

「何をしているデザーム、貴様は負けたのだぞ?」

白い髪の見知らぬ男、その後ろには10人の人影も見える。

まさか…これもエイリア学園のチームなの!?

「さあデザーム、消えてもらうぞ」

その白い髪の男の持つ黒いボールから放たれた光はイプシロン改、そしてマキュアの前にいた私さえも巻き込もうとしていた。

「離れて花瑞!」

その光に包み込まれる直前、マキュアが私を突き飛ばした。

私がマキュアの方を見たときには、もうマキュアも、イプシロン改のメンバーの姿も無くなっていた。

 

「我々はエイリア学園マスターランクチーム、ダイヤモンドダスト。私はキャプテンのガゼルだ。雷門中、今度会うときは我らが貴様らを叩き潰す。覚悟しておけ。」

そう言うとダイヤモンドダストは姿を消した。

 

マキュア…私、あの子がいたから頑張ってたところがあった…

もしマキュアがエイリア学園じゃなかったら、きっともっといい仲間、ライバルになってたと思う。

それだけに悲しい。これから待ってるのは私を騙していたヒロトさん、皆を騙していたバーン、今マキュア達を消し去ったあのガゼルの少なくとも三チーム。

私…何のために戦えばいいのかな…?

 

 




マキュア「だーーかーーーらーー(怒)」
筆者「更新が遅かったこと、誠に申し訳ございませんでした」
マキュア「マキュアじゃなくて、見てくれている方々に謝りなさい!」
ヒロト「結局筆者は、マキュアに散々メテオシャワーを喰らった後、意識の朦朧とした中土下座をしたとかしないとか…」

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