私達は今、吹雪さんの寝ているベッドの回りにいる
空気が非常に重い…
漣くん、私を庇って…ごめん
風丸さんもやられてしまった
吹雪さんはしばらくしたら目覚めるらしいけど、瞳子監督から衝撃の事実を聞かされた
吹雪さんには双子の弟がいて、エターナルブリザードは吹雪さんの技じゃなくて、その弟のアツヤの技。
吹雪さんは自分の中にアツヤという人格を作り上げてエターナルブリザードを撃っているらしい。
その微妙なバランスがエイリア学園、特にデザームとの対戦などで崩れてしまった
円堂さんも元気がない、リカさんが気を使って場を明るくしようとするけど暗い雰囲気は変わらない
ごめんなさい、私には何も出来ない…
結局そのまま鬼道さんが吹雪さんに頼り過ぎないように、戦略を変えようと言う趣旨の話をしたのだが
チームの精神的支柱である円堂さんの心は折れたままだった
練習に身が入らない、皆もそうだ。
このままじゃダメなのはわかっているのにどうしようも出来ない
円堂さんの存在の大きさに改めて気付かされた
秋さんたちが円堂さんを元気付けに行くのだが、まだダメらしい
この状況に耐えかねて栗松さんがいなくなってしまった
こんな状況なら円堂君をチームから外し、鬼道君にキャプテンを任せます。そう瞳子監督は言った
しかしこの流れは立向居君により変わった
マジン・ザ・ハンドを完成させて、それを見た円堂さんが火をつけたのだ
悪い流れも良い流れも続くもので
吹雪さんが復活した
さらに沖縄で炎のストライカーの目撃情報があるとのこと
それがもし、雷門中のエースストライカー豪炎寺修也さんだったらと思うと私も少しワクワクしている
立向居君を仲間に加えて、私達は沖縄へと向かった
─エイリア学園 吉良の部屋─
ヒロトです。雷門中との試合で削りをやらされたことに不満を感じた俺は、お父様に直接申し立てることにした
「お父様、お話があります」
「おや?どうしたのですかヒロト」
「何故俺達にあんなことをさせたのですか?」
「あんなこととは?」
「雷門中のメンバーを、花瑞ちゃん達を削れという命令のことです!」
「そのことですか、しかし勝手に試合に行ったのですからそれくらいはしてくれないと」
それはもっともな意見だ、今回は完全に俺個人の感情で行ったわけだから
「そしてヒロト、その花瑞と言う子が好きなのかね?」
「そっそれは…」
嫌いと言ったらどうする?好きと言ったらどうする?
この答えだけで花瑞ちゃんの運命が変わってくる気がした
「なるほど…好きなのですね。もう下がりなさい」
「……はい」
何もできなかった…悔しいけどお父様には敵わない
「(ヒロトが恋をしたか…これは速めに処理しておかねばなりませんね)」
筆者「不定期更新のビッグウェーブだぜ!」
マキュア「そんなにメテオシャワー喰らいたいんだ」(ボールを軽く上げつつ)
筆者「仕方ないだろ!忙しいんだよぉ!」
マキュア「最近昼休みに友達とサッカーしてるそうじゃない?」
筆者「それがどうした?」
マキュア「弱くなったわね…」
筆者「キーパーの実力はこれから取り戻すさ」
ヒロト「つまらない会話を最後まで聞いてくれたかたありがとうございました」