アフロディに妹がいた!?   作:ゆーこー

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帽子被ってるキーパーは強いと言う風潮…若林ィ……
先に言っとこう小学生の時はそこまで長く続けないと
ある程度大雑把にまとめていこうと


全ては基礎から

「俺がお前らの代を担当する大宮だ」

20代後半のこの男、彼が花瑞達三年生のコーチである

「とりあえずお前らはいつも通り、亜風炉はアップまで一緒にやったら俺と基礎からやってもらう」

「わかりました」

「最初に全員でランニング3週からだから」

ランニングが終わり準備体操を終え六人は三人一組でボール回しを始めた

 

「さてと、亜風炉ちゃんまずはボールを蹴ってみようか」

大宮コーチが花瑞にボールを渡す

「えい!」

ボールは訳のわからない方向に飛んでいった

「ふぅ、じゃあこのインサイドって言うところなんだけどここで蹴ることから始めよう」

「こうですか?」

コーチに真っ直ぐボールが届いた

「うまいねじゃあトラップ、ボールを受けとるときのやり方を教えるよ」

…………

「監督」

「どうした大宮」

「今日入った亜風炉花瑞ちゃんをもう皆と練習させてもいいでしょうか?」

「なに、もうか?」

「飲み込みが早くて基礎は終わったんです」

「わかったそちらの判断に任せよう」

「はい」

 

「え?もう皆とやっていいの?」

「ああ、君は飲み込みが早くってもう皆と技術を磨く段階まで来ちゃったから」

「やったー!」

「お前らー花瑞も入れてやれー」

「こ、コーチもう入れるんですか?」

「見ればわかる、あいつはセンスがある」

「わかりました」

キャプテンである荒城は驚きを隠せなかった

「えっと、今やってる練習は真ん中の人が右サイドの人にパスをしてもらった人がコーナーからセンタリングを上げ真ん中の人がシュートを決める練習です」

「おい!笑太、太陽手本見せてやってくれ!」

「オッケー!」

「任せいや!太陽お前が真ん中な」

「はいよー、パース」

「そら!上げるで」

「いくぞ弓矢!」

太陽がヘディングで右から上がったボールを左下の方向に軌道を変えてシュートした

「……」

弓矢はパンチングでそれを弾いた

「たはーやっぱ弓矢は強いな~」

「今の太陽がやった以外にも普通に蹴ってもいいからな最初は花瑞が真ん中なあっちの方が簡単だから」

「はい!」

花瑞が荒城にパスを出しゴール前に走る

「そらっいくぞ!」

絶妙なコースで上げられたボール

花瑞はヘディングの体勢を取る

「えい!」

ボールは右下に向かって進んだ

「……」ズサー ガシッ

弓矢はこれも止めた

「中々上手かったぞ花瑞」

その後の練習も皆と同じように進めて最後の練習四年生とのミニ試合になった

「四年生は17人いるけどほとんど五年生と練習してるから7対7になるんだ」

荒城の説明を何となく聞いていた花瑞

じゃあ一人落とされたのかなぁ等と思っていた

「それじゃあフォーメーションだが…まあ俺と太陽がFW笑太と司がMF花瑞と誠がDF弓矢がGKで」

「私ディフェンダーか~」

「花瑞さん大丈夫っす司君の指示が無いときは自由にやって大丈夫っす」

ミニ試合が始まった

キックオフは三年生から

太陽が漣にボールを出した

太陽はそのまま右側に走っていった

ボールを持つ漣の前に四年生が二人ボールを取りに来た

「あんたらに負けてられないんでね!」

「あ?」

「司!」

司にバックパスを出した漣はそのまま前に走り出した

「笑太!このボールをダイレクトで太陽の前に蹴れ!」

司から笑太にパス

「お、おう!」

ダイレクトで蹴ったボールは指示通りに太陽の前に

「あっこれさっきの練習の!」

花瑞はここでセンタリングを上げる練習を実際にやるんだと気付いた

「よーしいくぞ~漣!ありゃ」

ボールを上手く蹴れずボテボテボールになってしまった

「笑太!MFをマークしろ!FWまでボールを繋げさせるな!」

「誠、花瑞!そっちに来たらキーパーと1対1にさせないようにしろ!」

「花瑞さん俺足遅いんで追っかけるの任せていいっすか?」

「え?はい!」

笑太がマークしていたMFにボールが飛んできたが身長の差で敵チームにボールが渡った

「来るぞ!俺も守る、誠は勝負しに行け」

「オッケーっす」

えっほえっほとボールを取りに行くが股抜きをされてあっさり突破された

「来るぞ」

「へへっ!ひとりワンツー!」

四年生FWは比較的覚えやすいひとりワンツーを使い

花瑞、司を突破した

「いくぞ三年生!」

右上目掛けて強烈なシュートが飛ぶ

「すまん弓矢!任せたぞ」

「任された」ザッ

「あれも止めたのか?三年生はなんでこんなに上手いのばっかなんだ!」

この試合はその後キャプテン漣が一点を奪い四年生に勝利した

 




四年生かませ感…

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