アフロディに妹がいた!?   作:ゆーこー

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筆者「ついに始まりやがるぜ」

マキ「エリカ、髪はヒロトみたいな色してるのね。瞳とかは花瑞のそっくりだけど」

ヒロト「あと少し髪の形も俺っぽいところがあった。花瑞にとっての直接の子供じゃないのにどうしてだい?」

筆者「先祖返りってやつだな。だが実力はイカれてるから気を付けてくれ」

ヒロト「ということは俺は将来…?」

筆者「おっと、口が滑ったか?」

マキ「マキの将来はどうなるのよ!」

筆者「無言を貫く」


最終決戦開幕、圧倒的エリカ軍団

 一度ベンチに入って試合の準備を整えている間に、他のセカンドステージチルドレンからの妨害を受けてもなお力を行使し、先程天馬達を蹴散らすときに破壊したグラウンドを作り直した。

 

「おいおい全然力を抑えられてないじゃんかよ。お、俺達大丈夫なのか?」

 

「荒城さん心配は無用です。エリカが試合で超能力を行使したことは一度もありません。過去に何度も見てきた私が保証します」

 

そして今まで実力だけで多くの世界をねじ伏せてきたことも。

 

「ここにいるメンバーは過去最高のメンバーだと私は確信を持ってます。少なくとも私が見てきた世界ではナンバーワンです。ですが、それでも120%の力を出してなお勝つことが困難かもしれません。ただ勝つだけでも精一杯なのにそこから更に求められるものも多いですがそこは花瑞さん、あなたに託したいと思います。私達は、花瑞さんが最適解を見つけるまでに試合が破綻しないようそっちにだけ集中しましょう」

 

ベータがそう締めくくり試合に望んだ。

 

 

 

 

FW マキ ヒロト

 

MF 荒城  ベータ アフロディ 八神

 

DF クララ 花瑞 杏 黒嶋

 

GK  ロココ 

 

 

─エリカ軍団─

 

FW エリカ(本体)

 

MF エリカ エリカ エリカ エリカ エリカ

 

DF エリカ エリカ エリカ エリカ

 

GK エリカ

 

 

 

 

「こう並ばれると異様な光景ね……」

 

「ああ。とりあえず最初はマキに任せる。突破してくれ」

 

「任せなさい」

 

試合開始、マキがボールを持ち先制攻撃と言わんばかりに本体のエリカにメテオシャワーを仕掛ける。

 

「ゴッドルーツ!」

 

「な!? それは花瑞の!」

 

 

メテオシャワーを凌がれボールを奪われてしまう。

 

 

「さあ、まずは一点目を奪いましょうか」

 

エリカはひとりで歩く程度のスピードで前に進む。

 

「行かせない! フォトンフラッっ」

「スロゥタータイム」

 

「僕のヘブンズタイムそっくりだ、だが……あれは」

 

抜かれたヒロトはヘブンズタイムなら吹き飛ばされるところをまるでカマイタチにあったように切り刻まれる。

 

「ぐぅ!」

 

「ヒロトさん!!!」

 

「さあ、次はあなた達よ。ベータ、アフロディ」

 

「そう易々と通すかよ! 虚空の女神アテナ! アーームド!」

 

「ふふ、前よりは強くなったじゃない。 破壊天使ミカエル アームド」

 

両者化身をアームドしてぶつかり合う。結果は一瞬にしてベータが弾きとばされる程のレベル差であった。

 

「ぐぁぉぐぅ!」

 

「さて、はじめまして。花瑞……私はお前が憎い!」

 

先程まで余裕のある顔をしていたエリカだが、花瑞と対面した瞬間に親でも殺されたかのような顔になる。

 

「どうして私が憎いの! 教えて!」

 

「お前は私程では無いが強い…他者より遥かに強い。なのになんで…お前には、お前にだけは!」

 

最後まで言いらずにシュート態勢に入ってしまった。

 

「この動き、ヒロトさんの天空落とし? なら、勝利の女神ニケ! アームド! ゴッドフラワーG5!」

 

「天界落とし!」

 

技名が異なるがモーションは同じ。だが威力は段違いであった。

花瑞が一瞬にして破れるほど圧倒的であったのだ。

 

「タマシイザハンドG5! ぬわぁぁぁ!」

 

そしてロココでも止められずに一点目を奪われる。

 

「あのふたりでもダメなのか」

 

八神はその圧倒的な力に驚きを隠せない。荒城なんてもはや言葉も出ないで固まっていた。

 

 

「大丈夫だよみんな。試合は始まったばかり、皆がいれば不可能はないよ!」

 

「花瑞……そうよね! この程度でまだまだ終わらないわよ! エリカ! あんたから必ずこのマキが点を奪ってやるんだから!」

 

「ふん。そんなに打ちたければ打たせてあげるわよ」

 

エリカは試合再開後マキにメテオシャワーを打たれても何もせずそのまま立って無視した。マキはメテオシャワーを受けてもその場で立ち続けていたエリカに驚きつつも先にいかせてくれるならばと構わず進む。そして、後ろのデュブリエリカ達も全く動かず、マキは何の邪魔もされずシュートを打てた。

 

「グングニルV4!」

 

「ワームホール」

 

しかし、キーパーのエリカがワームホールを放ち簡単に止めてしまった。

 

「な、今度は治の技!」

 

「残念だったわね、実力差がありすぎたようで」

「私達には勝てるわけないのよ」

「あなた達旧人類がね」

 

「こ、こいつら喋るのか…同じ声で三方向から煽ってきてムカつく!」

 

「ほら、ムカつくならもつ一本打ってみなさい」

 

キーパーのエリカがボールをマキに差し出す。

 

「この、後悔させてあげるわ! グングニルZ!」

 

「ワームホール」

 

更に威力を増したマキのシュートも淡々と止められてしまう。

 

「進化しても無駄よ。所詮は旧人類の枠内での進化なんだから」

「私達からしたら誤差」

「諦めなさい」

 

「これっぽちで諦めるマキじゃないわ!」

 

「なら、もう一度試せばいいわ」

 

またしてもボールをマキに渡す。マキの怒りも頂点だ。

 

「格好つけて失点しても知らないわよ! グングニル……∞!!!!」

 

「す、すごい! マキちゃん二回も技を進化させた!」

 

「ワームホール」

 

が、これも止められてしまった。

 

「だから無駄って言ったのに」

「しょうがないんじゃない? 所詮旧人類」

「理解ができなくてもそれは劣ってるからわからないだけ」

 

「そんな動物達には実力でわからせるのが一番」

 

キーパーのエリカがボールを蹴ってマキを吹っ飛ばす。

ボールはマキの腹に食い込んだあとミッドフィルダーのエリカに渡る。

 

「さあ、私からボールを奪えるかしら?」

 

「グラビティション!」

 

八神が遠くから援護してアフロディにボールを取るよう頼む。

 

「そんなの効かないわよ?」

 

しかし重力も何のその。そのまま動き出してアフロディを追い抜く。

 

「スティールルートV3!」

 

だが、花瑞達がボールを奪うことに成功した。

 

「へぇ、少しはできるのね」

 

クララはボールをすぐに花瑞に渡した。

 

「頼む、私達は守りに専念する」

 

「わかった。よろしくね!」

 

花瑞が化身をアームドさせて攻撃をはじめる。エリカのデュブリ個体とはいえこちらの力でボールを奪えたと事実は大きな活力になる。だが、本体が花瑞に襲いかかる。

 

「ゴッドフラワーイロウション!」

 

真っ黒に染まった花が大地に寄生して襲い掛かる。

 

「きゃぁ!」

 

花瑞は必要以上に襲いくるエリカのゴッドフラワーにやられてしまい、エリカはそのままシュートを放ち楽々二点目を奪った。だがまだ誰も諦めてない。すぐにボールを戻して試合再開しようとする。

 

 

「愚かな人達、まだ刃向かうのね。そうでなければ狩り甲斐がないというものだけど」

 

最終決戦は始まったばかり。例え0-2でも終わってはいない。




クララ「あ、圧倒的じゃないか!(古谷の声真似をしつつ)」

杏「だから本編でボケれないからってここでボケるな」

クララ「わかってないな。こういうのは塩梅が大事なんだよ」

杏「それと、物真似もそんな似てない」

クララ「悔しいけど、私は女なんだな……」

杏「そんなに物真似したいなら殴ってやろうか?」

クララ「親父にもぶたれたことないのに……」

杏「お前ボケるのか重い話しにしたいのかわからないこと言うのだけはやめろよな!?」

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