マキ「ほら言わんこっちゃない! ヒロト! あんたにも責任あるわよ!」
ヒロト「まさかこんなことになるなんて、君には失望したよ」
筆者「簡単に架け橋を壊すお前にこっちが失望するわ! あと明日も多忙できついかも」
マキ「これはメテオシャワー確定ね」
避けては通れない道もあるのだった……
0-1でゼウス中が先制点を奪い試合再開。しかしこちらもまだ最大の戦力でもってゴールを奪われた訳ではないという希望こそあるが言ってしまえば最大パフォーマンスを発揮できなかったということだ。
「サザンクロスカット!」
マキはメテオシャワーでは南雲がジャンプして倒せないと判断して久しぶりに教わった技を使ってアフロディ達三人を抜きにかかる。
「アースクウェイク!」
「なっ!?」
しかし地面に立っていると後方からの支援で必殺技が襲い掛かる。
「残念だったな、もらった!」
その隙にボールを奪われ南雲が攻撃を始める。
「フレイムベールV3!」
「ぐぉあ!」
荒城が熱されると令戸、明は技も使わず突破される。
「スティールルートV3!」
「おっと、アフロディ!」
南雲は一度空中に逃げてクララと杏を移動させてから下で待機するアフロディにボールを渡し
「ふ、真ヘブンズタイム!」
三人まとめて突破した。花瑞はゴール側に、クララと杏はそれぞれサイド側にふっとばされた。
「こ、今年こそ! フェイクボンバー!」
ここで笑太決死の背後からの必殺技を発動。
「どうだぁ! って、あれ……」
が、しかし何故か自分の持っているものが爆弾。
「今年もかぁぁ!」
笑太爆発。
「簡単には通さないよ!」
笑太がアフロディに挑んでいたその間に、勝てる見込みがないのは知りつつも果敢に右サイドバックから一年生の浜夏が立ち塞がる。
「いい目をしてるね。でもまだ未熟だ」
アフロディは颯爽と追い抜く。
「でも、君達の頑張りは無駄じゃなかったようだ」
アフロディの視線の先には体勢を立て直して化身を放つ妹の姿があった。
「数秒の時間が花瑞の準備に繋がった。けどそれはこちらも同じさ」
アフロディと共に南雲と涼野が飛び上がる。
「カオスブレイクG5!」
「ゴッドフラワーG5!」
この日最大の力と力の衝突。しかしやや花瑞が押されていた。
「一人では無理でも仲間と協力すれば不可能はない。そうだろう?」
「そうね……お兄ちゃん。だからこっちも、一人で止めようなんて思ってない!」
花瑞が破れると準備万端の黒岩がダブルロケットを放つ。
ボールは勢い良く弾き返されて令戸の元に転がる。
「また随分と飛ばしたなぁ……よっしゃ、みんないくぞ!」
令戸はアフロディ達が居ぬ間にと言わんばかりに反撃に出るがディフェンス四人も令戸より格上。勢いのあるセリフとは裏腹に早々にボールをマキに預けた。
「結構厄介なのよねこいつら、むかつく! メテオシャワーV3!」
そんなディフェンスを無理矢理突破するのがマキ。絶好のシュートチャンスを得る。
「ここで決める! グングニルV4!」
「ギガントウォール!」
宣言通りこのシュートを決めて同点。そのまま前半が終了した。
ベータ「世代トップクラスの三人がかりで化身を破る。大したものですねぇ」
クララ「化身って実は大したことないのか?」
ベータ「まさか、この世代が異常なんですよ。まあだからこそ、ワンチャンじゃないですけどもしかしたら未来をかえらるかもと思うのですが」