マキ「またか!」
筆者「ちなみに明日は休みかもしれません。書く時間が無さそうなので」
マキ「そうやってまた長期に休んだりしない?」
ヒロト「まあマキ、彼も充分やってるんだしたまにはね?」
マキ「甘いわよ!」
筆者「よし休む」
準決勝の相手は去年と全く同じゼウス中であった。
「さて、ゼウス中はここまで失点はなし。得点はアフロディさんが20点、南雲さん涼野さんが19点。この三人がそのままフォワードなスリートップです」
「随分攻撃寄りなチームだ」
「はい、キーパーのポセイドンさんも決して弱くは無いのですが立向居さんや砂木沼さんに比べると劣ります」
ただし黒岩よりは優秀と小声でベータは言った。
「とりあえず私も前の試合であの技が実用範囲とわかったからシュートブロックができるようになったが、何せ涼野達だからな……不安がある」
「大丈夫よ、相手のキーパーがそのレベルならマキが攻めれれば十分。花瑞も守りに専念できるわ」
「わかった。マキちゃんお願い!」
そうして迎えた準決勝。当然アフロディと花瑞、南雲と杏、涼野とクララが挨拶を交わす。
「これも何かの運命なんだろうね花瑞。準決勝、今年も僕が勝たせてもらう」
「そうだね、でも今年は負けないよ!」
「ふふ、最高の試合になりそうだ」
「おう杏、ちったぁ強くなったか?」
「当然。レベルそのものが上がったと思ってほしい」
「へっ、俺の方が断然強くなってるだろうがどれだけ強くなったか見せてもらうぜ」
「風介、今日は凍てついてるか?」
「ふん、余裕そうだなクララ。だがお前の想像以上に俺は強くなっているぞ」
「そのようだな、前より煽りに強くなってそうだ」
「絶対零度すら越える凍てつく闇の冷たさを前に貴様は立っていられるかな?」
「あ、違う。前より拗れただけだった」
韓国戦同様の豪華スリートップによる攻撃が試合早々始まった。
「真ヘブンズタイム」
マキ、荒城、令戸、三人をまとめて突破して早々に花瑞との対戦になる。
「いくよ、花瑞。ゴッドブレイクG5!」
「ゴッドフラワーG5!」
格段に基礎スペックが上がったのだろう。アフロディの一撃は花瑞を押し込み、花瑞は後方に吹き飛ばされボールはかなりの減衰をしたもののまだゴールの軌道上にあった。
「これなら…いける」
黒岩がキャッチしようと構えるが目の前に涼野が割って入る。
「ノーザンインパクトV3!」
「なっ、ダブルロケット ぐ!?」
あっさりと撃ち抜かれるダブルロケット。しかしその後ろ。クララが既に回り込んでいた。
「ウォーターフォール!」
「ちぃ……」
「絶対零度どころか氷点下にすらならなかったな」
クララは涼野を煽るとボールを杏にパスを出す。
「よぉ、俺にも撃たせろよ。もらってくぜ!」
「なっ!?」
南雲がボールを奪うと空中に大きくジャンプしてシュート態勢に入る。
「アトミックフレアV3!」
「ダブルロケット! ぐぁ!」
「ウォーターフォール!」
この攻撃もクララと黒岩の二人がかりで守りきった。
「マズイな…」
クララがパスを出そうにもアフロディ達が既にパスコースが塞いでいた。こうなれば、アフロディにマークされているが花瑞に頼るしかない。
「花瑞!」
「勝利の女神ニケ!」
アフロディとの競り合いを化身の力で打ち負かしてボールを手に入れる。
「作戦通り守るんだ!」
アフロディがディフェンスに指示を出す。
「メガクェイク!」
「これくらい!」
花瑞はメガクェイクを突破してそのまま自分でシュートしようとが立ちはだかる相手ディフェンスには裁きの鉄槌を持つ二人とアースクェイクを持つ男がいる。消耗を避けるためにマキにパスを出した。
「任せなさい! グングニルV4!」
「ギガントウォール!」
ポセイドンを打ち破るがこちらにも颯爽とゴールとの間に割り込む男がいる。
「アトミックフレアV3!」
「なっ!? いつの間に!」
シュートは打ち返され花瑞達を飛び越えてアフロディに渡る。
「ゴッドブレイクG5!」
「ダブルロケット!」「ウォーターフォール!」
「「ぁぁ!」」
二人の力及ばずアフロディが先制点を奪った。
「次は花瑞。実力で君を破って決めるさ」
このフットボールフロンティアで当たってきたチームの中で間違いなく選手の平均値が高いゼウス。確実に一点を取りにきたがここからはどう動くか。
ベータ「ふぅむ、アフロディさんは基礎スペックが大幅アップ。これは成長期……だからですかね」
杏「いや私達も成長期だからな」
ベータ「まあ妹があれですし兄もそうということでしょうか」
クララ「未来にデータは無いのか」
ベータ「データはありますよ? でもどうにもそれ以上な気がするんですよねぇ」
杏「またなにか起こってるのか?」
ベータ「いいえ、常に何か起こり続けてるだけかもしれませんね」