アフロディに妹がいた!?   作:ゆーこー

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筆者「今日は作り置きです!」

ヒロト「 書く暇今日はないからね。仕方ない」

マキ「だからってここもコンパクトにしないでもらえる!?」


ザ·ギャラクシー復活計画

 白恋中との試合を終え、鬼怒川中では対戦相手が決まる前から強力なシュートを増やすために会議が行われていた。

 

「はい、というわけで次の試合では今まで以上にキーパーが固いのでこちらも強力な技が必要になります。 花瑞さんの化身だよりではやはり準決決勝で勝てなくなるでしょうから今すぐにでも解決していきましょう」

 

ベータはホワイトボードの空白の部分にアイデアを出すよう皆に求める。

 

「新必殺技だと時間が足りないから、やはり誰か使ったことある技にするしかないよな」

 

「だとしたらマキのガイアブレイクや、花瑞のザ·ギャラクシーが候補の筆頭ね。スーパーノヴァとかはマキ達も教わっただけだから教えられるほどではないし」

 

「どちらにしろ花瑞の力が必要になるなら意味なくないか?」

 

「そんなこともありませんよ? 化身を使うことは本人のスタミナを大きく消耗します。花瑞さんの負担を減らすためにも必要なことなんですから」

 

結果としてザギャラクシーを練習することになったのだが、問題は誰が参加するかに変わった。

 

「まあ、ポジション的には荒城、あんたよ」

 

「お、俺!?」

 

「あんたも一応フォワードでしょうが!」

 

意外にもマキからご指名が入り驚く荒城、思わず聞き返してしまった。

 

「そ、そうだよな。で、でも俺なんかでいけるのかな」

 

この前まさにマキに追い付けなかったことを引きずっている様子。

 

「今無理なら明日できるように今日頑張ればいいのよ!」

 

「い、一日で!?」

 

「一応あんたもそれなりに実力はあるんだから必死にやれば最低限いけるはずよ! ほら、時間ないから早くはじめるわよ!」

 

マキに引っ張られてグラウンドに連行される荒城、それを追って花瑞とクララが特訓に参加した。

 

「簡単に言うと花瑞が力を使ってマキとあんたを持ち上げるからその力を貰いつつ同時に全力で蹴る!」

 

「説明が大雑把だがわかった。 まずはやってみないとだよな」

 

「二人ともいくよ! えい!」

 

荒城とマキが宇宙に向かって上昇していく。

 

「ザ·ギャラクシー!」

 

二人が蹴ったボールはゴールへの軌道からから大きく逸れていき学校に生えている木に着弾。木は根本から折れてしまった。

 

「やっべ!?」

 

「あんた蹴るの遅い! もっかい!」

 

「いやアレは無視かよ!?」

 

「校舎に比べたら些細なものよ」

 

そういってマキは構わず再開する。しかし、何度やってもうまくいかずその度に学校に被害が出る。

 

「はぁはぁ……やっぱ俺なんかじゃ力不足なんだ!」

 

二時間ほどぶっつづけで特訓するもなかなか成果が上がらず、荒城も精神的に追い詰められていく。

 

「ったく、もういい。私がやる」

 

それを聞いてクララはマキの横に立った。

 

「え、クララ…?」

 

地面に這いつくばるような荒城を前に氷さえも震えるほどに冷たい視線でクララが見下ろす。

 

「私もガッカリだよ。お前ならもっとやれると思ったのに。でも仕方ない。そんな弱音を吐くなら無理だ」

 

「な…!」

 

「守りが手薄になるが、まあ確実に点を決めれば問題もない…最悪杏がいる。 まあ、本職はディフェンスだからそこまで上手くやれないかもしれないけど、そこのヘタレよりはうまくやるさ」

 

「ま、待ってくれよ!」

 

「待たない。お前が諦めたから二時間ロスしたんだ」

 

「そこまで言われて引き下がるほど俺だって腐っちゃいねぇ! やってやる! こんちくしょー!」

 

マジの顔になった荒城を見てクララは少し微笑むと元の見ていた場所に戻る。

 

「荒城、少し早めに蹴りはじめろ。そうすればマキと蹴るタイミングも合うだろうから。微調整は自分達でやれ」

 

「く、クララ……すまん。ありがとう」

 

「ちょろ」

 

クララは誰にも聞こえない声でそう言った。

 

「ザギャラクシー!」

「合った!」

 

蹴るタイミングは重なった。しかし、ボールは真っ直ぐ飛ばずに横に曲がりながら進んでいく。

 

「マキ、タイミングは合うかもしれないけどパワーの差がありすぎる。少し抑えろ」

 

「クララ! それじゃシュートの威力が落ちる! 三人でやる技の意味がなくなる!」

 

「ひとりでやるより威力はある。それに思った通りに飛ばなきゃ意味ないだろ。あとは相方の努力次第だ」

 

「あぁ! 残り時間全てぶつけてやってやる! 少しでもマキの力に近づけるように!」

 

「ふん、簡単に近づけると思わないでよ!」

 

「いや、合わせろって……」

 

その後、なんとか最低限の形にはなったものの、ヒロト、マキ、花瑞のザギャラクシーの威力には届かなかった。

 

 

 

 

 

「クララちゃん、ありがとう。漣君に強く言ったのもああなるってわかってたからでしょ?」

 

練習を終えて荒城はくたばって爆睡してしまい、マキも力尽きていた。花瑞は練習中多くのアドバイスをくれたクララに改めてお礼を伝えた。

 

「別に、私も万能ではないからたまたま」

 

クララは練習着のまま帰っていった。おそらくひとりで特訓をするのだろう。

 

「嘘ばっかりなんだから」

 

花瑞もまたベータとの特訓がある。各々悔いの残らないよう最大限の特訓を繰り広げるのだった。

 

 

 

──少し時は遡り陽花戸対帝国

 

 

「やはりこれが必要になるか。いくぞ、ふたりとも!」

 

「スーパーノヴァ!」

 

「真無限の壁! なに!?」

 

試合終了間際、この試合最初で最後のゴールを奪ったのはかつて陽花戸中に現れたジェネシスに所属していた三人であった。

 

「次は花瑞たちか。楽しみだ」

 

「私はあの決戦ぶりかしら」

 

「俺はネオジャパン以来だな」

 

どこかしら大きいシルエットを持つジェネシスの三人が鬼怒川中と対峙する。




クララ「おうおう嬢ちゃん焦らすねぇ」

八神「あとふたりはまだ秘密だ」

クララ「そんなに焦らしてるんだからあっさり負けたりするなよ?」

八神「今回は花瑞にたいする秘策もある」  

クララ「ふーん、次回も楽しみにしとくか」

八神「なんだそのエンドカードに書いてそうなやつ!」

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