アフロディに妹がいた!?   作:ゆーこー

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マキ「じゃーん!」

筆者「なんでまたボール来てるの!?」

マキ「いや~マキのメテオシャワーを期待してる人が多いわけよ」

筆者「頼むから、頼むから勘弁してくれ。死人が出るぞ!」

マキ「じゃあみんなに聞いてみるわ! メテオシャワーを毎回うって欲しいひと!」

筆者「自分以外のの生殺与奪の権限を他人に委ねんなぁぁ!」

ヒロト「みなさんお手柔らかに……」


決勝戦リトルギガント  執念のロココ

 1-1で同点となったもののまだ前半の残り時間が五分ほど残っている状況。個人技ではややリトルギガントに軍配が上がる場面も見えるものの、花瑞等の活躍により個人でもチームでも引けを取らない戦いを繰り広げている。

個人同士でのボールの奪い合いでは中々決着がつかない程に拮抗している選手間の実力を即座に誰かがフォローに入ることでイナズマジャパンが現在ボールを保持していた。豪炎寺がボールを持ちいよいよシュート態勢に入ろうとヒロト、虎丸が集結しようとしたそのときであった。

 

「ブレードアタック!」

 

ロココが飛び出してボールを奪いに来たのだ。豪炎寺は咄嗟にボールを鬼道に渡したがそこで簡単に点を取らせないのがリトルギガントである。

 

「必殺タクティクス サークルブレードライブ!」

 

鬼道を囲うように選手が周りを走り、少しずつその場所をイナズマジャパンゴールに移していた。

 

花瑞達はボールを持っているのが鬼道のために迂闊に必殺技で割り込むこともできず、このタクティクスが終わるタイミングに備えて守りを固めるしかなかった。

 

このタクティクスの終わるとき、既に前線に合流していたロココがボールを持っていた。

 

「確実に止めないとまずいぞ」

「そんなことわかってる!」

 

クララと杏が花瑞にタイミングを合わせる。

 

「スティールルート!」

 

地上のロココに向かって杏が滑り込むが、ロココはXブラストを打つために飛び上がる。そこをクララが追いかけてボールをかっさらおうとしたとき、ロココはボールをドラゴへと渡した。

 

「しまった!」

 

間髪いれずにドラゴがシュートを放つ。

 

「ダブルジョー!」

 

「ゴッドキャッチ! っく」

 

ボールは弾かれて再び空に放り出された。誰が先に動ける、誰が先にボールに触れられる。

 

「ファイア……」「真空…」「メテオ…」「間に合わない…!ゴッドル…」

 

 

 

 

 

──「トルネード!」

 

ゴーシュが一番早かった。しかしこのボールを止められない円堂ではない。

 

 

「ダブルジョー!」

 

が、ここにドラゴの技が加われば別であった。空中でのボール確保に力を注いでいた花瑞や飛鷹はブロックに入れず、円堂のゴッドキャッチはギリギリのところで破れた。そして前半終了のホイッスルが鳴った。

 

 

 

 

「くっそ~、あと少しで止められたんだけどなぁ!」

 

円堂は悔しそうだが次は止めてみせるという言葉を出すまでもなくそう思っているのだろうと周囲は理解しており、話を先に進めた。

 

「個人での能力では相手が優勢、こちらはチームプレーで動こうと思っていたのたが……最後に思わぬ動きをされてしまった」

 

鬼道は後半からの作戦を前半最後に見直しを迫られることになり次の手を考え込む。

 

「今までの積み重ねの中に答えはある」

 

「監督……よし、後半はまずすぐに同点に持ち込むぞ」

 

 

 

後半開始、ボールは即座に鬼道に渡されてそこからは空中でのやりとりが始まった。前に後ろに縦横無尽のパス回し、先程のような囲む隙など与えない。そして豪炎寺、虎丸、ヒロトが集まりつつ花瑞、マキもヒロトに接近する。

 

「グランドファイアもザ·ギャラクシーもやらせないぞ!」

 

ヒロトを中心に強力なシュートを一人で撃てる花瑞も厳重にマークされる。

ボールは豪炎寺と虎丸の間に渡される。

 

「よし、ロココ止めてくれ!」

 

「任せろ!」

 

タイガーストームを止めるつもりでいたロココ達に想定外の事態が起こった。

 

「たぁぁぁ! ジェットストリーム!」

 

円堂がシュートに参加しているではないか。ノーマークだった円堂が加わり新たな必殺技を放ってた。

 

「タマシイ·ザ·ハンド!」

 

奇襲となったこのとっておきのシュートは見事に決まり、後半早々にゲームを振り出しに戻すことに成功した。

 

「ふっ、やりおるわい。こっちもそろそろ仕掛けるとするか」

 

ダイスケは選手の交代とポジションの変更を伝えた。

 

「ロココがフォワードになったか…」

 

「攻撃力は上がるかもしれんが、防御はどうなるかわからん。チャンスに変わるかもしれんな」

 

豪炎寺と鬼道は既に知っているロココの攻撃力よりもキーパーになったケーンの実力が気になっていた。ロココはすごいキーパーだ。そのサブとして出てきているならばもしかしたらロココより点を取れるかもしれない。だが、もし同等かそれ以上ならば……自信満々にこの交代をしてきた以上その可能性もあるということだろうか。

 

 警戒心を強めて試合再開、やはりロココのオフェンスとしての能力は秀でている。これでキーパーとしてもあれほどの力を持っているのだから恐ろしい。容易く豪炎寺、虎丸、鬼道と抜いていくと花瑞が立ち塞がる。ここを突破されれば一気に降りになるがここを守れれば逆転のチャンスでもある。

 

「ゴッドフラワーG4!」

 

「止められるわけにはいかない! ドラゴ!」

 

「おう! エアライド!」

 

「通しません!」

 

「くっ……まだまだぁ!」

 

行く手を阻むゴッドフラワーを前にエアライドで大幅に迂回する。

 

「クララちゃん! 杏さん!」

 

「スティールルート!」

 

その迂回先を潰すように花瑞はさらに必殺技を使うという離れ業を見せる。しかし、ロココの執念はこの追撃を巧みに回避して突破した。

 

「そんな!」

 

「Xブラストぉぉ!」

 

「くっ、ゴッドキャッチ!」

 

魂の一点とも言える反撃で再びリトルギガントがリードした。

 

 

 

 




ベータ「実はベータちゃん宛にも何か届いてたんですよね♪」

クララ「これは、マッ缶だな」

ベータ「マッ缶?」

クララ「マックスコーヒーっていう甘めのコーヒーだ。うまいぞ」

杏「箱でもらってるじゃないか、私にもひとつ分けてくれないか?」

八神「ここにいるのは全員マックスコーヒー好きなのか? これはプロモーションでも含んでいるのか?」

クララ「そんなわけないだろ、あっそうだ。私宛にモンエナも募集するわ」

杏「いやここそういうんじゃないから!」

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