アフロディに妹がいた!?   作:ゆーこー

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筆者「珍しく風邪引きました」

マキ「でもそのお陰で書いたんなら一生風邪でいいわよ」

筆者「辛辣すぎん? 病院がもう発熱者受付NGだったんだぞ! こっちは自転車こいで暖まってる身体に体温計差すもんだから当然37.4とかになって追い返されたわ!」

マキ「知るか! 書け!」

ヒロト「こうして当時の話題を書き残すことで歴史は繋がっていくんだよ」

マキ「なんか壮大にしてまとめるな!」


頼れる助っ人登場

 立向居が倒れた。久遠監督は次に誰をキーパーに置くか考えなければならなかった。現時点ならば花瑞を置くのが一番妥当ではあるが守備の底が抜けてしまう。かといってキーパー経験の乏しい者を置くのはベータのみならず他の選手のシュートすら入れ放題になる可能性があるから出来ない。

 

「俺を入れてくれ!」

 

ベンチの後方から少年の大きな声が聞こえた。

 

「俺はロココ。ここ、コトアール代表のキーパーだ。イナズマジャパン、俺達の代わりに戦ってくれてありがとう。だけど、自分の国のことだから、俺も戦う」

 

「か、監督…どうしますか?」

 

音無が久遠監督に尋ねる。今の状況では彼を加えるのが一番確実なのではないか、しかし連携の方は大丈夫か。実力はビデオでおおよその把握はできている。その実力は立向居の代わりになるどころかその上を行くであろうことは想像がつく。

 

「選手交代だ。立向居に代わりロココ」

 

ロココは自分のユニフォームに着替えてコートに立った。

 

「あんた、ここのキーパーよね? 怪我とかないわけ?」

 

マキは言い方こそきつめではあるが、ボロボロになっているコトアールエリアを見たあとにロココにそう問いかけた。

 

「あぁ、他の皆も平気だ。むしろイナズマジャパンこそコトアールのために戦ってくれてありがとう」

 

「いいのよ、訳アリだし……気を付けなさい。相手の女ベータってやつのシュートは危険だから」

 

「忠告どうも、でも任せてくれ」

 

ロココはイナズマジャパンの真ん中に立ち大声で叫んだ。

 

 

「俺がゴールを守る!イナズマジャパンはいつも通りプレーしてくれ!」

 

「ふ、足並みは自分が合わせるというわけか」

 

鬼道の独り言である。その間にもロココはゴールの方へと歩き始めており、既に化身が姿を消した花瑞の前を通過しようとしたとき花瑞から声をかけた。

 

「一緒にゴールを守りましょう! ロココさん」

 

「花瑞さんだね、君達の負担を減らしてみせるよ」

 

コーナーキックから試合が再開、センタリングを上げるのは花瑞を筆頭にした強力なディフェンスにカットされる可能性もあるためか、それも踏まえてここから決められる自信があるからだろう。ベータはすぐ近くでボールを受け取り必殺技を放つ。

 

「シュートコマンドK02!」

 

シュートコース上にいた吹雪と、吹雪のマークしていた味方であるはずのコヨーテをまとめて蹴散らし勢い衰えぬまま鋭角にゴールへとボールが襲い掛かる。

 

「ゴッドフラワーG4!」

 

「ザ·マウンテン!」

 

壁山、花瑞のシュートブロックで威力はある程度抑えられた。あとは、ロココ次第だ。

 

「ゴッドハンドX改!」

 

ここにいる誰しもが始めてみる赤色のゴッドハンドは、ベータのシュートをガッチリと掴んだ。

 

「ちぃ、止めたか」

 

「ナイスキャッチですロココさん!」

 

「よし皆カウンターだ!」

 

ボールはベータと逆サイド、風丸に渡り自慢の足で一気に駆け上がる。

 

「お前ら必ず守れよ! ゴーストミキシマックス!」

 

ベータはディフェンダーに自身のオーラを付与する。

 

「任せたぞ鬼道!」

 

風丸が鬼道へとパスを出し、迫り来るディフェンダーに対して不動とキラーフィールズを放つ。しかし、ベータのオーラを得たディンゴがボールを奪った。

 

「な!?」

 

「こいつら、さっきとレベルが違うぞ!?」

 

「ベータのやつ、まだなんか隠し持ってたわけ!?」

 

「あら、扇風機さんは頭もくるくるぱーなんですかねぇ、最初から手の内を全て明かしてたわけないじゃないですか」

 

ディンゴは与えられた力を利用して地面をえぐるような低弾道ロングパスをベータに出す。

 

「ふざけんなぁぁ! そんな与えられた力ぁ! マキが負けるわけない!」

 

そのロングパスに割って入りマキがパスカット。ボールは上空へと弾かれる。

 

「かつてエイリア石を使ってた奴がよくそんなこと言えますねぇ」

 

ベータはあきれたような態度を示す。

 

「だからこそです。マキちゃんは努力の大切さを知った。与えられた力を努力で追い越しました」

 

花瑞はベータに向かって真正面から真剣な顔でそう言いきった。

 

「メテオシャワーV3!」

 

マキはメテオシャワーで空に放り出されたボールを確保し、ボールを確保した。そのマキの行く手を塞ぐようにベータの力で強化されたデーモンズカットが放たれた。

 

「グングニルV2!」

 

マキはそれを無視するようにグングニルで上空からシュートを放った。

 

「──っ!う、うぉぉぉ! ビッグスパイダーV3!」

 

マキ渾身のシュートはなんと止められてしまった。

 

「んふふ、展開的に入る。なぁんて思ってしまいましたか? 残念でしたぁ♡ ゴーストミキシマックスはぁ、与えられる側は確かに努力して手に入れた力ではないですけどぉ……私が死に物狂いで手にした力なので努力ゼロってわけではないんですよぉ」

 

「くぅ! なんでそんなに熱心にサッカーやっといてサッカーを消そうとするのかマキにはわかんない!」

 

「……話す必要はないですよねぇここで消し去るんですから」

 

「ベータさん…?」

 

何処か曇った表情を一瞬だけ現したところを、花瑞は目撃していた。

 

 

 

 

 




八神「クララは一体どこにいるんだ」

杏「わからん、でもアイツなら案外もうすぐ近くにいるかもしれないな」

八神「何かたくらんでいるかもしれないし、正直何をしててもおかしくない」

杏「全く、頼れるけど視界に入っていないと不安になるな」

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