筆者「オフコース。金曜の夜なら見やすい人も多かろう」
マキ「で、当然サタデーナイトも見る人が多いと踏んで投稿」
筆者「ザッツライト!」
マキ「そんな小細工してないで即作れ!そして即出せ!」
筆者「そんなことしたら即ガス欠になるだろぉぉ!」
マキ「ガス漏れしてるやつがいっちょ前に言うなぁぁ!」
ベータがいなくとも、ガルシルドは警察から逃げることが出来るだけの根回しはあった。しかし、ベータという少女が突如として彼の部屋に現れ、ガルシルド本人しか知り得ない情報をスラスラ並べ未来人であると説明したあとこう告げた。
「今のままだと結局捕まっちゃいますよぉ? 私が力を貸してあげるのでぇ、円堂大介と守を潰してください」
「わからんな。君になんのメリットがある?」
「邪魔なんですよ、未来にとっても。あともうひとり、花瑞とい女子も消すのでそこは手伝ってください」
「ふん、まあいい。どのみちそこまで知られていては野放しには出来んからな」
ガルシルドは表面上協力関係を結び、チャンスがあればベータを裏切り未来の力を奪えないかと伺っていた。
ベータも、協力を持ち掛ける形を取りつつ用が済んだらガルシルドも消し去るつもりであった。ドロドロとした悪魔の契約が裏で行われていたのだ。
ベータにも後がなかったのだ。この時既に天馬達に破れ、ザナーク率いるプロトコルオメガが対天馬用のチームとなっていた。つまり、ベータは既に用済み。この仕事が挽回のチャンスであった。
もう天馬達の助けが来ないというのはつまり、ザナーク達の妨害で来れないということなのであった。
チームガルシルドはヘンクタッカーの位置にそのままベータを置くという一見ベータを下げすぎなフォーメーションに見えた。
対するイナズマジャパン
FW 豪炎寺 ヒロト
MF 虎丸 鬼道 不動 マキ
DF 風丸 壁山 花瑞 吹雪
GK 立向居
ベンチ 佐久間 杏
試合開始と同時にコヨーテが速攻で豪炎寺、ヒロト、鬼道、不動を
抜き去った。
「は、速い!?」
キングダムを凌ぐスピード、彼らもまたRHプログラムを使っていた。
「ゴッドルーツV3!」
「ジャッジスルー3!」
オーガとの試合等でスピードには対応できるようになった花瑞はゴッドルーツで迎撃、それに対してジャッジスルー3、ボールが3つに別れて花瑞を襲うが3つのツルがそれを凌いでボールを奪った。
「花瑞さん! こっちに下さい!」
虎丸がパスを要求、花瑞がパスを上げて無事虎丸に通った。しかし、相手ディフェンスの必殺技デーモンカットに阻まれた。
「いやぁ、便利な駒が多くて楽チンですねぇ。何処かのちょっと未来人さんたちは私の好きに動かせなくてやりずらかったですし…お前らぁ! 構うことはねぇ! 潰しちまいな!」
ボールがミッドフィルダーのクロウに渡る。
「ジャッジスルー3!」
鬼道が三発のボールをくらい吹っ飛ばされる。
しかしこの後、花瑞が再びゴッドルーツでボールを奪い返す。
「虚空の女神、アテナ!アームドぉ! おらおらぁ! あんときみたいなまぐれはないぞぉ!」
ベータが花瑞に突進してきた。花瑞は弾き飛ばされ、ノーマークでベータがシュート体制に入る。
「シュートコマンド07!」
「魔王·ザ·ハンドぉぉ!──っ!? うわぁぁ!」
圧倒的な力量差で立向居渾身の魔王·ザ·ハンドをいとも容易く突破した。
「つ、強い……ま、まだ腕が痺れてる………」
ゴールに入ったボールを拾おうとする立向居だがベータのシュートをもろに受けた腕が動けずボールを拾えない。
「立向居さん大丈夫ですか?」
花瑞がボールを代わりに拾い声をかける。
「は、はい…もう少し時間があれば……それにしても、クララさんはこの人のシュートを止めてたんですか? す、スゴいや……」
立向居は魔王·ザ·ハンド開発以降何処かクララに対する意識が変わったようだ。
試合再開と同時にボールを鬼道に下げてリズムの建て直しを図ろうとするが、そのリズムをベータが生ませない。ベータは高速で鬼道に肉薄する。不動と鬼道のキラーフィールズでそれを退けようとするが化身を繰り出したベータがその衝撃を上回る力でボールを奪い去った。
「さぁて、二点目も頂いちゃいますね」
ベータは化身アームドをせずにシュート体制に入る。
「シュートコマンドK02!」
「いかせないっす! ザ·マウンテン!」
そのベータのシュートに真っ向からぶつかりに行った壁山のブロックはあっさりと崩れさり、ボールの勢いは未だに魔王ザハンドを打ち破れる力を残していた。
「立向居さん! お願いします! 真ゴッドキャッスル!」
花瑞が壁山の後ろから更にゴッドキャッスルでボールの威力を抑えるがそれでもボールは止まらない。
「こ、今度こそぉ! 魔王·ザ·ハンドぉぉぉ!」
二人の協力で威力が落ちたベータのシュートを何とか立向居が止めることに成功した。
「今回は止められましたねぇ。すごいすごぉい。でも、何回も出来ますかぁ? ゴッドキャッスルは相当エネルギー効率の悪い技のようですし、何より私のシュートを何度も何度も何度も、身体が耐えられますかね?」
ベータは余裕の笑みで花瑞を煽る。
「あ、あの時みたいに時空の共鳴現象は起きませんよ? その為に私ひとりで来たわけですし。だから、あなたが私に勝つのは無理です」
「勝ちます! サッカーをめちゃくちゃにされて、皆を傷つけられて、それで諦めるなんて絶対しません!」
「サッカーをめちゃくちゃ……ね。まあいいですよ。未来のことを知らないのは当然ですから」
含みのある言い方をするベータ。試合はまだはじまったばかりだが、0-1。圧倒的力を有するベータを止めて勝利することは出来るのだろうか。
八神「ベンチ外ではあるが、正直もどかしい」
杏「そうか。私はベンチ入りしてるが出たところで怪我を悪化させるだけになりそうだ……それでも、負けるくらいなら出るが」
八神「オーガとの戦いの時より、ベータの動きが速く見えるとは思わないか?」
杏「私も同意だ。理由はわからないが、個の力なら今の方が驚異だ」
ベータ「あー…それはですねぇ」
杏·八神「なんでしれっとここにいる!?」