筆者「まぁ、ここの展開は完全に固まってたからな…‥」
クララ「私の氷くらい固まっていたな」
ヒロト「で、なんで作者は右手以外包帯巻きなんだい?」
マキ「やりすぎた」
クララ「冷やしすぎて火傷させた」
ヒロト「右手だけ残して執筆マシーンにしたわけか……怖」
試合が終わったあと、花瑞達イナズマジャパンのSNSグループにクララから連絡が入っていた。
『緊急事態 日本エリア特に宿舎には決して立ち寄るな。 至急コトアールエリアへ』
それと同時に、響木監督の手術が難航し今が一番大事な場面という時期になっていた。
イナズマジャパンは響木監督の手術が行われている病院を経由してコトアールエリアへ向かうことになった。
「響木さんの手術は、そんなに危険な状態なんですか!」
「元々がかなり無理をしていたから……こういっては何だが、ここで成功を祈っていただければ…」
飛鷹は響木監督への恩からこの手術が終わるまで残ることを宣言した。円堂もここに残りたいという気持ちが強かった。悩みに悩んだ。
「円堂さん、もしコトアールエリアで何かあったら俺がゴールを守りますから任せてください!」
立向居の言葉で、円堂は手術を見届けてから合流することした。
飛鷹、円堂の二人は響木監督の手術終了まで病院に残り他のメンバーでコトアールエリアに向かうことになった。
花瑞はクララに何かあったのではないかと心配で仕方無かった。大切な友達だから、仲間だから、もう誰も失いたくはなかった。
コトアールエリアに辿り着くと、そこはパンフレットに乗ってあるエリアの風景とは別物になっていた。建物は壊され、支柱が折れ、住民達は逃げ惑っていた。
「どういうこと……これは一体………」
辺りを見渡してもクララの姿はない。奥に進むと今まさに何かが壊れているような音が近付いていく。
「お、お前は…!」
マキがそこにいた人物を指差して固まる。
「ガルシルド!」
鬼道がその人物の名前を上げた。
「ほぅ、思ったより早かったなイナズマジャパンの諸君」
「鬼瓦さんに捕まったはずじゃ……」
花瑞は捕まったはずのガルシルドがここに居ること、そして鬼瓦の身までもが危険に晒されたのでは無いかとさらに不安が積もり鼓動が高まる。
「計画通りに決まっているだろう? もっとも、彼女の協力により逮捕後のフォローもより円滑になったのだがな」
「お久しぶりですぅ、花瑞さぁん。 今度こそ、てめぇを消してやる!」
横から現れたのはベータであった。彼女がガルシルドと手を組んでいたのだ。
「あの時は邪魔者が入って失敗しましたけどぉ、今回はそいつらの助けも来ませんから……大人しく私に捕まってください。あの男のように」
ベータはあのときのボールと見た目の同じボールを手に取る。
「黒嶋さんのことか!」
マキが怒りを抑えられず大声を出す。
「おっと、声を荒げないでくださいよ…扇風機頭」
「な、なにぃぃぃ!」
ベータとのやり取りの間にも破壊活動が続けられていた。完全にベータの挑発釘付けになってしまっている。しかしガルシルドの目的の男が現れない。一体どこへ隠れているのか。円堂大介は。
「皆落ち着け! まずは周囲でまだ動いている奴らを止めるんだ!」
鬼道が状況を判断してまずはガルシルドとベータより先に、コトアールエリアを破壊する人物を止めようとする。
「あぁ、そういうことならもう作戦は次の段階に行っちゃいますね」
ベータがパチンと指を鳴らすと破壊行動を行っていたメンバーが集結する。
「チームガルシルドの皆様でぇす。まあ今は私がキャプテンですけど」
そのチームにはガルシルドの側近に思われたヘンクタッカーの姿がなかった。彼は何処へ行っているのか。
「第一目標も第三目標不在ですが、まあ彼女だけでもまずはいいでしょう。行くぞお前ら!」
ベータが率いるチームガルシルド(ヘンクタッカー抜き)という奇妙なチームとの対決が始まろうとしていた。
その頃、日本宿舎周辺では。
「おい、何処へ行くつもりだ?」
「お、お前は…さっき怪我で退場した……クララとかいったな」
ヘンク·タッカーの前に、クララが立ち塞がっていた。謎多き少女が取りそうな後ろに手をやったポーズで、冷徹な目で、ヘンクタッカーを見つめる。
「全く、驚かされた。まさか宿舎に爆弾を仕掛けるなんてな」
「な、何故それを……」
「警備を甘くしすぎたな。私一人ならすんなりと潜入できた」
「き、貴様ぁぁ!」
円堂達が帰ってきたのに反応して起爆するように設計した爆弾、万が一のことを考えて遠隔からも起爆を可能にしており、そのスイッチを持っていたヘンク·タッカーはそれを取り出してボタンを押した。
「む? な、何故だ!何故爆発しない!」
「無駄だぞ。もう取った」
クララは右手から氷付けになった爆弾を見せつけた。
「な、は、は、速すぎるだろ!」
「それが最後の言葉か。フローズンスティールV2!」
ヘンクタッカーは氷付けとなり、お縄になった。
「さて、あとはコトアールエリアのみか……」
クララの戦いはまだつづく
杏「クララなら、多分大丈夫だろうがアイツが何処まで計算しているのかわからん」
八神「ダイヤモンドダストのアイキューとはまた別の知性の高さがあるからな」
杏「さて……またあの女か」
八神「悔しいが私は戦えん。杏は、いけるか?」
杏「悔しいが私もだ、だがもしもとなれば……無理してでも………」