サッカー始めます!
とある亜風炉家の家族三人での夕食
「私、お兄ちゃんがほしかったな~」
夕食中何気無くそんなことを言ったこの少女
小学三年生のこの少女
髪は肩にかかるくらいのショートヘアー
その髪は美しい薄い黄色であった
目はきれいな赤い色をしている
肌は白く澄んでいて将来はとてもきれいな女性になるだろう
しかし今はそんなことはどうでもいい
少女の発言により回りの空気が悪くなった
「実はな、
「お父さん!それは…」
「いや、隠すのはやめよう」
「?」
「花瑞、よく聞けよ」
「うん」
「お前が幼稚園の頃までお前にはお兄ちゃんがいたんだ」
「え?でも私覚えてないよ」
「お兄ちゃんは…亜風炉照美はな、影山と言う男の元に行ったんだ」
「どうして?」
「・・・サッカーの実力があったからだ」
「サッカーってスポーツの?」
「そうだ、俺達は照美を渡す気は無かったんだが影山と言うやつ俺らから全てを奪おうとしたんだお前はお兄ちゃんどうなるの?って泣いてたから…記憶を…」
「・・・・」
「まあ、これ以上言っても仕方無いか…」
「ねぇお父さん」
「なんだ?」
「私のお兄ちゃんはサッカーやってるのかな?」
「多分な」
「じゃあ、私サッカーやる!」
「そうか・・え?」
「サッカーをやってればもしかしたらお兄ちゃんに会えるかもしれないじゃん!」
「…お父さん花瑞にサッカーやらせましょう」
「!?お前まで」
「私だって照美にもう一度会いたいのよ」
「……わかったそれじゃあ学校のグラウンドでやってるクラブチームに入ってみるか?」
「うん!」
このお話は兄に会いたい一人の少女の超次元サッカー物語である
その週の土曜日
「お父さん、ここが私の入るサッカーチーム?」
「そうだ」
「ちょっと緊張してきたかも」
「学校の子もいるだろうし大丈夫さ」
「私は男子に友達なんていないよぉ……」
「え~今日より三年生に新しい仲間が増えます。どうぞお入りください」
「えっ、誰だ誰だ?」
「よかったーうちら人手不足だし~」
目の前に立った少女を見てチームの少年達は驚いた
「あ、あ、亜風炉花瑞です!よ、よろしくお願い致します」
花瑞は知らないようだが学校でも一二を争う人気の女子がまさか強くもなんともないサッカーチームに入ってくるとは思っていなかった
「ようこそ、鬼怒川FCへあの六人が君と同じ三年生だお前ら挨拶しろー」
「三年キャプテン、ポジションはフォアードの荒城 漣です」
黒髪のスポーツ刈りのいかにもサッカー少年の子が真っ先に挨拶した
「ポジションはミッドフィルダー、城之内 笑太や!」
天パでたらこ唇のこの少年である
「ポジションはミッドフィルダー
髪は目にかからない程度だがやや長めで黒髪の少年、三年生の指令塔である
「ディフェンダーの城内 誠っす」
太った体格の坊主頭の少年である
「にしし!フォアードの
糸目、ツンツン頭の元気な少年と目が隠れるほど前髪が伸びて帽子被っている無口の少年
これが鬼怒川FC三年生である
キャラ紹介回です
終わってない小説が増えるだけだって?
思い付いたのを忘れないうちにやってますorz