へたくそな文章ですが、頑張って書いていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
PROLOGUE AMAZING NIGHT
僕は呪われている。孤独という呪いに・・・・
2004年1月31日
その日、僕の家族は殺された。僕を除く全員だ。
その日も何時もの通り、母と仕事帰りの父と大学から帰ってきた姉と一緒に夕食を食べ、リビングで僕と父と姉はテレビを見て、母は台所で洗い物をしていた。
そんな普通が僕は当り前だと思っていた。
だが、その普通はいともたやすく終わった。
ピンポーン ピンポーン
家にインターホンの音が響く。
『すみませ~ん。お届け物で~す』
深く帽子を被った女性の宅配業者がインターホン前に立っていた。
「はーい、今行きまーす。ちょっと行ってくるよ、ええと判子判子と・・・」
ソファから立ち上がった父が荷物を受け取りに玄関に判子を持って行き、リビングのドアを閉める。
だが、父は5分経っても帰ってこず、不思議に思った姉がリビングのドアを開けると、そこに血だらけの父が倒れていた。
姉が叫んだ刹那、宅配業者が、玄関の暗闇から、姉の頸動脈目がけ深々とナイフを刺す。
よろめいて倒れた姉の首から、とてつもない量の血が噴き出す。
その血はリビングに、僕の顔に飛び散り、僕の視界は血で真っ赤になった。
飛び散った血を宅配業者はぺろりと舐め、高らかに邪悪な声で笑った。テレビで同時に流れているお笑い番組の笑いとは比較にならないほどの笑い。聞いていると、気持ち悪くなり悪寒が走る。
母はその業者を押さえて、僕に逃げろという。だが、逃げる先には父と姉の血、肉、死。
その上を通って、逃げるなんて僕には出来ない。
母の方を向くと、母は死んでいた。業者は母の死体を僕の隣に投げつけると、グシャッと音を立て壁に血が飛び散る。
僕は何もできなかった。ただ座っているだけだった。
業者が帽子の奥からこちらを見つめる。口は笑っているがその目は獲物を見る目だった。
僕は初めて死ぬという感覚を覚えた。体中からこみ上げてくる寒気と恐怖。
だが、体は震えず、目はばっちり業者と遭っている。
すると業者は、ナイフをくるくる回してホルスターに入れるとこちらに近づいてきた。
じっと目を見る。そしてフッと笑うと口を開いた。
「・・・君、交じってるね」
突然意味不明な事を言う。少年は訳も分からなかった。
「ああ、自分じゃ気付いてないのか・・・それにしても、運命ってものは残酷だ、そう思わないかい?」
(???何を言っている?)
「そうだよねー、うんうん何を言っているか分かんないよね~」
少年は驚いた。今自分が思ったことを読まれたからだ。
「うん、そだよ^0^僕は心が読めるのさ(どやっ)だって僕、魔法使いさんだもん」
すると、自称魔法使いは顔をこちらに近づけると頬にキスをした。
「BYバーイ!少年また会おうぜ(キラッ)」
すべては夢の様に見えた。だが、現実は違う。
周りを見ると、壁や天井には血が滴り、床と壁には虚ろな目でこちらを見る家族の死体。
少年は再び絶望に陥った。
動くこともできず、声も出ない、ただ誰かが助けに来てくることのみを願った。
朝になり、ようやく誰かが訪ねてきて、普通に叫び声を上げ、普通に震えた声で警察へ連絡する。
その後、警察が来るも、犯人の証拠となるものは何も残っておらず、遂に犯人は分からなかった。
その後、警察に引き取られるも、彼には誰も親戚が居なかった。
4歳の少年は一人になった。頼る人はおらず、あるのは両親の財産。
お金があるのは有り難いが、4歳の少年にとってその大金は理解できないものだった。
そして警察から自分の事で衝撃の事を聞かされた。
「君はこの家の実の子ではない。君は捨て子だ。」
4歳のまだ精神が強くない少年にとってそれは呪いの言葉以外の何事でもなかった。
そして両親の葬式の日。彼は改めて、両親と姉の死体を見る。
いや、本当の家族じゃない・・・そう心の片隅に残したものに言いかける。
棺桶に入った両親の死体。綺麗な死体だな・・・あの惨劇を見た後でもそう思った自分に嫌気がさした、それと同時に怒りと悲しみが沸いてきた。
これ以上なく叫んだ。両親の棺の前で、声が枯れるほど叫んだ。そして叫び終わると少年の髪の毛は白くなっていた。
その後、彼は冬木市の施設【星空園】に引き取られた。
冬木市の孤児の多くはここに引き取られ、引き取り人が来るのを待つ。
だが、彼は施設に馴染めず、一人ポツンと座っていることが多かった。
2月15日、少年は双眼鏡を使って空を見ていた。山の上にある星空園の屋上からだと冬木市が一望できるので少年のお気に入りの場所だった。
星は痛み病んだ少年の心を少しずつ癒していた。
その日は柳堂寺の方の星空を見ていた。その理由は簡単だった。
「月の上に・・・穴?」
柳堂寺の方が桃色に淡く光り、その真上に月があって、その上に大きな穴が出来ていた。だが、少年の視線は一気に柳堂寺の階段に向かった。
―金属音?
静かな空間にギャリン、ギャリンと金属音が響く。
少年が双眼鏡で覗くと柳堂寺の長い階段の上あたりで戦闘が始まっていた。倍率を高くして覗くと鎧を着た女の人と侍の様な風貌の人が戦っていた。
互いに剣を交え凄まじいスピードで切り合う、だが、不思議なのはその騎士の剣が変な靄が掛かりハッキリと見えなかった。
侍が真剣で騎士を襲う。騎士はその刃を上手に金属の籠手で防ぐと、カウンターで切り返すが、ひらりと躱す。実力は五分五分の様だ。
そして、侍の方が階段の中腹まで下がった騎士の元へ歩いて降りると、正面で向き合う形になった。
すると、騎士の剣は輝いた。靄が執れ光り輝く黄金の剣が光る。光の粒子が剣を纏うように輝く。その剣に、騎士に、少年は思わず見とれてしまった。
そして、剣を構えた侍が動いた。その剣の斬撃は3つに分かれ、騎士の首を狙う。だが、騎士は紙一重で避け、懐に騎士の一撃が入る。
「す、凄い・・・」
少年はただ見る事しかできなかった・・・
侍の体に血が滲む、だがその表情はとても安らかだった。騎士は勝利はしたが悲しげだった。
そのまま、騎士は階段を駆けあがると、侍は満足そうに階段に座る。すると、その侍の視線はこちらに向いた。
少年は驚いた。双眼鏡を使わないと見えない距離なのに向こうはこちらの視線に気がついていた。きっと、覗いていた時点で気がついていたのだろう。
侍が消えてゆく、うっすらと空気に溶け込むように消えてゆく
消えゆく最中、剣士はこちらに向かって口を開いた。少年は口の動きでハッキリと理解できた。
「・・・童、かたじけない。」
そして、侍は消えた。
少年にはその侍の声が聞こえた気がした、満足そうで、悲しそうな、そんな声が・・・
自分たちの正々堂々とした命の奪い合い。そして、その最後を看取ってくれたことに関しての感謝だと、少年は思った。
少年の頬には涙が溢れていた。
そして、少年は、ハッと我に返ると柳堂寺で起こっている異変に気がついた。例の穴に流星のような青い光が飛んでゆく。少年は最大限まで倍率を高め、その穴の下にあったモノを見た。うごめく肉の塊・・・見ているだけで気持ち悪くなった。レンズから目を外すと、強烈な倦怠感に襲われた。そして少年はその場で倒れ、朝まで眠っていた。
後日、ニュースを見ると柳堂寺は半壊。本堂は滅茶苦茶、どんな恨みを持ってこんな事をしたのかと寺の若い僧が怒っていた。
それから2週間後、世間がその事件のほとぼりから冷めた時、少年は歩いて柳堂寺を見に行った。階段の中腹で足が止まる。
あの戦いを見たものとしてはここを通るのは複雑な気持ちだった。
少年は侍が座っていた同じ場所に座る。最後に見た景色はどんなものだったのか・・・ここから見た自分はどう映っていたのか・・・
結局解らないまま、少年はその場を去った。
だが、あの戦いを見て、少年にある考えがが生まれた。普通の7歳児が決して思いつかない考えだった。
【カッコよく死ねる人生を送りたい】と・・・
少年、神代士狼は13年後、2017年彼はFATE(運命)に出逢う・・・
どうでしたか?結構無理やり感が激しいのですよね、私なりに頑張ってみたのですが・・・もし不快に思われたり、ここは違うぞ!といった事はバシバシ言ってください!よろしくお願いいたします!因みにFGOでは水着ネロ当たりました!!あとがきにはFGO関連の感想もいれてくので何か質問があればどうぞ!フレンドも募集してるのでもし「なってやってもいいかな・・・」と思われた方はコメでよろです!