宿毛泊地提督の航海日誌 夏イベ編   作:謎のks

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これは、ちょっと分からないなぁ…

皆さん、今回長すぎて秋イベまで終わるか怪しいです。

その場合色々削ってでもこの話は書き終えたいと思っています(秋イベ編はもちろんやります。)

…秋になったというのにまだ夏、というのもアレですが…

なんなすみません! ではどうぞ。


宿毛泊地提督の航海日誌 夏イベ編 E-6

―――――――――

 

「…これでアンタはもう、立派な「人間」になった。もう俺たち「一族」とは何の関係もない。」

 

…ああ

 

「だから、とっとと失せな。もうアンタにゃここに用事はねえんだろ?」

 

そうだな…だが

 

「あ? …「アイツ」の顔を見たい、ってか?」

 

「…そいつは願い下げだぜ、じいさん? …アンタがやろうとしてること、俺たちが気付いてないとでも?」

 

………

 

「アイツにはもう、「一人の人間」として生きてもらいてぇんだ。…俺たちの業や見てきたモンを、アイツが背負う必要はねぇんだ。」

 

…そうだな。

 

「ああそうとも…もういい加減にしろよ?」

 

 

………

 

 

老人がそのまま立ち去ろうとすると、最後に情を見せるつもりか、男が呼び止めた。

 

「…まだ、間に合うんじゃねえか?」

 

…何の話だ?

 

「アンタが「死ぬ必要が無い」って言ってんだよ。」

 

………いいや

 

「…そうかい。…あんな化け物の何が良いんだか?」

 

……

 

老人は男を睨みつける。まるで鋭く磨かれたナイフのように殺気を放ちながら。

 

「…悪かった。ほら」

 

男が追い払う仕草をすると、老人は再び歩き出し二度と振り向くことなくその姿を消した。

 

「………」

 

 

―それがアンタの選んだ道、か…

 

だがなじいさん。どんなに力を抑えようとも「運命」ってやつは、しつけぇモンだぜ?

 

そのまま行けば、アンタは…

 

 

 

  ― 魂まで消えちまう、かもな? ―

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

「西方再打通! 欧州救援作戦」

 

NEXT E6 「マルタ島沖海戦/地中海・マルタ島沖」

 

マルタ島沖付近に深海棲艦が集結中。

 

友軍港湾部への救援輸送を実施しつつ、敵艦隊を撃破後「ジブラルタル」へ向かえ!

 

 

 

 

欧州の惨状に驚愕しつつも、辛くも敵中枢の一隊「戦艦棲姫・水上連合艦隊」を撃破した宿毛泊地艦隊。

 

それにより、イタリア本国への接岸が可能となり、そこへ救援物資を運ぶ算段となった。

 

救援の「必要物資運搬数(TP)」はこれまでの何十倍にも及んだが、欧州の有様を考えれば「むしろ妥協している」程であろう。

 

 

…さて、欧州への救援物資を運んでいる途中、こんなことがあった。

 

それは、イタリア本国より少し下「マルタ島」沖付近に差し掛かった時…

 

『ハア、トウトウ来チャッタカ…』

 

優雅に風を受けながらそう嘆くのは「港湾夏姫」。

彼女は宿毛泊地艦隊と仲が良く、現にE-2では、吹雪たちのボス撃破に助力したほど。

 

しかして、彼女もまた深海の姫。

 

任務に逆らうわけにもいかず、かといって堂々と彼女たちの前に出ていくのも、どこか気が引けた。

 

…そこで、彼女の取った行動とは?

 

『ウーン…ヨシ!』

 

思い立ったが吉日と言わんばかりに、彼女は深海艦載機を宙に上げた。

 

『ゴメンネ? ソレデモアナタタチナラ大丈夫ッテ信ジテルカラ。ダカラ…』

 

― Shall we dance ?

 

まるで夏の花火のような華やかな爆撃が、宿毛泊地輸送艦隊を襲った。

 

「!? 敵の航空爆撃! 何処から!!? み、皆さん! 回避行動を!!」

 

そういう輸送部隊旗艦「水上機母艦・瑞穂」は、艦隊に落ち着いて行動をするように促す。

 

何とか爆撃を避けきった一行は、一旦輸送を終えると、そのままマルタ島へと向かうが…?

 

「あ、あれ…? いませんね?」

『えぇ? そんなんあるが??』

『今、吹雪ちゃんが運営に事実確認とってるけど…』

『はい…ありがとうございます。(ガチャ)ええと、「居ないんなら別にいいんじゃない?」的な回答が…』

『ほうか、よしつぎいこー!』

『えぇ!? い、いいんで、すかねぇ…?』

『いいんじゃない? こういう事もあるよ~多分。』

「そ、そうなのでしょうか…?」

 

…こうして、マルタ島沖海戦を「一応」勝利した艦隊であった。

 

 

…そして、次に向かうのは

 

 

 

 

 

ジブラルタル決戦艦隊(第二特務部隊)

 

〇第一艦隊

足柄(旗艦)

榛名

熊野

鈴谷

祥鳳

千歳

 

〇第二艦隊

鬼怒(旗艦)

初月

荒潮

羽黒

大井

 

 

輸送を完遂した提督たち。彼らは現地イタリアで、ある情報を耳にした。

 

「ジブラルタル海峡に、深海棲艦が集まっているのを見た」…と。

 

スペインとモロッコの間にある海流「ジブラルタル海峡」。

 

それと名を同じくするスペインのイギリス領「ジブラルタル」には、かつてドイツ・イタリア両軍に対抗するため、イギリス海軍の特設部隊の基地が存在していたという。

 

今回、戦艦棲姫が牛耳っていたサルデーニャ島もまた、その特設部隊の戦いがあった場所とされる。

 

「要するに、くうさんはそこにおるかもしれんっちゅうことやろ?」

「はい、ですが…今回の作戦は、まるで」

「まるで「誰か」の戦いを辿ってるみたい? …奇遇だねえ、私もそう思ってたの。」

「ん? 史実の作戦じゃのうてか?」

「そう、これもまた深海棲艦の……ううん、いけないね? 憶測で物をいうのは。」

「???」

「とにかく行ってみましょう…欧州もまだ完全に元に戻った訳じゃないですし?」

「そうだね? 最悪彼女と戦うことになるかもだから、万全の態勢で、ね?」

 

蒼龍の意味深な言動に首を傾げながら、提督は「第二特務部隊」の編成にかかった。

 

そうして完成した編成内容は、妙高型重巡「足柄」を旗艦とした水上打撃部隊。

 

足柄は、宿毛泊地の古参勢の一人であり、提督が頼りにしている艦娘の一人である。

 

『久々の出撃ね! 腕が鳴るわーー!!!』

「おう! 頑張ってな、足柄さん!!」

『まっかせて頂戴! 勝利の報告を、期待して大丈夫よ!!』

「相変わらずやる気満々ですねぇ?」

「祥鳳さん、足柄さんをお願いね?」

『はい蒼龍さん。私でお役に立てるか心配ですが…』

『榛名もお手伝いしますので、大丈夫です! 祥鳳さん!』

『ふふっ、頼もしい限りですね?』

『よぉーし! 艦隊出撃! 完全勝利を目指して敵を殲滅よーーー!!!』

『あ!? 足柄さん、待って! 待ってください!!』

「…本当に大丈夫でしょうか?」

 

吹雪の心配をよそに、艦隊は順調にジブラルタルに向けて航路を取っていた。

 

そして、ジブラルタル海峡前まで来たところで、敵艦隊と遭遇。

 

そこには予想通り、艦隊を待ち構えるように「彼女」が立ち塞がった。

 

 

 

 

…………………………………………………

 

―敵艦隊・接敵―

 

クラス「姫」出現…

 

 

 正規空母

空 母 棲 姫

 

  戦艦

戦 艦 棲 姫

 

 

空母棲姫、そして先ほど仕損じた戦艦棲姫が並んで艦隊の前に姿を露にした。

 

「敵艦隊発見! …おっと、そうだったわね? 榛名、あとよろしく!」

「い、いきなりですね…?」

「だって私、殲滅とか勝利とかならいいけど、説得ってやったことないし?」

「えぇ…?」

「ほらほらぁ、行っていって!」

 

旗艦に促されると、榛名はそのままおずおずと前に出た。

 

「…空母棲姫さん?」

『……』

「あの、くうさん…?」

『…すか?』

「え?」

『アンタら…正真正銘の馬鹿なんすか!?』

「え!? く、くうさん」

「そう、でもただの馬鹿じゃないわ! 完全無欠の勝利馬鹿よっ!!」

「足柄さん? すこぉし空気を、お願いします…」

 

ニッっと笑う祥鳳は、どこか威圧的に感じた。

 

「…失礼しました。」

「よろしい」

『あそこまでやって、あそこまで拒絶されて!? まだウチ探してるとかどんだけっすか!!?』

「で、でも…」

『でもじゃないっすよぉ!! あ”ぁ~もう何なんすか!? ウチ悪役し損ってやつじゃね!? そゆことっすよねぇ!!?』

『…フッ』

『ちょっとせんちゃん! 聞こえてるっすよぉ~!?』

『イヤ、スマナイ…アマリニモオ前ガ滑稽ニミエテ、ツイ……フフッ』

『よぉーしテメェそこへなおれ! 戦力が減るとか知るか!! テメーここでぶっ潰す!!!』

「あ、あの喧嘩は…」

『誰のせいだと思ってんすか!? …ああ、もういいっすよ。来ちゃったんすから? さっさとやるっすよ!』

 

くうさんはいつものように言うと、そのまま戦闘態勢に入るが…?

 

「ちょっと待ちや、くうさん? …オマエがいつも通りでまずは良かったけんど?」

「空母棲姫さん。どうしてあんなことを? 私たちが貴女をどれだけ心配したか」

『い、いやそれは…』

 

言い淀んでいると、せんちゃんが割って入り経緯を説明する。

 

『オ前タチ二迷惑ヲカケタクナイ、トサ?』

『ちょw せんちゃん!? それ以上は』

『今回ノオ前タチノ作戦。我々モ想定シテイナカッタ訳デハナイ…我々ハ欧州デオ前タチト決着ヲツケヨウト考エテイタ』

「そっかぁ、それで私たちが手加減しないように?」

『ソウダ。東ノ海ハマダシモ、コノ西ノ海ハ戦力ハ充実シテイルシ、「勝目ハアル」…コイツニトッテハ、オ前タチトノ関係ヲキッパリ断チ切レル絶好ノ機会トイウワケサ?』

「そんな、くうさんどうして…?」

『だ、だってウチ、深海棲艦だし…アンタらが敵を匿っているって言われるのが嫌っすし?』

 

深海棲艦は、彼女たちを支配していた姫の一角を倒したことで、人により親密に接するようになった。

 

しかし、それを快く思わない者たちも勿論いる。

 

政府関係者、民間人問わず彼女たちは「化け物」と呼ばれ影で蔑まれ続けている…人間は少しの差異でもの違いがあれば、それを排除しようとする。

 

言い方が悪くなるが敢えて書くなら、彼らにとって深海棲艦(てき)とは「殲滅」以外有り得ないのだ。

 

「そんなん、どこの鎮守府の皆ぁも言わんだけで、やりゆうやろ? 変なこと気にせんでえい!」

『でも…』

『フッ、オ前ラシクナイ? ハッキリ言エバイイデハナイカ? アノフランスノ姫ノ打倒法ヲ教エタノハオ前ダトナ?』

「! 空母棲姫さん!!」

「くうさん…!」

「やっぱりオマエやったがやな! くうさん!」

『ち、ちがっ…あ〜〜もう! 台無しじゃないっすかぁー!?』

『下手ナ意地ヲ張ルヨリ、素直ニナッタ方ガ楽ダゾ?』

『ゔぅ〜〜〜!! ///』

『…サテ、話ハココマデニシヨウ。構エロ、ヤルト言ッタラヤルノダロウ?』

「…どうしても、戦わなければならないのでしょうか?」

 

榛名がそう言うと、戦艦棲姫は言い含むように言葉を紡いだ。

 

『…ソウダナ? オ前タチニハマダ次ガアル。コノ欧州ヲ恐怖ト絶望デ支配シヨウトシテイル「姫」…彼女ノコトヲオ前タチハ知ラネバナラナイ。』

「お? そいつを倒すためにオレらぁをここに呼んだっちゅうこと?」

『大マカニイエバソウナルナ? (尤モ、ソレダケガ理由デハナイガ…)』

「では尚更、貴女方と戦う必要性は」

『ソウハイカン。我々ハ欧州群ノ客演トシテ呼バレタ謂ワバ「前座」ダ。』

『それに、このままアンタらの勝ちのまま終わらせるの、なんか嫌なんす。プライドが傷つくというか?』

「ほうか…やったらやろうかよ!」

「司令官!?」

 

吹雪が執務室に響くほどの驚きの声をあげるが、提督は構わず続けた。

 

「あいちゃぁがああ言ゆうがやき、それに答えんのはシツレーいうことよ?」

「…そうだね? やろう! 皆!」

「…分かりました! 受けましょう!!」

 

執務室で賛同の声が聞こえる中、彼女は…

 

「…」

「榛名さん、割り切れとは言いませんがそれでも…」

「い、いいえ! 榛名は大丈夫です! …大丈夫。」

 

榛名はまだ納得しきれない顔を隠せないでいた。

 

くうさんは、真摯に榛名に宣言する。

 

『ウチは、この戦いで自分にケジメつけたいんす。だから…』

「…分かりました。でもやるからには」

 

―榛名! 全力で参ります!

 

こうして、宿毛泊地にとって、因縁の対決が始まった…。

 

 

―敵艦発見 攻撃開始!―

 

先ずは航空フェイズ。

 

基地航空隊の支援爆撃が炸裂するも、第二の駆逐艦が何隻のみの小規模の被害となった。

 

くうさんとその随伴艦、軽空母2隻の航空制圧を押し留めるは、祥鳳と千歳の2隻。

しかし、流石はくうさん。如何に練度が高い2隻であろうと、彼女を止められるモノは居ない。

 

…が、ここで手助けとばかりに「水上機(瑞雲)」が舞い上がった。

 

「鈴谷たちを忘れちゃ困るジャーン!!」

「私たちの真の力を、お見せしますわ!!」

 

改二改装された航空巡洋艦、鈴谷と熊野。

 

彼女たちの制空サポートに、少しずつ押されていくくうさんだったが

 

『もらいっ!』

 

隙を見てすり抜け、その牙は艦隊に向かっていく…が

 

「そこだ! 撃てぇ!!」

 

初月の対空カットイン! 大事には至らなかった。

 

『…チィ!』

 

笑いながら舌打ちするくうさんだが、どこか晴れやかな表情だった。

 

続いて、決戦支援艦隊が到着する。

 

 

 

― 支援艦隊が到着しました! ―

 

 

 

加賀を旗艦とした支援艦隊は、各々に砲撃を開始する。

 

特に気合の入っていたのは、リットリオ・ヴェネト級戦艦「イタリア」

 

彼女は自分の生まれ故郷を守るべく、その主砲で敵を粉砕せんとする。

 

「私たちの力! お見せします!!」

 

耳を劈く爆砲は、確りとくうさんを捉えるが

 

『サセンッ!』

『Grrrrrruaaaa!!!』

 

旗艦をかばうは、せんちゃんとその艤装。

くうさんと、彼女たちという強大な壁は、正に最強の「矛と盾」相性抜群であった。

 

「やるね。」

『当然っす!』

 

欧州、引いては世界の命運を掛けた一戦を控えた、この戦いは「どこか楽し気」であった。

 

「ちょっと! 私を忘れてない?」

 

少し遠くから魚雷を発射したのは、球磨型雷巡「大井」

先制雷撃が、敵第一艦隊の重巡を貫いた!

 

『■■■■■■■■■■■■■---!!?』

『ぐっ! しまった!?』

「気を抜いちゃ駄目よ! 勝利の道筋はあなたたちにかかってるわー!!」

「ほいきたぁ! まっかせてねっと!」

 

第一旗艦の激励に、第二旗艦鬼怒は不敵に笑い、主砲を構える。

 

まるで競い合うように、欧州の海で因縁の対決が行われていく…

 

 

 

 

・・・・・

 

― 我、夜戦ニ突入ス! ―

 

ざぁざぁと波音を立てる夜の海。

 

月影を造るのはくうさんとせんちゃん。

 

彼女たちを倒せばこの試合(ゲーム)終了(セット)となる

 

がやはりそこは姫二人、傷らしいものは見当たらず、容易には突破させて貰えなかった。

 

『それでも結構手ひどくやられてるっす。…くっそー! 夜戦でひと泡ふかせてやるっす!!』

『ヤレヤレ、元気ナコトダナ?』

『うるせぇ! ウチは「ギブ」って言うまでやるっすからね!? …よし、喰らえ!!』

 

ピヒュー…ボガァーン!

 

おにおこ「ぐわぁーやられたー、助けて大井っち―!(声真似)」

かすみん「あんたそれ誰の真似? そんなんで…」

 

……………北上さん?

 

はつちやん「…あ」

あらしおん「あらあら大変~」

はぐろ「あ、あわわ…;」

 

北上さん……泣かせたの……………

 

 

 

 

誰 ?

 

 

 

『やべ』

『終ワッタナ』

 

大井の底力が弾丸となり、そのまませんちゃんの艤装に撃ち込まれた。

 

 

ズドドドオォォォオン

 

 

『UWARABA---!!?』

『…後ハ任セル』サッ

『ちょwwwどこいくんすか!? 置いてかないでwww…あ』

 

 

 

MFR「…」

 

 

 

シ ズ メ ヤ

 

 

 

『ちょ、ま!? ギ、ギブ! ギブギブ!! ギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブ』

 

 

ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!?!?!?!

 

 

 

 ちゅどーん

 

 

・・・・・

 

テーテレッテー テテテッテー

 

 

 

完 全 勝 利 S

 

 

 

「…だ、大丈夫…ですか?」

『くうはぁ、だいじょばないっすぅ(シュー)』

「それ誰の真似ですか!?」

『ソノ位デ済ンデ、逆ニヨカッタデハナイカ?』

『そ、そっすね…』

「とにかく、アタシたちの大勝利ー! ってことで良い?」

『…いいっすよ。姫に二言はねーっす。』

『(不服ソウナ顔ダガ…?)』

「おっしゃ! 後はその欧州の元締めんとこに行くだけやにゃぁ!」

「そうですね! 気合いを入れ直していきましょう!」

「…そうだね? それでも慎重にいきたいね?」

「? 蒼龍さん?」

「……ん。何でもない!」

 

何はともあれ、ジブラルタルの戦いを制した宿毛泊地一行は、この欧州を制圧する姫の元へと急ぐ。

いよいよ最終決戦…そんな彼女たちを、複雑な表情で見守る姫二人。

 

『………』

『仕方ガナイコトダ、彼ラハ「彼女」ノ元ヘ行カネバナラン』

『…そうっすね? ウチらが…何とかしないと。』

『アア、ソウダナ?』

 

決意を胸に秘め、姫二人は宿敵たちを見つめるのだった。

 




〇宿毛泊地メモver.3

〇瑞穂
水上機母艦。一応瑞雲教に入信している(日向の押しに負けたらしい)
季節ごとに違う衣装に着替えるオシャレな一面も(そのため「差分の女王」の称号を与えられてしまう…)

○足柄
妙高型重巡。宿毛泊地では古参勢であり、練度は泊地の全重巡中で最強。
勝利厨であるが、艦隊全体の働きこそが勝利に繋がると考えており、旗艦に据えれば艦隊を鼓舞しつつ敵を殲滅させる。

(黙っていれば)美人。

○祥鳳
古参勢の軽空母。
おしとやかだが少し謙虚な一面も。

宿毛泊地では、大量の「烈風」を作ったことから「烈風職人」のあだ名がある。

○大井
雷巡スリーの一角、誰が呼んだか「クレイジーサイコレズビアン」。
北上さんを傷つけたりしたら、彼女の逆鱗に触れることとなる。その重すぎる愛は、戦艦水姫など様々な深海の姫を粉砕した。


―深海の姫の一言―(くうさん)

『正直…嬉しかったっす。…何がって!? 言わねぇし!!』


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