静かな恋の物語・18号編   作:ゼロ・リミット

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クリリンに対する感情は日に日に増えていく18号。どうすれ良いのか迷っているとそこに現れたのはウミガメだった。

ウミガメの話を聞き、自分はこれからどうするのかを決めた18号

一方、18号の様子がおかしいことに気付いたクリリンは18号に改めて好きだということを伝える。

それを聞いた18号は照れながら、自分の答えを探す・・・


第9話 クリリンの作戦

18号「ほらほら、どうしたクリリン?そんなんじゃ一本取れないよ!」

 

 

クリリン「わかってます。いきますよ!」

 

 

30分後・・・

 

 

クリリン「はぁはぁ・・・」

 

 

18号「これくらいでダウンなんて情けない・・・そんなんじゃ一本取れないよ」

 

 

クリリン「わかってます。でも、思ったより体が動かないんですよ・・」

 

 

18号「ふーん・・・じゃあ、こうするか」

 

 

クリリン「・・・・?」

 

 

18号「これから当分修業は禁止だ」

 

 

クリリン「え、えぇーーーーーー?!」

 

 

18号「勘違いするんじゃないよ、アンタ一人で練習しろって言ってるんだ」

 

 

クリリン「それってどういう?」

 

 

18号「あたしとアンタじゃ実力の差が違いすぎるからね、あたしはアンタが修業している間は自由に過ごすから頑張って差を縮めなよ?」

 

 

 

クリリン「いや、そんな急に言われても・・・」

 

 

18号(なんだい・・・デートできるチャンスがあるっていうのに最初から諦めてるみたいじゃないか)

 

 

クリリンが落ち込んだ様子でうなだれていると、18号はクリリンに近づくと頬にキスをした。

 

 

クリリン「じゅ、18号さん!?」

 

 

18号「キスしてやったんだ、頑張ればお前の言うことを聞いてやるんだろ?」

 

 

クリリン「・・・うん!俺、頑張るよ!」

 

 

18号(すごいドキドキした・・・今までこんなこと無かったのに・・あたしも大分ちょろくなったみたいだね)

 

 

翌朝、クリリンはカメハウスを出てデンデのいる神殿に向かった。

 

 

神の神殿

 

 

クリリン「デンデ!久しぶりだな」

 

 

デンデ「クリリンさん、お久しぶりです。今日はどうしたんですか?」

 

 

クリリン「あぁ、最近身体が鈍ってきたからミスター・ポポに修業をつけてもらおうと思ってさ」

 

 

デンデ「なるほど、ミスター・ポポは神殿の奥にいます。直接言えば相手をしてくれるでしょう」

 

 

クリリン「ありがとう、デンデ」

 

 

神殿・奥

 

 

クリリン「ミスター・ポポ~、どこにいるんですか?」

 

 

ミスター・ポポ「ここにいる」

 

 

クリリン「ミスター・ポポ!」

 

 

ミスター・ポポ「神様から聞いた、クリリンが鈍ってるから鍛えてほしいって」

 

 

クリリン「はい!お願いしてもいいかな?」

 

 

ミスター・ポポ「問題ない、それでは早速修業に入る」

 

 

クリリン「い、今から?」

 

 

ミスター・ポポ「何かまずいことでもあるのか?」

 

 

クリリン「いや、そういうわけじゃないんだけど・・・」

 

 

ミスター・ポポ「それなら大丈夫、ついてこい」

 

 

ミスター・ポポに連れられ神殿の奥に行くとサイヤ人が襲来した時に使った修行の場があった。

 

 

クリリン「ミスター・ポポ、ここって・・・」

 

 

ミスター・ポポ「そう、クリリン達ここで修行した。昔の感覚を取り戻してもらう」

 

 

クリリン「はい!お願いします」

 

 

こうしてミスター・ポポとの修業が始まった。身体がなまっていたせいか修業を始めたころはすぐにダウンしてしまったが、重ねていくにつれて昔の勘が戻り昔以上の力を手に入れつつあった。

 

 

そして、一か月後・・・

 

 

ミスター・ポポ「クリリン、大分強さを取り戻した」

 

 

クリリン「ミスター・ポポのおかげさ、ありがとう」

 

 

ミスター・ポポ「クリリン、頑張った。このまま修行続けること・・・分かったか?」

 

 

クリリン「分かった、じゃあ行くよ」

 

 

クリリンはデンデとミスター・ポポに挨拶をすると、カメハウスに向けて飛んで行った。

 

 

ーーーーーカメハウス

 

 

クリリン「ただいま~」

 

 

18号「ん、帰ってきたのかい。あと半年ぐらい帰ってこなくてもよかったのに・・・」

 

 

クリリン「18号さん、ひどいよ・・・」

 

 

18号「まぁ、どれだけ強くなったのか明日にでも見せてもらうからね」

 

 

クリリン「もちろん!18号さんに勝ってみせるから」

 

 

18号「ふふ、期待しておくよ」

 

 

翌朝いつもの修行場に行くと二人の組手が始まった。

 

 

18号「なかなかやるじゃないか、一か月前とは違うみたいだね」

 

 

クリリン「もちろん、今日こそは一本取って見せますよ」

 

 

18号「さぁ、それを取らせるほど私は甘くないからね!」

 

 

言葉を終えると18号はスピードを上げて一気に間合いに踏み込んだ

 

 

クリリン「いまだ!太陽拳!!!」

 

 

18号が間合いに入ってきたタイミングを見計らって太陽拳を使った。

 

 

18号「こ、これは・・・眩しい!ックソ!」

 

 

18号は目の前で食らったため悔しがっていたが、もう遅い。18号の腕をつかむと思い切り振りまわして海にたたき落とした。

 

 

しかし、18号は海に落とされないようにギリギリで耐えた。そして目が慣れてきてちゃんと目を見開くとクリリンの拳が顔の前で止まっていた。

 

 

クリリン「これで俺の勝ちですね、18号さん!」

 

 

18号「・・・・甘いね」

 

 

18号は目の前に止められていたクリリンの拳をつかむとそのまま海に突き落とした。

 

 

クリリン「なにするんですか?!」

 

 

18号「一本取る約束だっただろ?ちゃんととどめまで刺しな」

 

 

クリリン「そ、それはないですよー・・・」

 

 

18号「それはあんたが悪いんだろ?」

 

 

クリリン「で、でも・・・・」

 

 

18号「あーーーもう!分かったよ、デートには行ってやるから」

 

 

クリリン「ほんとに?!」

 

 

18号「ああ、それでいいよ」

 

 

クリリン「やったーーーーーー」

 

 

18号「ったく、喜びすぎだよホントに・・・」

 

 

遂に18号から一本を取ることができたクリリン。18号のツンデレによってデートに行くことが決まった。クリリンは初めてのデートを成功させることができるのか?




どうも皆さん、ゼロ・リミットです。第9話いかがでしたか?
待ってくださった皆さんありがとうございます。
第10話是非ご覧ください

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