静かな恋の物語・18号編   作:ゼロ・リミット

3 / 9
毎日毎日、修行の日々が続いていたが突然クリリンが修行場に来なくなった・・・なぜ来ないのか、そして18号はどうするのか?!


第3話 クリリンはどこへ?

前回・組手の結果は引き分けとなり、それから毎日クリリンの修行場に来るようになった18号。しかし、毎日のように修行しに来ていたクリリンがその日は来ていなかった・・・

 

 

18号「・・・・・・・・・遅い・・・。」

 

18号は夕方までクリリンを待ち続けていた。

 

18号「流石に遅すぎやしないかい?あいつが修行に来なかった日なんて一度も無いのに・・・」

 

18号は今まで感じたことのない感情を胸に抱いていた

 

18号「一体なんなんだい!?この感情は・・・・今日はもう帰ろう」

 

18号は待つのに飽きたのか帰っていった

 

翌日・18号はいつもの時間に修行場に来たが、そこにクリリンの姿はなかった。

 

 

18号「今日も来てないのかい?・・・・あいつの家に行ってみるか」

 

しかし、クリリンの家など分からない18号はクリリンの家を知ってそうな人物に聞きに行くことにした。

 

ーーーーパオズ山・孫悟空の家

 

18号「孫悟空の息子なら何か知ってるかもしれない・・・」

 

18号は扉をノックした、しかし中から出てきたのは牛魔王だった

 

牛魔王「どちらさんだ?こっちは今娘が妊娠してて世話が大変なんだが・・・」

 

18号「孫悟空の息子はいるか?」

 

牛魔王「いるけども・・・おまえさん、悟飯の知り合いだべか?」

 

18号「知り合いといえば、知り合いだ。少し聞きたいことがあってな」

 

すると、家の奥から人が近づいてきた。

 

悟飯「おじいちゃん、お母さんが呼んでるよ?お客さんでもいるの・・・!?」

 

悟飯は一瞬驚いたが、すぐに冷静になり

 

牛魔王「あ・・あぁ・・悟飯に用があるって来たらしいんだ。知り合いか?」

 

悟飯「知り合いだよ・・・・おじいちゃんはお母さんのところに行ってあげて・・僕は少しお話してくるから」

 

牛魔王「おぉ、分かった・・あまり長く話すんじゃねーだよ。長いとチチのやつ怒っちまうだよ」

 

悟飯「大丈夫、すぐに終わると思うから」

 

それを聞くと牛魔王は家の奥に入っていった

 

悟飯「さて、18号さん。僕に用ってなんですか?」

 

18号「あのタコの家を知らないか?」

 

悟飯「タコ?・・・クリリンさんのことですか・・知ってるけど聞いてどうするつもりなんですか?」

 

悟飯「まさか、クリリンさんに何かするつもりなんですか?」

 

そう言うやいなや、悟飯は両足で踏ん張り戦闘態勢に入った。

 

18号「いや・・ただあいつが昨日から修行場に来ないからおかしいと思ったんだ。」

 

その言葉を聞いて悟飯は少し驚いた

 

悟飯「修行場?もしかしてクリリンさんと修行してるんですか?」

 

18号は今までのことを全て話した(デートのことは話してない)

 

悟飯「なるほど・・・わかりました、クリリンさんはカメハウスという海にある小さな島の家で暮らしてます。」

 

18号「ありがとう、感謝する」

 

そういうと18号はカメハウスに向かって飛んでいった

 

ーーーーカメハウス

 

18号「あれがそうかい・・・確かにあいつの気を感じる」

 

18号は島に降りるとカメハウスのドアをノックした

 

?「はーい、すぐに出ます」

 

中からは鼻声の人の声が聞こえた。ドアが開くとそこにはマスクを付けたクリリンが立っていた

 

クリリン「じゅ・・18号!?な・・なんでこの家がわかったんだ?」

 

クリリンがとても驚いた表情で18号に尋ねた

 

18号「孫悟空の息子に聞いてね・・・あんた、風邪ひいたのかい?」

 

18号が家の中に敷いてある布団などを覗きながら言うと、

 

クリリン「あ・・ごめん!連絡するのすっかり忘れてた・・・」

 

クリリンが後悔していると18号が

 

18号「バカだね・・・風邪ひいてるのにどうやって連絡するんだい?第一あんたは私の連絡先知らないだろう・・」

 

18号が呆れたように言うと、クリリンが思い出したように

 

クリリン「た・・確かにそうだね、あは・・あはははは」

 

クリリンは笑いで逸らしたが実際心の中では、

 

クリリン(でも、黙って修行いかなかったから絶対嫌われた・・・)

 

しかし、クリリンが思っているのとは別に18号は

 

18号(あの変な感情はこのタコに会った瞬間なぜか無くなっている・・本当になんなんだい?!この感情は・・・)

 

2人が玄関で考え込んでいるとウミガメがやって来て、

 

ウミガメ「クリリンさん、そんなとこにいると余計に悪くなりますよ。早く家に入って寝ていて下さい」

 

クリリンがその言葉に気づいたのが、言われた少し後だった・・

 

クリリン「た・・確かにそうだね、18号・・・よ・・良かったら上がらないか?」

 

18号「あ・・あぁ・・・邪魔するよ。」

 

18号は家の中に入るとある写真が気になった

 

18号「おい、タコ・・この写真のハゲはお前か?」

 

クリリンは18号に言われてその写真を見ると

 

クリリン「ああ・・それは俺と悟空が武天老師様のところで修行してた頃の写真だよ。」

 

 

18号「武天老師?そいつは今どこにいるんだい・・」

 

 

クリリン「この家に住んでるんだけど、今は都に遊びに出かけたよ・・・あと、1週間後くらいかな・・帰ってくるの」

 

18号はその言葉を聞くと、あることを思い付いた

 

18号「じゃあ、それまで私があんたの看病してやるよ」

 

 

クリリン「・・・・・・え?・・・もう一回言ってくれないか?」

 

クリリンは驚いて18号に聞き直すと

 

18号「だから、あんたの風邪が治るまで私が面倒みてやるって言ってんだよ。」

 

クリリンは驚きすぎて言葉を失ってしまった

 

18号「その方が治りも早いし、風邪が治ったらすぐ修行にも行けるしな」

 

 

クリリン「じ・・じゃあ、それまでこの家に住むの?」

 

 

18号「当たり前じゃないか・・・何か文句でもあるのかい?」

 

クリリンは何も言い返せず、そのまま首だけ横に振っていた

 

18号「じゃあ、決まりだね」

 

この時、18号は別の考えがあった

 

18号(コイツの近くにいると起こるこの謎の感情の正体を絶対に見つけてやる・・・)

 

そう考えていると、クリリンが声をかけてきて

 

クリリン「あ・・あのー」

 

 

18号「なんだい?」

 

 

クリリン「その・・・俺のことはタコじゃなくて普通にクリリンって呼んでほしいんだけど・・ダメかな?」

 

 

18号「そっちの方がいいのかい?・・・」

 

 

クリリン「まあ、タコとかハゲって言われるよりは・・・」

 

 

18号「・・・わかった。クリリン」

 

クリリンは18号に初めて名前で呼ばれてとても嬉しかったのか、その後はずっとニヤけていたという

 

 

これから、18号とクリリンのカメハウス生活が始まる。はたしてどんな生活になっていくのやら・・・・

 

 

 




どうも皆さん、ゼロ・リミットでございます。第3話いかがだったでしょうか?この物語は他のキャラでもやりたいと考えていますので、希望のキャラがいれば是非コメントお願いします。次回第4話もご覧下さい、ゼロ・リミットでした。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。