fate/stay night 夢よ永遠に   作:fate信者

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今日は予告通り士郎とアルトリアの会話です。
結構早く書けた事に僕は嬉しいです。
では、どうぞ!


再開

私は病院の外で切嗣と士郎を外で待っている。

何故、私が此処に居るかと言うと

士郎の姿を見たとき涙が溢れそうになったからだ。

泣いている人が居たら、切嗣だって会話がしづらい筈だ。

病室の外で待っていても良かったが、切嗣と士郎の会話を私は聞いてはいけないと思った。

それで、私は何とか涙を堪えて、病院の外に出た。

私が病室から出て、三十分が経過した。

士郎も切嗣もまだ出る気配がしない。

私は一人背伸びをしていると……

 

「アルトレアさん。待たせちゃって、申し訳ない」

 

切嗣の声が聞こえた。

私は声のした方に振り替えると、二人が一緒に病院から出てきた。

 

「キリツグ、少し遅かったですね」

 

私は切嗣に皮肉を一つ言ってみる。

切嗣は苦笑いをし

 

「ははは…遅くなってごめん」

 

「いえいえ、お疲れ様です、キリツグ。」

 

私は切嗣にそう言い

視線を切嗣から後ろの子供…士郎に視線を移す。

私が士郎を見ると、切嗣の後ろに隠れてしまった。

その態度にショックを受けていると、切嗣は……

 

「士郎、この人が君のお姉さん、アルトレアさんだよ」

 

士郎は切嗣の言葉を聞いてひょっこりと顔を出した。

どうやら、姉…と言う言葉に反応したようだ。

 

「俺の姉さん?」

 

士郎は疑っている様だった。

それは、当然か…唐突に君の姉さんだよと言われて素直に信じる方が珍しい。しかし、

 

「はい、シロウ!貴方の姉、アルトレアです!」

 

私は最大限の元気を出して士郎に答える。

士郎も私の事を信じてくれたのか、切嗣の後ろから私の目の前に来て、そして、抱きついた。

 

「シロウ!?」

 

私は驚いた。

士郎が抱きついて来たことに……身長差があるから抱きつくよりしがみつく、の方が合ってるかもしれないが。

それよりも…何故士郎が唐突に抱きついて来たのか私には分からなかった。

士郎の方を見やると、目から涙が溢れていた。

 

「姉さん! 姉さん!!」

 

嗚呼、そうか

士郎は最初から怖かったんだ。

知らない場所で目を覚まして、辺りを見渡しても知らない人ばかり、そんな事になったら自分はどうしていただろう?

ましてや士郎は若い。

頼める人も居ない士郎にとっては切嗣が唯一の顔見知りだだから付いていくしかなかった。

不安だった筈だ。

それでも士郎は切嗣に付いていった。

多分、切嗣の背中に士郎は何か惹かれるモノがあったのかもしれない。

私には分からない、それは士郎だけが知ることだから。

 

「姉さん!」

 

士郎は更に涙を流している。

士郎の泣き顔が私の心を動かした。

正直な話、私は不安だった。

私は士郎の姉としてやっていけるか?

士郎の悲しみを全て消し去る事は出来るか?

士郎に人並み以上の幸せを与える事が出来るか?

でも、そんなものは士郎の涙を見て吹っ飛んだ。

私は士郎の姉……衛宮アルトレアだと。

なら、必然的にやる事は決まっている。

士郎と一緒に居る事こそが私がこの時代に居る理由。

 

「シロウ」

 

私は士郎を抱きしめ返す。

優しく、穏やかに、そして、温かく。

士郎は満足したのか、私から離れていく。

 

「姉さんありがとう。突然抱きついてごめん」

 

「気にする事ではありません。私も士郎に怖い思いをさせてすみませんでした」

 

お互いの距離が縮まったと私は思う。

 

「……さて、話も終わったみたいだから、行こうか、僕たちの家に。」

 

切嗣は、私たちにそう言い、顔を見せない様に先を歩いていく。

それを私と士郎は追いかける。

私はこれからの生活を少しながら楽しみにしている。

士郎と一緒にまた暮らせる事が嬉しい。切嗣とも少なからず会話が続くように頑張っていこう。

明日はどんな日になるか私には分からない。だから、明日が楽しみなのだ。

士郎と切嗣と私の三人で明るく楽しい日常を過ごして行こう。

 




どうでしょうか?
士郎君とアルトレアさんの会話シーンも頑張りました。
多分、次回は藤ねぇ登場だと思います。
多分ね
それではまた次回

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