fate/stay night 夢よ永遠に   作:fate信者

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久しぶりです。
最近はFGOのイベントが辛すぎる。
ルーラーケツにランサーお尻とケツ関係多いな!
だが、俺はボックスを頑張る
それでは、どうぞ!


朝の目覚め

それは、五年前の冬の話。

冬だというのに、気温はそう低くはなかった。

この頃、切嗣は外出が少なくなっていた。

あまり外に出ず、家にこもってのんびりとしている事が多くなった。

…今でも、思い出せば後悔する。

自分はなんで? すぐに部屋に戻ってしまったのだろう。

アルトねぇが辛そうな顔をしていたというのに

俺は、どうして気がつかなかったのか。

 

「…っ」

 

目を覚ますと見慣れた部屋にいた。

 

「口ん中、まずい」

 

濁った血の味がする。

口内に血がたまっていたのか、呼吸をするだけでどろっとした空気が流れ込んできた。

 

「」

 

なんでこんな事になっているのか、いまいち不明。

ただ猛烈な吐き気がするんで、ともかく洗面所に行って顔を洗いたかった。

 

「よっと」

 

体を起こす。

目眩がした。

思わず倒れそうになって、なんとか壁に手を突く。

 

「ぅ」

 

動くと吐き気がます。

…いや、吐き気というよりは苦痛だ。

体は思いし、動く度に腹ん中がぐるんぐるんと回るよう。

きっと胃に焼けた鉛を流し込んだら、こんな気分になるのではないだろうか。

 

「よし、少しは落ち着いた」

 

顔を洗って、ついでに汗ばんでいた体を拭く。

 

「?」

 

何故か腹には包帯が巻かれていた。

思い当たる節がないので、とりあえず保留にしておく。

 

「腹減ったな」

 

腹がへったので居間に向かう。

その間に体が痛かった。

 

ーーー

 

居間に到着。

桜もイリヤも今日は学校なのだろう。

今日は俺とアルトねぇの二人だけだろう。

アルトねぇは道場とかの掃除に行ったのだろうか?

居間にアルトねぇの姿はなかった。

代わりに朝食が置いてあった。

静かな居間は、いつもの日曜日といった風景ー

 

「おはよう。あがらせてもらってるわ、衛宮くん」

 

ーなんかじゃねぇ。

 

「な、え!?」

 

座布団に座っているのは遠坂凛だ。

その落ち着きようと言ったら、まるでこっちがお客様なのでは、と勘違いする程だ。

 

「」

 

なんと返答していいか分からず、とりあえず座布団に座る。

そして、深呼吸をして一言

 

「遠坂、おまえどうした」

 

「待った。その前に謝ってくれない?昨夜の一件についての謝罪を聞かないと落ち着けないわ」

 

うちに居るんだ? なんて言う暇もない。

遠坂はいかにも私怒ってます、という視線でこっちを睨んでいる。

どうも昨夜の一件に腹をたてているらしいが、昨夜の一件って一体ーー

 

「待て」

 

思い出した。

そうだ、何をのんびりと朝の空気に浸っているのか。

俺はセイバーを助けようとして、それで、バーサーカーに、腹を切り捨てられたのだ。

 

「ぅ」

 

吐き気がもどってくる。

あの、体がぽっかりとなくなった感覚を思い出して寒気がした。

って、おかしいぞこれ

俺、ほぼ即死だった筈だ。

 

「変だ。なんで生きてるんだ、俺」

 

「思い出した? 昨夜、自分がどんなバカをしでかしたかって。なら少しは反省しなさい」

 

ふん、と鼻を鳴らして非難してくる遠坂。

むっ、なんかカチンときた。

遠坂がうちにいる不思議さで固まっていた頭に、ようやくエンジンがかかる。

 

「なに言ってんだ、あの時はあれ以外する事なんてなかっただろっ! あ…いや、そりゃあ結果だけ見ればバカだったけど、本当はもっと上手くやるつもりだったんだ。

だから、アレは間違いなんかじゃない」

 

バカじゃないぞ、と視線で抗議する

 

「む」

 

な、なんだよ。

はあ、なんて、これ見よがしに疲れてため息なんてこぼしやがって。

 

「マスターが死んだらサーヴァントは消えるって言ったでしょう?だっていうのにサーヴァントを庇うなんてどうかしてるわ。

いい、貴方が死んでしまったらセイバーだって消えてしまう。

セイバーを救いたいのなら、もっと安全な場所から出来る手段を考えなさい。

…まったく、身を挺してサーヴァントを守る、なんて行為は無駄以外の何物でもないって解ってるの?」

 

「庇った訳じゃない。助けようとしたらああなっちまっただけだ。おれだってあんな目にあうなんて思わなかった」

 

「そう。勘違いしている見たいね、貴方」

 

そんなこっちの考えを見抜いたのか、遠坂はますます不機嫌になっていく。

 

「あのね衛宮くん。きっちりと言っておくけど、教会まで連れていったのは貴方に勝たせる為じゃないわ。

あれはね、何も知らない貴方が一人でも生き残れるようにって考えた結果なの。どうも、そのあたりを解ってなかった見たいね_

 

「俺が生き残れるように?」

 

「そうよ。負ける事がそのまま死に繋がるって告れば、そう簡単に博打は打たなくなる。衛宮くん、こういう状況でも一人で夜出歩きそうだから。

脅しをかけておけば火中の栗を拾うこともなし、上手くいけば最後までやり過ごせるかもって思ったの」

 

「そうか。それは気がつかなかった」

 

ああもう、と癇癪を起こす遠坂。

…けど、そうか。

心配してくれたのは素直に嬉しい。

この分からすると、手当てをしてくれたのも遠坂のようだ。

 

 




中途半端で終わりましたが
近いうちに続きを書きます。
疲れた~
それでは次回

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