fate/stay night 夢よ永遠に 作:fate信者
そして、イリヤを出せた。
満足です。
では、どうぞ!
朝ご飯の準備を終え、イリヤスフィールの部屋の前で私は二、三度ノックをした。
返事がない。
私はもう一度ノックをした。
反応は同じ。
ーーまだ、寝ているのですか……。
仕方ありません。
私は彼女の部屋を開ける。
「イリヤスフィール、朝ですよ。起きなさい」
彼女の部屋はヌイグルミが沢山あり、私とは違いとても女の子らしい部屋だ。
そして、いつ見ても驚くのは、彼女の3倍以上はあるであろうベッドだ。一体こんな大きなベッドは何処に売っているのだろうか?
「う? ううん? もうちょっと寝かせてよ~」
彼女は出していた頭を布団の中に引っ込めた。
ーーほう?貴女がその気なら私にだって考えはありますよ。
私は彼女の布団を掴んで……
「いい加減起きなさい!!」
それを、ベッドの外に投げる。
そうすれば、ベッドの上には可愛いパジャマを着ているイリヤスフィールだけが残ると言う寸法です。
この技は士郎から教えて貰いました。
昔は切嗣に使っていましたが、今はイリヤスフィールにも使う事が多々ある。
全く……親子揃って寝坊助とは感心しませんね。
「さむーい!?お姉ちゃん、布団を返して~!」
イリヤスフィールは寒そうに体を擦っている。
「駄目です。朝御飯ですよ。早くなさい」
「えー!! 今は要らないから寝てるよ〜」
イリヤスフィールは私が投げ飛ばした布団をベッドの上に戻してまた夢の世界へ。
ーー全く、しょうがないですね。
私はベッドの所に行くと、イリヤスフィールから布団を剥ぎ取り、彼女を捕らえる。
具体的にどんな持ち方と言うと女子の憧れ。
お姫様抱っこである。
コレには、イリヤスフィールもびっくりです。
「な、何、するの?!それはレディがレディにやる様なモノじゃないんだから!!」
結局、彼女は居間に着くまで騒いでいた。
「あれ?士郎は何処?」
「ああ、士郎なら今は部屋に居るよ」
イリヤスフィールはそれを聞いて納得したのだろう。それ以上は聞かなかった。
私達は朝御飯を食べ終え、士郎の元に朝御飯を届けに行く。
私は二度ノックをし、部屋に入る。
そこには布団の上で安らかに眠っている士郎がいた。
ーー余程、疲れたのでしょう。
私は朝御飯を士郎の机の上に置いて、部屋から出ていく。
その時に、士郎が「アルトねぇ」と私を呼んだ気がしたが、気のせいだろう。
居間に戻ると、切嗣が私に話掛けてきた。
「アルトレアさんは一体どんな魔術を習う気なんだい?君の魔術回路の量なら、どんな魔術でも出来ると思うけど……」
ーーそうですね。
習う魔術は最初から決めていました。
「そうですね。治癒系の魔術が良いなと思っております。」
「理由は?」
ーーそうですね。
ちゃんと説明は出来ませんが……
「だって、素敵じゃないですか?自分の大切な人を癒す事が出来るのって……」
ーー私は自分の事を考えずに、私達家族を救ってくれる小さな魔術使いさんの手助けをしたいと思ったんです。
「ああ、そうだね。とっても素敵だ」
そろそろ切嗣には退場して貰わないといけないですね。
切嗣が退場してもらわないとfate stay night編に行けない。
多分、あと、ちょっとだと思います。
最後に感想、ダメ出し、評価、オナシャス( ̄ー ̄ゞ-☆