fate/stay night 夢よ永遠に 作:fate信者
このペースでどんどんと出したいです。
だからよ、止まるんじゃねぇぞ!
では、どうぞ!
士郎が魔術回路を移植しました。
その後、切嗣が士郎の体をしっかりと検査をしたが、異常は見当たらなかったようです。
私は安堵の息を吐く。
ーー良かった。
と思いながら切嗣の方を向き、話しかける。
「キリツグ、折り入ってお願いがあるのです」
「ん? 珍しいね、君が僕にお願い事なんて……僕に出来るのなら手伝おう」
ーー切嗣、貴方は優しいですね。
ーーでは、お言葉に甘えて
「では、単刀直入に言いましょう。キリツグ、私にも魔術を教えてください」
私が言い終えると、切嗣はやけに神妙な顔をしていた。
「それはまたどうしてかな?」
「まあ、士郎の為ですかね?人を救いたいとあの子は言いましたが、その中に自分は含まれていないのです。名を知らぬ人を助けると言ったのに、一番大事な自分がそこにはいない。なら、私があの子を救います。」
この言葉こそ私の本心。
アンリ・マユには否定されたが、やはり、私は士郎を守りたい。士郎を救いたい。これも、今の私が為さねばならぬ事。
「そうか、わかった。君にも魔術を教えよう」
「はい、ありがとうございます」
私は頭を下げ、切嗣に礼を言う。
「じゃあ、君にも回路を移植しないとね。なら、後ろを向いてくれないかい?」
私は切嗣に言われた通り、後ろを向く。
「よし、行く、よ……?」
そう言った切嗣は、私の背に手を置いた。
「…………アルトレアさん、君に聞きたい事がある」
切嗣の声色が変わった。
ーーなんだろう?
その言葉は冷たく、感情もない。
「……はい、何でしょうか?」
「君は、一体何者だ?」
切嗣は更に声を冷たくし、敵意をぶつけてきた。
「何者とは?」
「しらばっくれるな!君は本当に記憶が無いのか!?」
彼の言葉に動揺しかけたが、直ぐに平静を装い、答える。
「はい。どうなされたのですか、突然?」
私は声を強めて言う。
「なら、一体………彼女は………そうだとしたら………この家に彼女は………」
切嗣はぶつぶつと何かを言っている。
残念な事に私にはギリギリ聞こえない。
あ
「キリツグ?」
「はっ!?すまない。しつこい様だけど、本当に記憶は無いのかい?」
切嗣が念押しの質問をしてきた。
「はい。私が覚えているのは、あの大火災から今日迄の日々だけです……」
私は切嗣の目を見据えて、答える。
「そうか、すまなかったね。」
「キリツグ、一体どうしたのですか?」
私は彼に尋ねると、
「ああ、ちょっと、アルトレアさんから大量の魔術回路を発見してね。少し気が動転してしまったようだ。声を荒げて、本当に申し訳ない。」
そうですか。
確かにそれは私を疑うのも納得がいく。
「では、魔術回路の件も終わりましたし、ご飯にしましょうか」
「え?」
切嗣は疑問顔だ。
ーー何か変なことを言ってしまったのでしょうか?
「どうしたのですか?」
「いや、魔術回路も有ったから、すぐに魔術の特訓をするのかと思ってね」
成る程。
切嗣の疑問も最もだ。
だが、私は士郎と一緒に受けると決めている。
「ええ、確かに士郎が居たなら一緒に受けていましたが……この状況なら、また今度でも良いです」
「そうか、判ったよ。なら、魔術の特訓は士郎が起きてから、ということで。」
切嗣はそう言うと居間に行った。
さてと……私は朝ご飯の準備をしましょう。
私も魔術使いですか……。
感慨深いですね。
さてと、朝ご飯が完成したら、イリヤスフィールを起こしに行きますか……。
士郎、今日はゆっくりお休みなさい。
結構速く書けた。
嬉しい。
そして、イリヤが出せなかった!!
これは、次回こそイリヤを出してやる。