fate/stay night 夢よ永遠に   作:fate信者

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お久しぶりです。
何ヵ月ぶりになるのでしょうか?
その間は勉強やFGOをやっていてあんまり書く機会が少なくなりましたが今度から書いて行きたいと思います。
少し内容を変えています。
では、どうぞ!



魔術使いへの第一歩

「よろしくね魔術使い衛宮士郎」

 

この一言をどれだけ待って居たのだろう?

深くはわからない。

それを知ることが出来るのは士郎だけなのだから…。

だが、私にも思う事はある。

この一言は私の本心。

~~良かったですね士郎。

 

「爺さん、俺は魔術使いになってみせる!」

 

士郎は私が今まで見てきた中で一番力強い瞳をしている。まるで、聖杯戦争に戻ってきた様な感覚になりました。

 

「じゃあ、魔術の練習をしよう。と、言いたいが、まだ、士郎には魔術は無理なんだ」

 

「えっ!? どうして!?」

 

士郎は慌てていた。

でも、切嗣の判断も正しい。

今、士郎に魔術を教えても使えないのだから。

だから、先ずは……

 

「だから、先ずは魔術を使うのに必要な魔術回路からだ」

 

そう、魔術を行使するのには魔術回路が必要なのです。

もし、魔術回路が無ければ魔力も造れないし、魔術も使えないでしょう。

だから、先ずは魔術回路と言うワケです。

 

「魔術回路って何?」

 

と士郎が言っています。

むむむ、確かにそう言われると、説明に困りますね。

私は魔術回路を知っているが、それを幼い士郎にも分かりやすく説明する術を持ち合わせていません。

こういう時の切嗣ですけどね

 

「うーん、そうだな。

魔術回路がコンセントだとして、魔力は電気ってところかな?」

 

切嗣にしてはあんまりハッキリしない答えですね。

こんな事では士郎も納得しないでしょうに。

なら、姉である私が何とか……

 

「そうなんだ、ありがとう爺さん。俺、魔術回路についてわかったよ」

 

!?士郎はあの説明だけで解ったのですか?

流石士郎。

いや、しかし、これは、姉の尊厳が台無しではないですか!?

切嗣何故!?

何故、私では分からないモノを例えに出すんですか!!

せめて私にも分かるモノをですね…

 

「よし、説明も終わったし、次は魔術回路をどうにかしよう」

 

おっと、いつの間にか魔術回路の話になってしまいました。

この事の追求は後にしましょう。

命拾いしましたね、切嗣。

 

「魔術回路と言うものは本来親から子に託されるモノなんだ。だから、僕も持ってる。その一本を移植しようと思うんだけど……覚悟は良いかい、士郎?」

 

「ああ、俺は別に良いけど……それは、俺に確認取る必要ってあるの?」

 

士郎にとっては、至極当然の事だろう。

確かに有り難いが、自身の貴重な魔術回路の一本を自分の為に渡して良いのかと思うだろう。だが、現実は、

 

「当然じゃないか、回路の移植は凄く痛いんだよ?だから、士郎には覚悟をしてもらいたい」

 

そう。

魔術回路の移植とは自分の体に爆薬を入れるのと同じだ。だから、切嗣は最後の最後に士郎に確認をとったのです。

 

「ああ、俺は大丈夫だ。爺さん、気にしないでやっちゃってくれ!」

 

「わかった。じゃあ、行くよ」

 

そう言って、切嗣は士郎の背中に手を置き、目を瞑った。

そして、切嗣の腕から何本もの光の線が士郎の背中に向かって行く。

そして、線が士郎の背中に着いた。

 

「ぐっ!? あっ!! あ、ああぁぁァァァァッ!!!」

 

その悲鳴は獣の様にこの屋敷に響き渡る。

士郎はあまりの痛さに切嗣の腕を払い除けようとしている。だが、切嗣は手を退けようとしない。故に、士郎は踠き続ける。

切嗣の顔からもどんどんと余裕が消えていく。

もう、抑えきれないと判断したのか切嗣は、

 

「アルトレアさん、士郎を抑えるのを手伝ってくれ!!

頼む!!」

 

私は士郎を抱く。

それでも、士郎は胸の中で暴れている。

ーー余程苦しいのですね。ですが、私には何もしてやれません。出来るのは士郎を抱いてあげる事しか出来ません。これでは姉失格だ。

自分の不甲斐なさ、姉として何も出来ない自分の愚かさを呪いたくなる。

 

「アルトレアさん、ありがとう。無事終わったよ……君のお陰だ。」

 

士郎は既に眠っている。

痛みで気絶したのか、疲れて寝たのかは定かではない。

 

「いいえ、私は何もしていません。私は姉でありながら何もしてやれなかった。姉として失格です」

 

本当に私は何も出来なかった。

痛みを和らげる事も、苦しんでいる士郎の為に眠らせてやる事も出来なかった。

 

「何を言ってるんだい?君が居たから、士郎はあの程度で済んだんだよ?ぼくだけだったら死んでいたかもしれない」

 

えっ?

切嗣、私を気遣って、そんな嘘までついて……良いんです。嘘なんか付かなくても.事実私は何もしていないのだから。

 

「キリツグ、そんな慰めなら要りません。正直に言ってください」

 

「慰めも何も、士郎のこの顔を見て僕が気休めを言っていると思うのかい?」

 

私は士郎の方に顔を向ける。

そこには穏やかな顔で寝ている士郎がいた。

 

「う、うーん、アルトねぇ」

 

どうやら、私はまだ士郎の姉として居られる様だ。

こんな嬉しいことは数える程しか無かった。

だから、私はこんな幸せな気持ちにさせてくれた少年の近くまで行き、その頬にキスをした。

ーーありがとう士郎。




なんか、久しぶりに書いたら違和感が凄い。
でも、このまま書くしかない!(謎の使命感)
評価、感想、ダメ出し、誤字報告、こうして欲しいと言う事があったらお願いします!!
最後に
FGOのイベントが全然進まない~!!

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