fate/stay night 夢よ永遠に   作:fate信者

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どうも!
fate信者です!
今回は予想以上に早く書けて超嬉しいです!
今回の内容は…な、なんと!
士郎君が魔術使いに!?
ではどうぞ!


魔術使い衛宮士郎

「爺さん、俺に魔法を教えてくれよ!!」

 

士郎の大声が居間に響く。

士郎は切嗣に魔法をせがんでいる。

最早日課ですね。

私は切嗣の苦笑いを見て、微笑を浮かべる。

今は日曜の7時半なので、イリヤスフィールはまだ寝ています。

 

「士郎…本当に諦めが悪いんだね」

 

切嗣は穏やかに士郎へ言う。

そんな切嗣に士郎は笑顔を浮かべて言った。

 

「ああ、これが俺の良いところだからな」

 

「それでも士郎…2年間もよく飽きないね」

 

切嗣は気怠げに士郎へ言う。

士郎は真顔になり切嗣に言った。

 

「俺は魔法を覚えて困ってる人を救いたいんだ!」

 

「士郎…何度も言っているけど、魔法はなんでも出来るモノじゃないんだよ。だから、士郎が魔法を覚えたとしても士郎が救いたいと思ってる人が本当に救われるワケではないんだよ?」

 

これは切嗣本人の答え。

大を取り、小を切り離しても救われる人の絶対量は決まっている。

どんなに頑張っても、どんなに血反吐を吐こうとも、救われないモノは必ず現れてしまう。

だから切嗣は悟ったのだ。

自分が救えるのは自分の世界に居る少数の人たちだけだ、と。

この事実を聞いた士郎は…

 

「それでも俺は人を救いたいんだ。俺が生き残ったのには何かしらの理由がある筈だ」

 

真っ直ぐな瞳で切嗣を見ていた。

士郎の答えに切嗣は少しだけ呆然としていたが、すぐに意識を士郎に向けて言った。

 

「それが…士郎の答えなんだね?」

 

「ああ」

 

切嗣の言葉に士郎はゆっくりと力強く首を縦に降った。

 

「そうか」

 

切嗣は、居間から縁側に向かい、空を見上げた。

今日の空は満点の青空。

雲一つ無いほどの青空だった。

切嗣は暫し空を見ていた。時間にして、10秒、15秒ぐらいだったであろう。

切嗣は士郎に視線を移す。

 

「士郎…君に聞きたい事がある」

 

切嗣は士郎を見て言った。

切嗣の言葉には何か確固とした決意を感じますね。

 

「ああ」

 

士郎も切嗣の言葉に何かを感じたのでしょう。

彼も真剣そのものの顔で切嗣の言葉を待っている。

 

「士郎がもしも正義の味方になったとしたら、君はどっちを救う?一つは僕たち家族、もう一つは何千万人の人たち……」

 

 

「爺さん、そんなの端から決まってる。俺は家族を救う!たとえ、どんな数の人が天秤にかけられようと俺の想いは変わらない」

 

これが衛宮士郎の答え。

正義の味方を目指すのなら決して選ばれない答え。

 

「そうか。なら、士郎は正義の味方にならないと?」

 

「ああ」

 

「そうか。ああーー安心した」

 

切嗣は安堵の声を出して言った。

切嗣は士郎に視線を合わせて言った。

 

「よろしくね魔術使い(・・・・)衛宮士郎」

 




今回は分岐点っぽいのを作ってみました。
まあ、まるわかりですね。
分岐点は士郎君が家族を取るか、数千万人の人々を取るかの部分です。
士郎君が数千万人の人を選んだら正義の味方として、家族を選んだら魔術使いとしての分岐です。
別に正義の味方の方を選んで良くね?と思った方は間違いです。
この作品は基本作者の妄想がほとんどです。
正義の味方の選択は切嗣の歩んだ道と同じです。
切嗣は不幸になる元凶を士郎には教えない人です。
例的なモノを挙げると魔術刻印だと思います。
ですから、切嗣は士郎に魔術を教えずに亡くなると思います。
士郎が切嗣とは違う道を選んだから切嗣は士郎に魔術を教えようと思ったのです。
長文が過ぎました。
ここでやめときます。
最後に評価、感想、誤字報告、治したら良いと思うところを教えてくれたら幸いです。
それでは次回。
次回は投稿遅いと思います

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