fate/stay night 夢よ永遠に   作:fate信者

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どうも!
fate信者です!
今日の内容はいつも通りの日常です。
あっ!?ちゃんと第五次の事は書きます。
では、どうぞ!


アルトねぇの日常

学校騒動から軽く1ヶ月が経った。

士郎とイリヤスフィールは学校に慣れたようで、二人仲良く通っている。

切嗣は学校の件から頻繁に外出をしている。

切嗣の話では、何処かの寺へ調べに行っている。

切嗣本人はその寺の名前は分からないらしい。

「り」から始まる寺とは言っていた。

そんな切嗣も調べに行くのは午前中だけ。

士郎たちも午後には帰ってくる。

あえて言おう。

私は午前中暇なのです。

別に寂しいとか思ってるワケではありません。

ええ、ちょっと私以外居ないのが虚しいだけです。

本当に寂しいワケではないのです。

 

「………………暇だ」

 

私は独り言を呟き、

居間のテーブルの上に置いてある煎餅に手を伸ばす。

衛宮家では、私が食べている煎餅のガリッ、ガリッと言う快音が鳴り響いている。

それでも形あるモノはいつか消える。

私が食べていた煎餅はいつの間にか無くなっていた。

私は居間を出て、道場に向かう。

道場なら、素振りや瞑想と言った鍛錬が出来る。

…さて…何からやりますか。

掃除もついでにやっておきますか。

あっ! 士郎から頼まれていたモノを買いに行かなくては!

頼まれていたモノは……今日の晩御飯の材料と調味料ですね。

では…行きますか。

私は道場を出て、玄関から商店街に向かう。

 

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商店街に着いた私は、

まず、肉屋に向かう。

肉屋の次は八百屋,魚屋、

最後に江戸前屋のどら焼きを買いに行きます。

江戸前屋とは、たこ焼きもあるが、主に和菓子を専門に売っている屋台で、品物全ての値段が通常のモノより安く、そして、味は大人でも食べやすいように甘過ぎない。

本来なら人気がありすぎて並ばないと食べられないのですが…

今回は私にも時間があるので並んで買っておきますか。

士郎やイリヤスフィールは此処のどら焼きが好きでしたね。

勿論私もですが。

さて…四人で分けるのですから、七個ぐらいは買っておきましょう。

 

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さて、無事終わりましたね。

私は両手に大量の買い物袋を持って家に帰る。

 

家に着いたのは、午後二時だった。

廊下を歩いていると、人の気配がした。

切嗣が帰って来たと思ったが、気配は二つあったので切嗣ではない。

では…一体誰が居るのか?

私は用心深く廊下から気配がある居間をこっそり見てみるとそこには…

 

「アルトねぇ、早く帰って来ないかな?」

 

「そうね。もうそろそろ帰って来ても良いんだけど…」

 

居間にいたのは士郎とイリヤスフィールだった。

二人はどうやら私を待っているようだった。

これ以上隠れる必要は無いと思った私は居間に入っていく。

 

「士郎、イリヤスフィール」

 

私が二人の名前を言うと。

二人は鳩が豆鉄砲を食らった様な顔をしていた。

 

「アルトねぇ、何時からそこに!?」

 

「居るなら居るって言って欲しかったかなぁ〜」

 

二人は私が隠れて居たことを軽く非難する。

まあ、これは私が悪かったので、

 

「すみません、二人とも。」

 

素直に謝ると、二人は笑って許してくれた。

ううう~、私は嬉しいです!

二人がいい子に育ってくれてお姉ちゃんは感激です!!

 

「ところで二人はどうして私を待っていたのですか?」

 

「それはね~、お姉ちゃんに渡したいモノがあるんだよ」

 

イリヤスフィールが笑顔でくすくすと笑っている。

この笑顔は悪魔っ子のそれだ。

イリヤスフィールが誰かを苛める時に良く出るそれだ。

私は多少の警戒心を持ち、イリヤスフィールの元へ向かう。

距離にして2,3歩の近い所、

私がイリヤスフィールの真っ正面に立つと、彼女はは後ろに隠してた紙袋を出す。

 

「これは!」

 

私はイリヤスフィールに渡されたモノに驚愕を隠しきれなかった。

茶色の紙袋。

その紙袋は、一見高級そうな見た目を漂わせている。しかし、私はこの紙袋を知っている。否、さっきから私が持っているモノです。

 

「えへへ、お姉ちゃんにプレゼント。いっつも働いてくれてるから、私と士郎のプレゼントだよ♪お姉ちゃん好きだよね? |江戸前屋のどら焼き・・・・・・・・・」

 

私はイリヤスフィールの好意が嬉しい。

私が王の時こんなにも、涙が出そうになった事は有るか?

こんなにも心が温かくなった事は有るか?

いいや、一度として無い。

私はどんなに優れた部下を持っていても、どんなに強大な富や地位があっても…私はこんな気持ちには一度としてなった事はなかった。

だから嬉しい。

だから誇らしい。

私の弟妹はこんなにも姉思いだと言いたいし、自慢したい。

私は、その気持ちを心の中に入れて、二人に例のモノを渡す。

 

「士郎、イリヤスフィール。これは私からあなたがたに」

 

「えっ!?」

 

「これって!?」

 

私が二人に渡したモノは、私が並んで買ってきた江戸前屋のどら焼き。

これを見た二人は驚いた様子だったが、直ぐに笑みを見せ、私に笑いかけてくれた。

 

「なぁ~んだ、考えることはみんな一緒だったってわけね♪」

 

「そうですね。では、余った時には私が食べましょう」

 

「アルトねぇ、食べるのは良いけど、ちゃんと爺さんの分も残してくれよ」

 

「わかりました、士郎」

 

私は思った。

この時間がずっと続けば良いと。

この温かい思いがずっと続けば良いと。

でも。

それでも。

いつかは終わってしまう。

その時が今日かもしれないし、明日かもしれない。

もしくは1ヶ月後かもしれないし、一年後かもしれない。

今、私が言える事は、明日は、未来は誰にも分からないと言う事だけ。

さて、明日はどんな日になるのでしょうか?




内容はどうですか?
最近終わりかたが満足いきません。
でも、これ以上の終わりかたが書けない自分の知能の低さが妬ましい。
すいません。
なんかネガティブな事を言ってますね。
気を取り直して。
では次回

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