fate/stay night 夢よ永遠に 作:fate信者
最近書くペースが遅くなって来たような
う~ん、難しい。
これ以上書くペースを早く出来るのか!?
否、やらなくては。
今日FGOを開いて、ガチャを引いたらなんと!?
セイバーアルトリア・オルタが来てくれました。
すんごく嬉しいです!
僕はこの子の為にFGOをやり始めたと言っても過言では無いです。おっと、無駄話が過ぎました。
では、どうぞ!
「爺さ~ん! いい加減、俺に魔法を教えてくれよ!」
今日も士郎は駄々をこねている。
切嗣は心底嫌そうな顔をしているが、私から見たらこの光景は好ましいモノです。
「士郎…ちょっと話があるんだけど…いいかな?」
切嗣は士郎に真剣な顔で切り出した。
いつもなら駄目の一言で片付けるが、今日は少し違うみたいですね。
「なんだよ?」
どうやら士郎は自分のお願いを無視されたからか少し拗ねてるようですね。
ふふふ…微笑ましいモノです。
私は隣に居るイリヤスフィールに視線を向けると、彼女も思ってる事は私と同じ様で意地悪な笑みをしていた。
「この話は、士郎とイリヤ二人に関係している話なんだ。」
「「えっ?」」
二人は同時に間の抜けた声を出している。
当然だ。
士郎だけならいざ知らず、イリヤスフィールも呼ばれたのだから、疑問は出る。
二人の間の抜けた声を無視して切嗣は話を続ける。
「ちょっと二人には学校に行って欲しいんだ」
「「「は?」」」
今度は私も仲間入り。
確かに、士郎とイリヤスフィールは学校へ行った方が良いかもしれないですね。
二人のことを思っての考えでしょう。
「俺は魔法を教えて欲しいんだけど…」
「私は別に学校には興味が無いし、教えられる事も無いから行かなくても良いでしょ?」
登校拒否ですか。
……親の心子知らず。
流石の切嗣も大好きな二人から同時にこんな返しをされたのだ。
心が痛まないワケがない。
私は助け船を出すと致しましょうか。
「士郎、イリヤスフィール」
「何? アルトねぇ」
「何? お姉ちゃん」
二人は同時に私の方を向いて、言ってきた。
この二人を見てると本当に血の繋がった姉弟に見えてきて、思わず微笑んでしまった。
「士郎、イリヤスフィール。切嗣の為に学校へ行ってはくれないでしょうか?」
「でもなぁー、う~ん」
暫し考え込む士郎。
「お姉ちゃんがそこまで言うのなら私は行くわ」
即答のイリヤスフィール。
私は中々決められない士郎に秘密兵器を投下する。
「士郎…魔法と言うモノは最低限の知識を持っている人しか使えないらしいですよ?」
私が言い終えるや否や、士郎も決めたようです。
…これで私の仕事は終わった。
後は、切嗣に任せます。
「「爺さん(キリツグ)、俺(私)は学校に行く(わ)」」
突然の出来事に唖然としている切嗣に、私は親指を立てて、合図した。
「後は、切嗣(ちちおや)の仕事です」と。
切嗣は、二人を連れて、大急ぎで学校の手続きをしに向かった。
私は一人居間に残されたので、道場へ向かう。
特に相手になってくれる人が居ないので、私は道場の隅で正座をし、瞑想する。
すると、玄関がやけに騒がしくなったので、そちらへ向かうと、走って疲れたのか切嗣が息を荒げて座っていた。
「どうしたのですか、 キリツグ?」
私が切嗣に尋ねると、
彼は私の方に向き直し、
「君を連れて行くのを忘れていたよ」
と。
「別に私が入学するワケでも無いですし、留守番してますよ?」
私は遠慮がちにそう言うと、
切嗣は私の腕を握ってこう返してきた。
「確かに君は入学出来ないけど、子どもたちの晴れ舞台を見ることは出来る。さあ、行こう。みんなが待ってるよ」
切嗣の言われた通りに玄関をでると、そこには士郎とイリヤスフィールがいた。
「おそいぞー、アルトねぇ!」
「遅いよー、お姉ちゃん♪」
こんな事を言っているが、二人は笑顔だった。
そして、私は目の端に熱いモノを感じた。
ああ、そうか。
これが、私が求めていたモノだったのですね。
王になってからは久しく忘れていたモノ。
家族の温もり。
私が求めたモノ。そして、忘れていたモノ。
私はそれがどれ程のモノかをやっと理解した。
私は王の時から間違っていたのかもしれないですね。
完璧な王になろうとした結果、
私は色々なモノを捨てた。
そこが、間違いだった。
私は捨てたモノの中に決して捨ててはいけないモノがあったのだ。
なんと愚かだったのだろう。
完璧な王には不要だと断じたモノが、絶対に必要なモノだと今知った。
もしも、やり直せるなら、あの子に、愛情を、家族の温もりを教えてあげたい。ですが、私にその資格はもうない。
あの子に散々酷い事をして、そのうえ、命を奪ったのだ。
本当に、ごめんなさい…………モードレッド
でも、それでも、気付けたのならそれは必ず意味があるはずだ。
私は最後にもう一度だけ目を瞑ってから、士郎たちに笑顔を向ける。
この笑顔は、一人の王が、一人の女性として生きていく為の決別の証でもある。
王は運命の丘で死に、ここに居るのは過去の自分に別れを告げた一人の女性である。
「今から行きます! 士郎、イリヤスフィール!」
私は衛宮アルトレア。まだ見ぬ未来、まだ見ぬ可能性に胸をときめかせて今を生きる。
終わり片が微妙ですね。
なんか最終回っぽいですが違います。
まだまだ終わりません。
あっ! 僕が白く燃え尽きたら終わるかもしれませんね。
駄目だし、誤字報告、感想、評価をお待ちしております
次回は遅くなるかもしれませんね?