聖旗と二刀 〜少年と少女の旅路〜   作:誠家

7 / 44
日本にある都道府県の一つ、島根県。ほかの都道府県では神無月と呼称される十一月、島根県にある街、出雲でだけは神有月と称されるそうな…。
そんな出雲の中にある山々の一つの山の麓に遠くから見ると小さく、しかし近づくと途轍もなく巨大な家屋が存在する。
霊が見え、特殊な《術》を扱える能力で世界にいる霊と意思疎通、または対峙する霊退治の専門家、《霊使者》。彼らの中での優劣は戦果によるランキングの他に《家系》というものが存在する。その数多ある家系の中でも最大級、最古参に限りなく近い名家中の名家、《桐宮家》。その表向きの本家となっているのがこの家屋だ。
その家屋内…いくつもある部屋の中でも物が無く、綺麗に整頓された部屋がある。…いや、されていたと言うべきか。
何故なら、今は部屋の所有者がここ数日で読み終わった霊使者達が扱う術、《霊術》などについての数多の書物が無造作に積み上げられているからだ。
そんな部屋の中心…他とは違い、積み上げられたのではなく十数の書物が何かに被さったかのように盛り上がっている場所がある。
数秒後、そんな本の山は突然にうねうねと動き始める。ツイッターなんかであげたらかなりの視聴数が取れそうな面白光景が数秒続いた後…中心から何かが飛び出す。その反動で数冊の書物が四方八方に飛び散る。
中心から飛び出したのは…人の上半身だ。鍛え上げられ、かつ細い体を質素な焦げ茶色の和装で包んでいる。比較的普通の大きさの顔には不機嫌そうに曲げられている口とこれまた不機嫌そうに細められている、燃えるような紅い色の目が機能していた。髪は、寝起きだからだろうか、少し長めの黒い髪がところどころとびはねている。
そんな下半身を尚も本に埋めたままの男性は腕を伸ばして大きく伸びをすると一息ついてから立ち上がり、足や腰に覆い被さっていた数十冊の本を少々強引に畳へと落とした。
そのまま男性…いや、青年はゆっくりとした足取りで障子に近づき、スパァンッ!という気持ちいい音と共に一気に押し開ける。
青年は数回首を鳴らして、縁側に出る。そして斜め上から窓越しに自身を照らす太陽を見上げてから、彼は右手を先程までいた部屋の中に向かってかざした。すると、彼が寝ていた場所の近くから細い棒状の何かが覆い被さっていた本を振り落とす勢いで浮かび上がった。棒状の何かはそのまま少し滞空してから、勢いよく空中を移動。勢いそのままに青年の右手に収まる。
そんな棒状の何か…黒い鍔、同色の柄を持つ《刀》からこれまた不自然な黒い影のようなものが飛び出す。
その影は青年の横で楕円形にまとまると…数秒の内に四散した。
そして、影が四散した場所には少女が一人。青年の髪の色合いに似た長い艶やかな髪、同色の光沢のある瞳、微笑を浮かべる八重歯の出た小さな口。四肢と頭を合わせても、背丈はおよそ120センチと言ったところだろう。
そんな小さな体を黒と紫を基調した、どこか静かさを醸し出す和装で包んでいる。
少女も先程の青年と同じように伸びをすると、一息つく。そして…
「ふう、いい朝じゃ。日差しが気持ちいいのう。」
そう呟いた。そんな少女を青年は怪訝そうな目で見つめる。
「…吸血鬼がその言葉を言うとすごく不自然なんだが。」
《吸血鬼》と呼ばれた少女は少年を横目で見ながら「フッ」と笑う。
「まあまあ、細かいことは気にするな、我が主人よ。それより…」
少女は少しだけ溜めを作ると、かなりの高さを跳躍して青年の肩に座りかかり、頭を持つ。
「早く飯を作ってくれ!先程から腹の虫が鳴りっぱなしなんじゃ!」
グ〜、という効果音を腹から発生させながら少女はそう叫ぶ。青年は呆れ半分、面白さ半分の笑みを浮かべてから「へいへい」と返事をする。
青年は少女を肩に乗せたまま歩き始めた…








第7話 師と弟子

二人が朝食を食べた、およそ一時間後。

修也と琥珀の二人は広い部屋の中にいた。

両脇にある壁は全て大理石で出来ており、部屋の高級感を一気に引き立てている。天井には十数個のライトが付けられており部屋中を控えめに、それでいてちょうどいい具合に照らしていた。

修也と琥珀が居る場所…ここは、出雲市の中央に建てられたシンボルタワーだ。わかりやすく言うと東京にある東京スカイツリーのようなもの、といったところだろうか(といっても高さは600メートルも無いが)。

しかし、シンボルタワーというのはあくまで仮の姿。この塔の本当の目的はまた別にある。それはまた追い追い話すとしよう。

「ふあぁ…」

修也は退屈なせいか大きな口を開けて欠伸をする。二人はすでに30分ほど待たされているのだが、誰か来る気配はない。

彼の様子に琥珀は苦笑する。

「昨日あれだけ寝たのにまだ眠気があるのか…随分と寝坊助じゃの、わしの主人は。」

「寝坊助で悪かったな…」

目をこすりながら修也が呟く。

「最近は全然寝れてなかったの、お前も知ってるだろ?」

「一日四時間も寝ておけば充分じゃろうに。何故近頃の若者はこれしきで疲れたオーラを出すのか…」

「そんなの吸血鬼のお前だけだから。お前と人間を一緒にするな。」

その言葉に琥珀が少し唇を尖らせる。

「わしと契約したことで貴様の体にもそれなりの変化が現れているはずじゃが…まあ、そこはどうでもよいわ。なんでわしらはこんな所に朝から来ておるのじゃ?観光か?」

琥珀の問いに修也はめんどくさそうに口を開く。

「んなわけねえだろ。ここ全然毎日家から行けるし。観光するような距離じゃねえよ。」

修也は欠伸をしながら次の言葉を口にした。

「ここは普段、出雲唯一のシンボルタワーとして観光名所的なものにはなってる。…でも、一般人が入れるのは50階から70階…屋上まで。じゃあ残りの下49階はなんに使われているのか、市民とか観光者にはいっつも謎だー謎だーと呟かれてるわけだ。」

「…いきなり変なことを言いおって…。要は何が言いたいんじゃ?」

琥珀は首を傾げた。琥珀のはてな顔に修也は片頬を上げて笑う。

「つまり…」

「この塔は、観光目的で造られたんじゃないってことさ。」

修也の言葉を引き継ぐようなセリフが二人の後ろから響く。琥珀はすぐに後ろを向いて臨戦態勢に入るが…

「バーン☆」

後ろにいた眼鏡の男が拳銃を模した形の手で琥珀の額を指して、そう言った。男は少し勝ち誇った笑みを浮かべる。

「あははっ、何百年も眠ってたとはいえ伝説の吸血鬼を出し抜けるとは思わなかったね。ちょっと鈍ってるんじゃない?」

その言葉に琥珀の殺意が膨れ上がる。

琥珀の髪が宙をたなびく。瞬時に琥珀の爪が20cmほどに伸び、男の喉元へと…

「やめとけ、琥珀。」

届きかけたところで修也から待ったがかかり、すんでのところで止まる。

「そいつは敵じゃねえ。無駄な殺生はするな」

「しゅ、修也!しかし…」

「からかわれてムカつくのは分かるけど今は抑えとけ。今殺ると色々と今後がめんどくさくなる。」

修也はそう言って琥珀を諭す。

その言葉に男は修也を見ながら笑いかける。

「おいおい、修也君。そこは殺すこと自体をやめさせてくれよ。」

男がそう言うと修也は微笑を滲ませた。

「あんたのからかいでムカつかねえ奴は自分の家の人間か俺ぐらいだろうさ。その点で言やぁ、あんたは悪霊並みの全世界の敵だよ。」

男は眼鏡の奥で目を細くすると「あははは!」と大声で笑った。

「いやぁ、修也君。君は相変わらず面白いことを言うなあ。しかも案外的を射ているから如何ともしがたい。…それにしても…」

男は眼鏡を指で上げて掛け直す。

「僕としては君がムカついていないということが嬉しくてたまらないんだがね☆」

そう言って下手くそなウィンクをした。

男の言葉に、修也は苦笑した。

「別に、ただやられ慣れただけだよ。矯正治療とかそこらへんに近いから全く喜べないと思うんだが?」

「いやいや、それでもありがたいもんさ。遠慮なくからかえる人間がすぐそばにいるというのはね。」

男は悪戯っ子のような無邪気な笑みを浮かべた。

 

突然現れた黒縁眼鏡をかけた男。

この男の名は天樹 新(あまぎ あらた)。霊使者の家系の中でも有数の名家、最上位家系である《天樹家》の現当主にして、霊使者協会の最高幹部の一人という肩書きの持ち主。

《相棒殺し》、《大犯罪者》などなどの異名が貼られている俺とは真逆の人間だ。

そんな奴と俺が仲良くしてる理由は…まあ、追い追い話すとしよう。

今はそれよりも大事なことがある。

 

「えーっと…書類書類…」

重くて高いチーク素材が使われた椅子と机に座った天樹は何やら机の脇に積まれた書類をガサゴサとあさっている。ちなみに、部屋の照明は天樹の登場を盛り上げるためのものだったのですでに戻っていた。

天樹は「あったあった」と紙を一枚取り出す。そしてそれを風の霊術を使って俺に飛ばしてくる。

俺はそれを片手で受け取る。琥珀は紙の文章を覗き込んでくる。

「君、この前協会に向かって前線復帰申請書を出しただろう?《上》のジジイから君へのお返事だよ。」

ニッコリと笑う天樹に俺は苦笑で返した。

「随分早かったな。てっきりあと3週間は待たされると思ったが…まあ、それはいい。」

天樹はなおもニコニコ笑いながら俺に質問してくる。

「君、実はジジイどもからの返事あまり期待してなかったでしょ。調査内容の最後に『報告では別に家まで来る必要なし』って書いた奴初めて見たよ。」

俺は「だからどうした」と言いたそうな顔をする。

「あんな固え頭してる奴らにわざわざ今まで来てあーだこーだ言われたくなかったんだよ。色々とめんどくせえしな。」

その言葉に天樹は「あははは」と笑う。

「それには激しく同意するよ。僕だって何回しつこくブツブツブツブツ言われたか…」

「お前は仕事をきちんとこなせば怒られずに済むだろうが。自業自得だ。」

俺のもっともな意見に天樹は更に「あははは」と笑って返す。

俺はそんな天樹から視線を外し、手元の紙に目を向ける。どうやら申請を許可するかどうかが書かれているらしい。先程覗き込んでいたが、読めなかったのか琥珀が俺の肩に登り再度覗き込む。俺は肩に重みを感じながら読み進めていった…。

「…へえ…」

「ほお…」

その文面を同時に読み終わってから、俺と琥珀は同種の笑みを浮かべた。その様子を見ながら、天樹は苦笑した。

「…従霊と主人って体の状態だけじゃなくて性格まで似るの?なんか二人とも怖い笑み浮かべてるけど?」

「…こんなもん、笑わずにいられねえだろ。」

俺は笑みを浮かべたまま天樹に視線を移した。天樹は曖昧な笑みを浮かべる。

俺はもう一度、視線を手元の紙に落とした。

紙に書かれている内容は、以下の通りだ…

 

《中略》

先刻の戦闘を拝見し、桐宮修也は霊使者として復帰できる力を保持していると判断。よって、復帰するための戦闘試験を行うことをここに約束する。試験は相手との一対一で行う。ルールは以下の通りである。

・両者ともに自分の使える霊術や剣技などは好きなように使って良い。

・第三者の関与、協力は認めない。発覚した場合、関与、協力した側を敗戦とする。

・試験は一般公開するものとする。

・会場は協会が決定するものとする。

・勝利条件は《相手を戦闘不能にすること》、《相手の不正が発覚した時》、《相手が負けを認める(ギブアップ)》の三つである。

以上、この五つを厳守の上、桐宮修也は全力を尽くすこと。

世界霊使者協会最高機関

五元老

 

「…要は、相手に勝ちゃいいんだろ?簡単じゃねえか。」

そう、俺は簡単に言う。天樹はまた微妙な笑みを浮かべた。

「…そんな楽なことではないと思うよ?ただでさえ頭の固いジジイどもが犯罪者扱いの君を復帰させるチャンスを与えてきたんだ。あいつらは、多分かなりの実力の霊使者を相手に選んでくるだろうね。」

「分かってるよ。そんで、俺の心を折って、桐宮家っていう家系の名も地に落とすつもりだろうな。」

俺の言葉に天樹は深く頷く。

「桐宮家は最高家系の中でも創始家系に《限りなく近い》家系の一つだからね。よく思ってない奴らは多い。僕は正直そんなことはどうでも良いけど…権力に目が眩んだハイエナ…いや、豚には是非とも潰しておきたい家系が桐宮家だからね。」

天樹の言葉に修也は引き気味の笑みを浮かべた。

「相変わらず物言いが容赦ねえなあ。」

「そうかい?事実だと思うが…」

「的を射てるから他の家の奴らに嫌われるんだよ、お前は。」

俺の言葉に天樹は落ち込む様子もなく「あははは」と明るく笑う。笑い終えると、天樹はまっすぐに修也を見る。

「まあ、でも…これぐらいの試験は悠々クリアしてもらわないとね。なんてったって君は…」

天樹は両手を組んで机の上に乗せる。そして、俺に笑いかけた。

「僕の、友人であり、弟子なんだから。」

その言葉に、俺は少しして苦笑すると…

「ま、そういうことにしといてやるよ。…からかい好きの友人君。」

そう、返した。

天樹は結局、最初から最後まで、その笑顔を絶やさなかった。

 

……………………………………

………………夜になった。

修也の実家である桐宮家の周りは先日の霊の襲撃によって多少破壊されはしたものの、その二日後、修也が天性のDIYスキルと霊術を行使して、あっという間に修理してしまった。よって、今は外壁が先日とは見間違えるほど綺麗になっていた。

そんな小綺麗になった外壁の中にある家、その広めの一室。桐宮家次期当主・桐宮修也はそこで愛用の布団を敷き、いつも通りの浴衣を着てから寝転がっていた。先程布団の中に入ったばかりなので、まだ寝付けないのかうっすらと目を開けると…

「…琥珀、起きてるか?」

虚空に話しかける。

だが、数秒後…。何もなかったはずの空間に黒色のタンクトップを着て、長い黒髪をまとめた少女が現れた。いつもと服装や髪型が違うのは、これが彼女が眠る時の格好だからである。

口元に八重歯が見える少女…琥珀は少ししてから近くのイスに腰掛ける。

「何か用か、我が主人よ?」

そんな素っ気ない態度に、修也は苦笑する。

「なんか用かとは随分だなぁ…。」

修也は笑うと琥珀に視線だけ向ける。

「主人の俺が、お前からの《視線》に気づかないとでも思ってんのか?」

「…」

修也の言葉に、琥珀が目線をそらす。

主人と従霊の関係とはかなり密接なもので、思考はもちろん、肉体状況(視線の向き、疲労度など)の察知や痛覚でさえ共有することができる。

つまり、琥珀の主人である修也は彼女の視線をある程度察知できる。その気になれば視線の共有も可能だが…そこまでいくとそれなりのリスクを負わなければならないと、琥珀に聞いたため、今回は使わなかった。

だが、共有しなくても視線はなんとなくわかった。才蔵と翠がこの前の戦闘の怪我で入院しているため、この家には現在修也しかいない。悪霊が入ってくれば警報が鳴るはずだ。なので、今修也以外の誰かが視線を向けるとすれば、その視線は確実に琥珀のもの、ということになる。

琥珀は諦めたようにため息をつくと、立ち上がって修也の布団へいそいそと潜り込んだ。

「…別に用というほどでもないが…貴様に聞きたいことがあってな…」

「ん?なに?聞きたいことあるなら大抵のことは答えるぜ?」

琥珀は数秒した後、視線を上げ、修也と視線がぶつかる。赤と黒の瞳が、交錯する。

「貴様の過去に関することなので、あまり聞きたくはないが…」

「うん。」

「…朝に会ったあの男、貴様は弟子だと言っておったが…それに関する記憶は曖昧なものしかなかった。…あの男は本当のことを言っておるのか?」

「あー…そのことか…」

修也は困ったように後頭部を掻いた。そうして数秒悩むような仕草をして…琥珀をまっすぐに見つめる。

「まあ、本当は本当だよ。一応稽古はつけてもらってたし。ただ…」

修也は申し訳なさそうに笑う。

「お恥ずかしいことに…あいつとの稽古は、あんまり覚えてねえんだよ。両親が海外に行った時にしかつけられなかったし…何より、小学校中学年の頃には親父たちに同行してたからな…。そっちの記憶の方が濃いから忘れちまった。」

「そういう、ことか…」

琥珀は少しだけ笑みをつくる。

「どおりで貴様の頭の中に記憶が少ないはずじゃ…まさか忘れておったとはな。あいつがわしをからかって嘘を言っておるのかと心配しておったが…」

「あいつはからかいはするけど嘘はあまりつかないぞ。あと、俺に稽古をつけられるだけの実力はあるしな。術の出し方とか、剣の振り方とかはあいつと爺さんに教えてもらったんだ。」

「ほお、それは貴重なことを聞いたのう…」

そう言いながら琥珀は伸びをする。そして一息ついてから、修也の体に手をまわす。

「さて、謎に思っていたことの答えも分かったし、そろそろ寝るかの。」

「…だからってなんで俺の体に腕を回すんだよ。お前いつも俺の体の中で寝てるじゃん。」

修也の言葉に琥珀が唇を尖らす。

「なんじゃ、もうすぐ試合もあるから絆を深めるという名目で一緒に寝ようとしているだけではないか。…それに、こんな美少女と寝れるのじゃ。貴様としても幸せじゃろう?」

「はいはい、幸せ幸せ。」

修也がそう言うと琥珀は満面の笑みを浮かべた。

「ウッハッハッハッハ!そう思うなら、ほれ。わしを抱き締めて眠りにつかんかい。そうすればわずか9歳ほどの女児の体の感触を独り占めじゃぞ?」

「そんな言い方はやめろ。色々と誤解されるから。」

そんなことを言いながらも修也は自分よりも一回り、二回りも小さい体を適度な力で抱きしめる。

 

互いの息遣いのみが聞こえる布団の中で、琥珀は嬉しそうに笑みを浮かべ、修也は微笑ましそうに笑う。そんな二人は、やがてお互いの体温によって、静かな眠りについた……。




☆霊使者豆知識(`・∀・´)☆

・五元老
霊使者協会の中でも最高位の権力を持つ組織。最高家系の五つの家(桐宮家、天樹家、土御門家、雷城家、雨颯家)の当主から構成される。あと一つだけ、彼らを超える機関…というか人物がいるがそのものを外せば実質的なNo. 1である。規律や規則違反者の刑罰の否決、更には試合の組み合わせなども彼らが行なっている。
基本的に、桐宮家と天樹家以外の三つの家は考え方が古臭い…頭が固く、才蔵と新の二人はかなり苦労しているようだ。

・塔と霊の記憶
出雲にある塔は50〜70階までは観光を目的として設立されたが、2〜49階までは霊使者協会日本支部の本部として設立された。
その中にある《霊使者博物館》では今までの霊使者協会の歴史やかつて浄霊させられた霊達の霊術の種類、霊力の質、はたまた彼らの過去を特殊な装置を使ってみることが出来る。ちなみに、霊の記憶や情報は戦った後に残る霊達の霊術の残りカスの中に無数に詰め込まれているので、それを解析すれば1日も待たずに情報を集めることができる。
霊達の情報を調べるのは開発部の仕事だ。日夜、休みをちょくちょくもらいながら勤務にあたっているらしい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。