なんか違うぞこの世界   作:黒姫凛

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前の夢うつつ状態で投稿した2話と3話。何書いてるんか全く理解出来なかった。半ば半寝で投稿したものですが、今回はちゃんとお目目ぱっちりの時に投稿させて頂いたので安心(^^)v
あ、でも俺目細いからぱっちりの時なんかないかーあはははは………。
………目が細いとコンタクト付けにくいんだぞ。

PS お気に入り登録者様ありがとごさいます。これからもよろしくおなーしゃす!!

2018年 2月18日 一部修正。


女の子の涙はさいきょー(その涙を見た主人公最強)

試合は3日後。

先生に試合の事を報告したが、8対1じゃ明らかに不利だと言われ、何とか交渉して5人にした。まぁ結果は同じ事だと思うけど。

5対1の試合(イジメ)は、先生達はどうかと言っていたけど、正直トレーニングをすればどうという事はないなと確信しているので問題ない。

それもこれも全てこの娘(前世のポケモン)が悪い。

強過ぎるよこの娘。びっくり仰天だね。

技なんかもゲームの時と変わらなかったし、多分ステも変わらない。もう最高だね。レート戦で最強ポケモン軍勢がリアルで蘇るよ。※あくまで作者が最強だと思ってるだけで、最強でも無敗だとは言ってない。

 

そんなこんなで3日後。

シロナちゃんとにゃんにゃあったが、それはまた後日。

イロイロあって俺の腕にギュッと抱きついた状態で家を出た俺。……歩きずらい。まだ夏じゃないけど暑い……。後未成熟なょぅι゛ょぼでーがヤバイですはい。

そんなお構い無しにギュッとしてくるシロナちゃんを装備しながら、試合の事を俺は考える。

ハッキリ言って負けは無い。これは確定。

相手が伝説準伝説出して来ない限りは大丈夫。……流石にそれは無いよね?

後、相手が人型を出さない限りは大丈夫なんだけど……。

まぁいいか、問題ないね。

 

作戦としては大雑把に1体1本倒していく戦法。

あのいじめっ子共に実力と経験を見せつけさせて、2度と立ち上がれないぐらいにまでボコボコにする。……流石に立ち上がれないぐらいってのはやり過ぎかな。親呼び出して謝罪とかしたくないからな。

まぁガンガンいこうぜでいいかな。避けて避けて攻撃。……ガンガンいこうぜじゃないなこれ。

まぁ後悔しないぐらいでやるとするか。シロナちゃんの事もあるし。後悔させてやる。……俺は後悔しない程度でやるのに相手には後悔させる。フッ、この相手に厳しくて自分に甘い流石俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称 side

 

 

 

 

 

朝早くからというのに、ポケモンスクールには既に子供が溢れかえっていた。コートには白線が引かれ、いつでもバトルの準備は出来ていた。

ポケモンスクールでは、様々な事情とはいえ、何かしらでポケモンバトルをする事は多くある。それは学校法人として、将来有望なトレーナーの成長を向上させると共に、授業の復習も兼ねて行われる。要は授業でどれだけの事を学んで実践で生かし、尚且つ競い合わせる事で、個々の力を伸ばしていく。

観客席で生徒に見せるのも、人の戦いを見せることでどんな事をすれば流れを持っていけるのか、技の使い方、ポケモンとのコンビネーションをイメージさせる目的もある。

バトルをする生徒は、年度末に渡される評価表で勝率がよければ内申点が多い事がある。

 

結果的に言えば、『お前らどんどんポケモンバトルしろ!!』である。

 

勿論1回1回の試合は、全教員も授業なんぞほっぽり出しての観戦。まぁ生徒がいなければ誰に授業すればいい?ということから試合はポケモンスクール全教員全生徒での観戦が義務付けられた。

……これはある意味生徒の成長ぶりを見るものであるため、決して教員達のお喋りタイムではない。

 

既に強者の意か、ふんぞり返って仁王立ちしている8人の生徒。

勿論教員達は、5対1などある意味虐めだと言い合っていたが、そこで揉め合いになった所を校長がサムズアップで許可を出し、今に当たる。

若干教員達の中ではこの試合に対して、あまりいい感情を抱いていない者も多く、その5人の生徒と対戦相手の生徒の担任である教員もそれには反対していた。

 

(………クロメ君。大丈夫だろうか……)

 

彼、担任であるタカトシは、クロメが虐めを受けている事に気付いていた。彼にも、そのことで話したことは多々ある。

だが、クロメはその話に対して、『所詮は5歳児』などと、まるで自分は5歳児ではないかのような反応を見せた。

正直タカトシは、このクロメの言動に対し、本当に5歳児なのだろうかと不安を覚えた。

5歳児となると、やんちゃな年頃になり初めもあって、自分の行動で善悪の区別がつかない状態。聞いた言葉は頭が覚え、日常的に発する様になる。発する事で、話すという動作を身につけていくのだ。

 

しかし、クロメは異常過ぎる。

覚えたてでも、しっかりと区別がついた言い回し、子供とは思えない仕草、大人し過ぎる普段の生活、などなど。考えただけでも両手には数えられないほど浮かぶ。

 

一体彼は何者なのだろうか。

5歳児とは思えない言動、在り方。全ての行動に、大人のような明白な考えがある。何気なく歩いているが、頭の中では何かを考えているよう。

不思議な子であり、恐ろしい子でもある。

裏に一体どんな顔が隠れているのか知らないが、とてつもなくヤバイものを持ってるに違いない。

 

タカトシはそう思うも、やはりこの試合は危険だと唸りをあげた。

不思議な子であり恐ろしい子だとしても、自分の生徒には変わりない。一教師が生徒を守れず何とする。

タカトシは今からでも校長に進言しようと、急いで立ち上がる。

 

「ーーーおやおやタカトシ先生。急に立ち上がってどうしましたか?」

 

タカトシに後ろから声がかかった。

ゆっくりと振り返ると、ニコニコした笑顔で猫背で腰に手を回している校長が立っていた。

まるでタカトシが校長の元に来る事が分かっていたかのように。

 

「こ、これは校長先生。どうしてこちらに?」

 

「いやなに。あそこからはフィールドは見れるが、観客席の様子は見えなくてねぇ。こうやって降りてきたんだよ」

 

ふぉっふぉっふぉっと自慢の髭を手でとく校長。

表情を変えず、ずっとニコニコした笑みを浮かべている。

 

「………校長。突然ですいませんが、やはりこの試合は中止した方が……」

 

「心配なんて無用ですよ。確かに普通の生徒が5対1の試合をやれば危険性はありますが、彼なら全く持って大丈夫ですよ。」

 

ニッコリと笑みを浮かべる校長。

校長はそう言うが、やはりタカトシは教師。生徒が危険な目にあわないようにする為にも、ここは引けなかった。

 

「校長先生、分かるでしょ?あれは明らかにリンチバトルだ。群れの野生のポケモンとは違う。例えバトルだからといって、群れ以上に人同士の複数バトルには危険があるのは分かっているはずです。それでも何故止めない」

 

ポケモンは、時に群れでバトルを行うことがある。一対複数。野生のポケモンは、特に群れの場合だと、群れの規律がある分行動にスキがある。だが、トレーナーの指示で動くポケモンは、連携が例え上手くなくとも、群れよりかは素早く行動出来るし、何より指示はトレーナーに任せて自分は最大の事をすると言う区切りがしっかりとしてある。

その区切りを持つポケモンが5体もいる。並大抵のトレーナーではこの状況は難しい。1匹1匹の行動に注意しながら、尚且つ指示を出していかなければならない。

到底5歳児には無理な、いや、殆どのトレーナーが不可能に近いものである事は確か。出来としたら、ジムリーダーか四天王、チャンピオンぐらいである。

 

「もし、指示ミスであの子達のポケモンの技がクロメ君に当たったら大問題です。今すぐにでも考え直してーーー」

 

「ーーー私の考えは変わらんよ」

 

それでも、校長はニッコリと笑みを崩さず、タカトシを見ていた。

タカトシは苛立ちを感じる。

 

「ふざけないで下さいよ!!アンタは、アンタは生徒をなんだとーーー」

 

「ーーータカトシ先生」

 

タカトシの肩にポンッと手が乗った。

校長が腕を伸ばして、ポンポンと肩を叩いて宥める。

 

「落ち着きなさい。生徒達の事を思う貴方の気持ち。それは分かる。未経験なものほど、過ちは分からないものだ。危険だ。確かに危険だ。だが同時に、それは生徒達にとっても励みに変わる。こんな異常事態でも、変わらず興味津々に見に来る生徒達は、何が見たいのだろうかな?」

 

「……ポケモンバトルです」

 

「その通り。生徒達はポケモンバトルを見に来たんです。しかも今回はまた特別だ。このバトル形式は授業で触れたことの無い形式だ。興味を唆られるのは当然だとも。その興味は段々と励みに、そして力となる。自分に不利な形式でも、突破口さえ見破れば自分も勝てるという自信が生まれるのだ」

 

「でもそれを真似して大怪我をしたら元も子もないのでは……」

 

「ふぉっふぉっふぉっ、それでは君達教師がいる理由がないではないか」

 

校長の言葉にハッとする。

教師とは教えを伝える者。この形状について教えるのが教師。未経験なものほど過ちは分からない。それはこんな形式のバトルをやった事の無いタカトシや教師全員がそうだ。

しかし、例え群れバトルのような形式でも、バトルはバトル。

長年やって来たらものは同じ。

教師として、バトルという教えを生徒達に教えなければならない。

 

「それで話を戻すと、クロメ君は大丈夫ですよ。彼は強い。そして凄い。精神的にも、肉体的にも、そして信頼関係的にも、彼は凄いですよ」

 

「何を根拠に?」

 

「貴方なら分かるはずだ。彼の言動その他諸々、子供とは思えないだろう。私は彼の1面を知らないが、先生ならそう思えるでしょう。それに私、結構勘は当たるんですよ」

 

「……勘、ですか」

 

「ささ、席に付きなさい。彼のご登場だ」

 

校長に急かされ、渋々座るタカトシ。

しかし、タカトシはその数秒後、再び勢い良く立ち上がるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校門から現れる影。その影とは勿論クロメ。開始時刻には余裕がある登校だ。

砂煙の中を、俯きながら進むクロメ。その姿に8人は勝ったと確信した。やはり自分の思うようにいかなくなり、せめて最後ぐらいはシロナちゃんに、腕に抱き着いてもらおうという魂胆があるのだろうと8人は思った。

が、クロメの姿ににクラスメイトや教師達は唖然とした。唖然とするしかなかった。

黒いコートを羽織り、長かった髪を全て後ろで束ね、3日前とは思えない何処かしら強い雰囲気を持ったクロメが歩いていた。

勿論、隣で腕に抱きついてる学校のマドンナ、シロナにも目がいったが、それでもクロメの姿は、まるで別人のように思わせるものだった。

俗に言うイケメン。髪の下に隠れていたのは、凛々しいまでの顔立ちと、圧倒的威圧感。

まるで幾千幾万幾億と戦場をかけたトレーナーのよう。

これには、5人も驚く事しか出来なかった。

 

「ーーーおいガキんちょ共」

 

いつもとは違う、ドスの聞いた声。声色で分かる。明らかに怒っていると。鋭い視線が、5人の身体をしっかりと見つめる。

シロナを腕から剥がし、フィールドにゆっくりと近づきながら、5人に向かって青筋を立てている。

 

「この前のお返ししてやるよ」

 

コートで仁王立ち、明らかに怒った口調で話すクロメ。

風がフィールドの砂を巻き起こして竜巻を作る。砂煙が舞い、クロメの羽織るコートが靡いた。

 

「本気でかかってこい。所詮はガキんちょだからなぁ、女の子の涙の重さってのをイマイチ分かってないだろう」

 

モンスターボールを取り出した。

しかし、それは子供が持っているのは珍しいボール。ハイパーボールだ。

ゆっくりと構え、完全にバトルモードに入る。8人も慌ててボールを取り出した。クロメと同じ、ハイパーボールを。

 

「教えてやるよ。シロナちゃんの涙の重さをよぉ」

 

クロメはポイッと手首を返してボールを投げた。カツンと地面に当たり、コロコロと数回転がり、ボールが開かれた。

 

「特別講師だ。同じ女の子なんでな。よく教えてくれると思うぜぇ?」

 

ポリゴンと共に姿を現す人型。

クロメより頭1つ高く、子供の落書きのような作りをしたピカチュウの色褪せたフード付きパーカーを身に纏った何かだ。パーカーから伸びる黒いピカチュウの尻尾のようなものがピクピク動く。ひと回り大きいパーカーの下に、色褪せた黄色のミニスカートと黒ストッキング。フードの下から覗くのは、目元を隠すには丁度いい程の長い髪。そして不気味な笑みを浮かべながら、ユラユラと体を揺らしている。

 

その姿は、まるで怨念。テケテケと笑う人型は、まるで蔓延る怨念の如く。

正しく幽霊、亡霊、亡骸。

ピカチュウにも似ているが、ピカチュウではないナニカ。

明らかにおぞましいものだった。ゴーストタイプの何かだろうか。

そして何よりーーー。

 

「女の子を泣かせたら、どうなるのかをよぉ」

 

ーーー明らかに、誰も見た事のない人型のポケモンである事は間違いなかった。

 

 




まぁ文書見て、私の糞な文章力に合わせてくれたら多分どんな擬人化ポケモンなのかは分かるはず。
いよいよ下手くそなバトルシーンだぜYEAH!!

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