なんか違うぞこの世界   作:黒姫凛

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まぁ一応生きているっていう証明です。
中々に時間が取れない。勉強やばい。
法律だの衛生だの栄養だの覚えること多過ぎぃ。

更新はまた未定になる。


一冊の本は幸せの形を押し付ける

1人でに一冊の本が開いた。

 

そこから、飛び出す形で少年のような形をした紙が現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

1人の少年がいた。

 

その少年は困っている人を見かければすぐに傍により、逆に自分が困っていたら他人に協力を仰ぐ。偽善者でもなく、悪役でもなく、人に不快感を与えないよう、天秤でバランスを保っているような性格をしていた。

 

他人に自分の責任を押し付けるのは横暴であり、他人を助けて正義の味方ずらしているのは偽善者である。

 

少年は無意識にそのバランスを保ち、人を炊き寄せる何かを無意識に周りに送っていた。

 

 

が、そんな少年は1つの壁にぶち当たる事になる。

 

 

自分の周りに助けを乞う人がいなくなったのだ。更には、何故か少年にまるでその分が押しつけられたのではないかと思えるような不運が一斉にやってきたのだ。

 

普通の人ならば、いつもの如く他人に協力を仰ぐだろう。

 

が、少年は違った。協力を申し出ることが出来なかった。

何故か。理由は簡単だ。

 

少年は今までバランスを無意識に保っていたはいたが、いつしか自身の感情がそのバランスを崩すことに対してストップをかけるようになったのだ。

 

ーーー自分は何も他人に出来ていないのに、何故自分の分を手伝って貰おうと思ったのか。それは駄目だ。それは余りにも僕が我儘だ。今彼らは困っていないのに、これを手伝ってと言えば、まるで僕が悩みの原因になってしまうじゃないか。

 

だから少年は何も言わず、何時もの雰囲気で何気なく生活し、自分に降り掛かる不運を少しずつ払っていくのだ。

 

良くいえば、他人に迷惑を掛けたくないという意思の強い少年。

 

 

悪くいえば、他人に甘える事が出来ない、可哀想な少年なのだ。

 

 

それは、例え自分が壊れてしまうとしても、この生き方だけは変わらない。変えられない。変えることが出来ない。

 

変えられるとすれば、それは少年が死ぬ時だけだ。

そうすれば、その呪縛から解き放たれ、少年はそんな感情に呑み込まれることなく、上手く行けば輪廻転生で新たな人生を歩むことが出来るかもしれない。

 

少年はそんな事を知る由もない。知る術がない。

ならば誰が少年に教えるしかない。少年の生き方に、少しアドバイスをするのだ。そうすれば少年は少しでも心が楽にーーー『ーーーーーーーーーーーーーーー(させる訳ないじゃないですか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー《分かっていませんね。どんな事が起きようとも、あの方にその事を教える必要等ないのです》』

 

 

 

 

 

『|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー《そんな事、貴方が作られる前から記憶として、深く深く刻まれていたでしょ?》』

 

 

 

『|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー《余計な事は考えないで。計画はもう少しで決行されるわ。》』

 

 

 

『|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー《今はとても忙しい時なの。貴方の役目、忘れているわけじゃありませんよね?》』

 

 

 

『|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー《今の貴方の状態で、どれだけのゴミが捨てられるかは作った私でも分かりません。ですので、貴方は今よりも更にレベルを上げていただかないと困るのです》』

 

 

 

『|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー《貴方もあの方とずっと一緒にいたいと考えない日などないのでしょう?ならばその夢の実現のため、今出来ることを想像してみなさい》』

 

 

『|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー《想像してみなさい。毎日があの方の声、匂い、心、気持ちで満たされる自身の体を。これ以上ない快感ではありませんか?……あぁっ、ああああっ、なんと素晴らしい光景なのですか。久方ぶりに滾ってきてしまいますわぁ》』

 

 

『|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー《……ふふっ、やっと分かった顔をなさいましたね。そうです、そうですその顔です。その盛った雌の如く発情しきった身体を慰めたいのでしょう?今は自分の指で我慢しなさい。……もう少し、もう少しよ……》』

 

 

『|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー《………貴方は欲に忠実でとても嬉しいわ。裏切った三日月はもう捨て置くとしても、もし邪魔だてするようであれば迷うこと無く殺しなさい。そうすれば、危険分子はいなくなる。そうすれば、あの方は私達の元に………あぁっ、ああああっ、んんんっ、身体が火照ってきてしまいますわぁっ》』

 

 

『|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー《という訳で、分かりましたね?既に他のものは動いています。貴方もここで油を売ってないでしっかり自分の役目を全うなさい》』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー少年は今幸せなのだろうか。

 

それは今私達が考えるには些か難しいものだ。

 

人の幸せは人それぞれ。他人を巻き込もうが他人が幸せだと思えるのなら、喜んで自分も幸せになろう。

 

では、少年が幸せになるにはどうすればいいのだろうか。

 

答えは簡単ではないか。

 

 

ーーーワタシタチノモノニスレバ、ショウネンモキット、シアワセニナレルハズダ。

 

 

 

マッテイテクレ、愛シイ愛シイ私ノゴシュジンサマーーーーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本はまた一人でに閉まった。

 

今度は、開いた時よりも固く、頑丈に。

 

まるで、絶対に逃がさないと言わんばかりの、束縛であるようにーーー。

 

 




一体、読み手は何ーライさんなのか。
そして中断させた声は一体何造神様なのか。

謎はフカマルフカマル厳選。


んんん?なんぜルビがしっかり機能してないと?

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