なんか違うぞこの世界   作:黒姫凛

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んんんー、引越しすると、寂しいね。
ホームシックがやばいね。寂しさに押しつぶされそうだよ。

待たせてすまぬが、話は全く進まない。
そして何より、サブタイマジなんにしようか考えられない。

待たせたなぁ、諸君。
お気に入り登録何気に400半分超えてるってなんか嬉しいね。ありがと諸君。

では、長話もなんだし、どうぞご覧あれぇ。


頭のネジは3本消えた(な、何を言ってるのか俺も理解出来てねぇ……

ーーー夢を見た。

 

空に浮かぶ燦々と輝く、灼熱の太陽。それを呑み込む嵐と豪雨の集合体。まるで全てを吸い込むかの如く、圧倒的な引力でそれを大きくしていく。

その真下。手を掲げ、操るかのように手を動かす人影に、何故かノイズが走る。

だがそれは何故か心に引っ掛かりを感じさせる。ノイズがかかっている為か、ハッキリと考えられない。

 

その人影が動いた。右手をお腹に置き、まるで妊婦がお腹の中にいる我が子を愛でるような手付きで撫でている。

慈愛に満ちた目をしている。蕩けるような妖艶の笑みを浮かべているように見える。顔の部分のノイズが途切れ途切れでかかり、若干の顔の表情が確認できた。

 

視界が振れた。どうやら倒れ込んだらしい。地面に横倒しになり、視界が赤くなっていく。

 

人影が動き出した。腕らしき物を動かし、体の前で両手を合わせるような動き。すると光が生み出され、両手の中に少しずつ大きくなる光の玉が現れた。

人影はゆっくりと両手を離し、優しく宙に解き放つ。光は一気に大きくなり、やがて人型のような形を取り始める。

 

すらっとした脚。引き締まった細い腕。キュッとしたウエスト、おわん型の大きめな胸部。女性の身体に変化しているのがひと目でわかった。やがて薄れ、まるでガラスが砕けるように光がパリンと割れていく。

脚には頑丈そうな膝を護るゴツゴツした黒いプロテクター。その下には下半身全体を覆う体のラインを強調した黒タイツらしきもの。腰には黒鉄のように硬そうで光沢のあるミニスカートのような服。手には黒い篭手。上半身は黒い長袖のインナーを着て、胸部にはたわわに実ったものを申し訳程度に上に押し上げている黒いプロテクター。おへそ部分が顔を見せ、そのキュッとしたお腹周りから色香を感じる。身体を軸に周りをユラユラと漂う黒く長い髪を束ねた姿は、異性が見ただけで絶頂するであろう。無論、全身から見るだけで分かる異性を興奮させるその色香は、俺の思考を溶かし、本能のままに行動させようとしている。

 

 

だが、顔を見た瞬間に止まった。止まってしまった。まるで時が止められているかのように。

 

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

声にならない音が耳に届いた。ノイズのかかった人影が女の子となった光の玉に何かを言っているのか、それともこちらに言っているのか。しかし、そんなことは今はどうでもいい。今目の前の事しか考えられない。

 

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

 

あの女の子の顔。どう見てもーーー。

 

 

 

 

 

 

ーーー俺の顔なのだ。

 

 

 

その考えが浮かんだ瞬間、俺は重たい身体を動かす。何故俺と同じ顔なのだろうか。女の顔にするのなら、絶対こんな顔だろうと言う俺の考えと全く同じ顔。めちゃくちゃ整った顔をしているし、めちゃくちゃ可愛く見える。

両手で顔を何度も確認して宙を浮く女の子の顔を見る。

何故か、触っている顔が、俺の顔では無い。こんなに鼻もスっとしていないし、こんなにもハリのある肌なんてしていない。

 

ふと、まだ赤くなってない視界に金色の髪が写った。俺は、ゆっくりとその髪を掴む。少し引っ張ると頭に痛みを、髪の毛が引っ張られる感覚がした。

 

違う。これは俺の身体じゃない。

 

一瞬のうちに何かが覚めるような感じがした。込み上げてくる恐怖が。怖さのあまり身体が無意識に震え上がる。

 

間違いなく俺のでは無い。

 

疑問が浮かんだ。と、瞬間に、視界が一瞬にして真っ暗に染まる。

 

理解出来なかった。あの光となって出てきた女の子は俺の顔に似ていた。だが、俺の身体は俺のでは無かった。

 

じゃあ、俺が見ていた光景は、一体誰の光景なんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーうふふふふっ。狂おしい程、愛おしく思っております。

 

ーーー貴方が私のモノになるまでは……、

 

 

 

 

ーーー何度でも、世界を代えてやりますわ。

 

 

ーーーだから安心してください。

 

 

 

ーーー○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡○○○様♡ーーー

 

 

ーーー愛しております、○○○様♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーハッ。……はぁっ、はぁはぁ………」

 

悪夢を見たような気がした。身体を嫌な汗がつたっている。内容は思い出せないが、何かとてつもなくやばいものだと理解出来た。

息を整え、呼吸を落ち着かせる。深呼吸をして、緊張を解す。

 

時計を確認。午前二時。完全真夜中である。

昨日はシロナとミアレシティを観光した。手持ちのポケモン達が拗ねていたが気にしない。まぁデートみたいなものなのか?オシャレなカフェや洋服屋を色々回った。ホテルに戻り、出発の準備を整えてから就寝。その就寝時間は大体十一時頃。夢を見たせいか長い時間眠れなかった。

 

とりあえず、このベトベトな身体をシャワーで流そうと、ダブルベッドから降りようとした時、ギュッと右腕の裾を掴まれる感覚を感じた。

見ると、寝ているはずのシロナが心配そうな目でこちらを見ていた。

 

「眠れなかった?」

 

「いや、変な夢見ちゃったからさ。叩き起された」

 

「……そう」

 

掴んでいる手を離そうとそっと両手で解こうとする。が、逆にシロナは指を絡めてきた。何事かと思った瞬間、ギュッとシロナが俺を抱き締めてきた。

 

「凄い夢だったんだね。クロメの顔、酷い顔してる」

 

「……まぁ覚えてないけど、多分相当やばかったと思う。全身ベチョベチョさ」

 

「怖くて眠れない?」

 

「いや、シロナがこうやってくれてるから、今は全然怖くないよ」

 

「ふふっ、何だか前よりも正直に言うようになったよね」

 

「そうかな?でも、シロナが俺に好意を抱いてくれて、俺にぶつけてくれたから正直になれたのかもな」

 

正直乙女心の『お』の字も知らなかった俺。今はまだ『な』の字までしか理解出来てないと思っているが、女の子がどういう言葉掛けで喜んでくれるとかは全く理解出来てないまま。

無意識だが、俺はシロナに『変わった』と言われる程変わったのかもしれない。

 

「……クロメ。やっぱり明日も休も?クロメがそう言ってるから大丈夫だと思うけど、あんまり笑えてないよ?」

 

どうやらさらに心配されるような顔をしていたらしい。無理矢理笑顔を作ろうとすると何だか苦笑いになる。

 

「大丈夫……、でも無いか……。ごめん、シロナ。怖くないって言ったけどやっぱめちゃくちゃ怖いや」

 

「夢の内容は覚えてないのに?」

 

「うん。こう、なんだろう。背筋が凍りつくような感じだし、鳥肌が立ってる。後、なんか気分が悪い……」

 

背筋を凍らせるような夢。鳥肌が立つようなおぞましい夢。夢で片付けられるならいい。だが、何故か夢だけの話では終われないような気がしてならない。その事に俺は恐怖している。

 

「落ち着いてクロメ。大丈夫だよ、私が、私達がついてる。なんにも心配しないで?」

 

ギュッと抱き締めてくるシロナ。柔らかな身体が俺の身体を刺激し、甘い香りが鼻を撫でまわす。蕩けるような甘い声で耳元で囁かれ、俺は気分を少し落ち着かせることが出来、シロナをもっと感じるために、身体を更に密着させようと後ろに手を回した。

 

「とっても幸せ?嬉しい?」

 

「ああ。とっても嬉しいし、幸せを感じられるよ」

 

「……クロメ。いいえ、クロメ君。私は今、幸せだよ?」

 

「ああ、シロナちゃん。俺も今、とっても幸せだ……」

 

「……なら、もっと幸せになろ?」

 

そのまま俺を押し倒す感じで体重をかけてきた。案の定俺は後ろに倒れるしか無く、シロナにマウントを取られる形になった。

 

「今はいっぱい甘えて?クロメ君の為なら何でもしてあげる。何でもしてあげられる。今はとことん甘えて欲しいな?」

 

「ははっ、嬉しいよ。でも俺はシロナちゃんに甘えられてる方がもっと幸せを感じられるよ。シロナちゃんの笑顔を、蕩けた顔を甘えた顔を、嬉しそうな顔を見てると、俺は物凄く嬉しい。俺が甘えるよりも、シロナちゃんが甘えてくれた方が、俺は嬉しいかな」

 

「いつもよりクロメ君は弱気だ。ふふっ、でもいいの。クロメ君はいつでも頑張ってるから。たまには弱気な所も出さないとね。じゃあまたクロメ君に甘えちゃってもいい?」

 

「勿論だよシロナちゃん。いっぱい甘えて、いっぱい甘やかせてくれよ」

 

「……だーい好き。私、幸せ過ぎて狂っちゃう……」

 

「この前狂ってた人が何を今更。シロナちゃんが望むのなら、俺が幸せを与えてもっと狂わせるよ」

 

「……あぁっ、もう、もうもうもうっ。好き好き好き好き好きっ。クロメ君の事が好き過ぎて仕方ないよっ。心の底からクロメ君を欲してるっ……。クロメ君を見てるだけで理性が飛びそうだよぉ……。あぁ、あぁっ、クロメ君クロメ君クロメ君んんんっ。……私を見つめないでぇっ。見つめられたら、身体が火照っちゃうぅ……。クロメ君…、もう我慢できないよぉ……、一緒に蕩けよぅ……?」

 

「……シロナちゃんっ」

 

シロナちゃんの顔を引き寄せ、その唇に俺の唇を重ねる。熱く深く濃厚な時間。お互いがお互いを求め合い、啜るように舌吸い上げ、舌を口内に侵入させ歯を舐め合う。お互いがお互いの顔を掴み離さないと言わんばかりの勢いで重なる。呼吸は鼻。体の密着度はほぼ100%に近い。脚を絡め合い、シロナちゃんが完全に身体を俺にのせている。

終わる事の無い熱い交わり。鉄をも溶かし兼ねないその重なった唇は、まさに野獣の如し。

 

「……シロナちゃん。シロナちゃんっ……」

 

「……んあっ、クロメ君っ、クロメ君クロメ君クロメ君クロメ君クロメ君んんんっ………んんっ。あいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅあいちてりゅぅううっ……」

 

呂律の回らない口を動かしそう呟くシロナちゃん。その目にはハートの形が浮かんでおり、顔は完全にトロ顔。穴という穴から体液が流れ、特に鼠蹊部当たりがびちゃびちゃに濡れている。幾多も唾液を交換し、その都度シロナちゃんが俺に向けて蕩けた顔で愛を語る。壊れた機械のように、何度もラジカセをリピートしているかのように。それでいて、愛おしくも狂おしくも感じるシロナちゃんを更に俺は溶かしつくすのであった。

 

お互いに服を脱がし始め、月明かりが照らす中、俺達は何度も何度も1つになって蕩けていった。お互いがお互いを求め、欲し、欲望をぶつける。俺はとことんシロナに甘え、シロナは俺に蕩けていった。

そんな、ミアレシティ最後の夜であった。

 

 

 

 

 

尚、朝起きるとカンカンに怒ったポケモン達がベッドを囲んでおり、全員からの説教を1時間以上かけて2人で受けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミアレシティを離れ、荒野地帯である13番道路を横断している。横風がヤケに強い。ゲームをやっていたから分かるが、本物を浴びてみるとやばい。ぎゃー目に砂がガガガっ。

 

当面の目標はあるが、今はジムに挑む為にヒヨクシティに向かっている。ポケモン達は砂煙でダメージを受けてしまうのでモンスターボールの中に退避。はがねタイプをもつアリアとじめんタイプのカレンはモンスターボールの中には入らず、俺たちの横でポケモンが来ないか見張りをしがてら、それぞれのトレーナーに甘えている。

 

( ∩≧Д≦∩) ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙~~!アリアたんマジカワユスぅぅうううっ!!

ツンツンデレデレな所とかまぢカワユス過ぎるぅぅぅうううっ!!

 

アリアは今俺の腕の中。クチートの身長平均よりも2倍ある身長だが、小学生レベルなのは言わずもがな。ならば、腕の中で甘やかすのが一番だろう。

さっきはホテルでやばい程叱られたが、今は機嫌を直してくれている。んんんっ、デレデレなアリアたんマジカワユス。

 

最近はめっきり可愛いがることが出来ず、スキンシップを疎かにしてしまった。確かにシロナは可愛いが。天使だが。俺の彼女だが。この子を差し置いては何事か。シロナは愛に狂った天使。アリアはテンプレツンマシマシデレ多めの女の子。みんな可愛いじゃダメ?俺独り占めしたい。え?重婚は認められてる?やったぜ。

 

「……ちょっとクロメ。撫でる手が止まってるわよ。仕方なく撫でられてるんだから、ちゃんと撫でなさいよね」

 

んほぉぁっ。ツンデレデレ頂きましたぁ。うんやばい、もう一杯。

 

「俺はもう撫でるのは満足したんだけど。アリアは満足してないの?」

「ししししてるに決まってるじゃない!!もういいわっ、触らないで!!」

 

(○゚∀゚)ガハッ∵∴ やはりツンデレデレはいい。そうやって自分の感情を恥ずかしがって出さないアリアたんマジhshs。

 

「んーやっぱ、まだ満足してねーわ。もっと撫でさせて?」

「しししし仕方ないわね。しょうがないから撫でさせてあげるわ。こ、これは、クロメが撫でたいって言ったから仕方なくそうしてるんだからね!!」

 

この即答で答えてくる所、嫌いじゃねぇ、です。いやむしろいっぱいチュき。

(ºдº)アッー!!!!↑んもぉんもぉんもぉんもぉんもぉんもぉんもぉんもぉかぁーわぁーいーいー!!

そのプリチーなお顔とか華奢な身体のくせに人間絶対殺せるウーマンなところとかツンデレデレなデレの多いところとか甘えたくても甘えられない日々頭の中で葛藤してる所とか俺の嫁発言にめちゃくちゃ喜んでる所とか妹みたいにお兄ちゃんって呼んでみたい願望ある所とかつぶらな瞳とかーーー※現在、安全防止のネジが3本抜けております。よって、このようなとち狂った言葉が出てきますが何卒、哀れんだ目で見てやらず、可哀想な人を見るような目で見て上げてください。え?哀れみと可哀想な人を見る目ってほぼ同じ?知りませんね(すっとぼけ。

 

 

あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ、アリアたんマジカワユスぅぅうううっ!!

 

 

「……クロメ君が、クロメ君が他の女をだきしめてるぅぅ」(嫉妬目

 

「……重婚、か。シロナと一緒に、私も貰ってくれるだろうか……?」(若干の期待感

 

 

 

 

 

 




さぁーて、次の投稿はいつになるのやらぁー。
もう少しで学校始まるので、それに慣れてからまた投稿しまぁす。
待ってくれてる人にはマジで感謝。

感想とか、今後の話を自分なりに考察してみたとか、そういうの送って欲しいかもな。もしいいものだったら、話の中で使わせてもらうかも。
あ、ブーイングはなしね。わたくしメンタル弱いから。

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