なんか違うぞこの世界   作:黒姫凛

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数日遅い、あけましておめでとうございます。
そしてそして、今日成人式を迎えた方。おめでとうございます。
作者もあと何年かで成人式を迎えますが、成人式って何するのか分かんない。
まぁ、そこまで難しく考える必要ないのかなと思います。

今回はヤンデルシロナちゃん。
ヤンデレのシロナちゃんって、天使だと思わない?


ヤンデルシロナちゃん

精神がょぅι゛ょ化したシロナを救い出す為、お遊びでシロナの心を開かせることになったわけなのだが、その場にいても何も遊べるものがないという事に気付いた。

これは盲点。この場で出来るとしたら、体を動かすことか砂遊び程度。

そんな事でシロナが心の底から喜ぶ可能性は低い為、もうちょい何かが欲しい所。

が、やはりまずは当人のやりたい事を聞くのが一番だという事に気づいたので、シロナに聞くことに。

 

「ーーーなぁシロナ」

 

「むっ。呼び捨て禁止!!」

 

……怒られた。

5年ぐらい前から呼び捨てにしてたからなんか素で呼び捨てで呼んじゃうね。

なんか頰っぺた膨らませてぷくーってしてるシロナちゃんマジ天使。

 

「………シロナちゃんは何がしたい?」

 

「えーっ、なんか恥ずかしい〜」

 

なんか体クネクネさせて来たぞこの娘。マジ可愛いんだけど!?

クネクネするに当たって黄金色の長い髪がゆさゆさ揺れてマジ天使のようしかも顔を少し赤く染めて照れてる所も素晴らしく男心をくすぐる!!こんな中身おっさんぐらいの精神持つ男にそんなお誘いしてたら即食べられちゃうぞ!!足食いだぞ!!YSPされるぞ!!

 

「………あー、恥ずかしがらずに言ってみなよ。大丈夫、シロナちゃんの望む事を大半は叶えてあげるよ」

 

「えっ、ホント!?」

 

「ホントのホント。俺は嘘つかないよ」

 

フッ、ここで出来る男心アピしとけば好感度アゲアゲアインシュタイン。攻略に1歩近づくぜ。

……あれ?なんか目的と合ってるようで違うような気が………。

 

「えーと、じゃあ新婚生活!!」

 

「他のはないかなー?そんな事よりももっと他のことした方が面白いよー?」

 

即ダストシュートである。

………新婚。新婚生活か………。

新婚生活とかなんぞ?シロナちゃんみたいなょぅι゛ょ年齢は結婚に憧れを持つとか聞いたことあるけど、堂々と新婚生活か。そうかそうか新婚生活かー。はっはははははは……………。

乾き笑いしか出ないな。せめて俺の気持ちもう少し考えてお嫁さん修行とかにしてよ。どうせ俺新婚生活とかしないんだから、一生独り身な男にそんな事言わないで!!

 

「えーっ、叶えてくれるんじゃなかったのー!!」

 

ブーブーと不貞腐れる天使ちゃんもといシロナちゃん。

グイグイ俺に近づいて来ないでくれ。そのロリコン殺しのような服で俺に寄ったら殺されちゃう!!

即死だよ即死!!さっきの新婚生活とかいう威力180の大技食らって弱点ヒットアンド効果抜群でHP僅かなのに、HP回復イベかと思ったら即死難易度のどうしてご登場。発狂フィーバーだよ!!

 

「それは流石に………。………因みに新婚生活とか何でそう言ったの?」

 

「そんなの、クロメくんと結婚したいからに決まってるじゃない」

 

……………良くわかるよ。なんかどっかで言ったような気がするけど、この流れは『私、大きくなったらパパと結婚するんだー』とか言ってるパパに甘々の娘さんだ。

今はいいよ?後々加齢臭だの何だので、『お父さんの洗濯物と一緒に洗わないで』とか冷たい目で見られるオチのように、期待させといて落とす流れだ。

前世での我が家系では二人の妹はそんな事無かった為、ホントにそんな話があるのかは知らんが、思春期の男女は繊細。

軽い性知識で勃○しちゃうお年頃なんだから、昔の事なんて『あぁ、そんな事もあったね』などと言って彼氏つくってヤリまくりなんだろ。

ハッ、リア充死すべし!!リア充を自慢するもの即死刑!!

…………思うに、リアルに充実なら別に彼氏彼女持ちじゃなくても、自分の人生に満足してるなら、それもリア充と呼べるのではないか?

まぁ、俺はこっちの世界で充実してるでいいんですけど?

 

と、そんなことはさておき、シロナちゃんの言葉にどうしても期待出来ないわたくしめ。

まぁ、結果を予想しちゃうと大体そんな感じだよねー。あははははは…………。

 

「ウン、アリガトネー。トッテモウレシイヨー」

 

とりま感謝ぐらいは返しておく。棒読み気味なのは考慮してもらいたい。ここでマジ本気で希望持ってると落とされるぞ。

 

「じゃあ約束ね。シロナとクロメくんが結婚出来るようになったら、絶対結婚しようね?」

 

「ウンウン。シヨウシヨウー」

 

ごめんよシロナちゃん!!俺はっ。俺はその言葉に期待出来ない!!未来見えるスコープとかあるなら喜んでするんだけど!!

どうしても、どうしても棒読みになってしまうんだァァ!!

 

「嬉しいなー。クロメくんとの結婚生活。きっと毎日楽しいんだろうなー」

 

「………そうだな。そうなった時は、みんな呼んで盛大にしよう」

 

あるかどうか分からない結婚式。呼ぶとしたら、まずは母さんだろ。その次にアキラ、校長先生や学校の先生。………俺学校の友達、シロナとアキラしかいねぇじゃん。ハッ、ボッチワロス。悲報 思えば友達二人だった件。スレ1つ立ったな。

というか、何で遊びの話がガチリアルな話になっていったんだろうか。どれ位で話が変わった「……クロメくん」のかってえ?

 

「ど、どうしたのシロナちゃん」

 

「………クロメくん。みんなって………誰?」

 

「…………えっ?あっ」

 

しまった。今のシロナはょぅι゛ょ化してたんだ。そりゃ知らないわな。

 

「…………そう言えばシロナちゃんは知らないんだったね、ごめん」

 

しかし、今のシロナちゃんってどれくらいの精神年齢に戻っているのだろうか。

俺しか知らないという事は、会った当初ぐらい。でも、シロナちゃんが本当に心を開いてくれるまでに1ヶ月ぐらいは経った。でもその1ヶ月間は母さんとも打ち解けている筈だ。

 

「シロナちゃんは俺の母さんを知ってるだろ?母さんにウェディングドレス選んでもらって着たらきっと凄いよ」

 

「…………その人は、ホントにクロメくんに必要………?」

 

「ーーーえっ?」

 

えっ?エッ?えっ?エッ?えっ?な、なんて言った?今しがたシロナちゃんっぽくない事を聞いたのだが。そんなシロナちゃんが言うはずないよねぇ〜。

 

「……………クロメくん。今の私、どお?」

 

「………ど、どおって聞かれても、可愛いよとしか言えないんだけど……」

 

「………ホントにクロメくんは、私の事可愛いと思ってるの?」

 

「あ、当たり前じゃないか。どれだけ俺の心の中で抱きしめた事か」

 

「………どれくらい抱きしめたの?」

 

「……数え切れないよ。可愛い姿を見せてくれれば抱きしめたくなる衝動に支配されそうになるんだ」

 

「……他にそんな事考えた人っている?」

 

「……いない……、かな。俺はシロナちゃんを助けた時からずっと可愛いと思ってた。あの時助けたのも、善意とかじゃない。シロナちゃんだったから助けたんだ」

 

「……もし、私が可愛くなくても助けたの?」

 

「それがシロナちゃんなら、俺は助けたよ」

 

…………さっきからめちゃくちゃ恥ずかしい事言ってるんだけど。

穴があったら入りたいよ(´;ω;`)。

 

「……じゃあ、クロメくん。抱き締めていいよ」

 

「……えっ?あ、うん。ありがとう……」

 

俺はギュッとシロナちゃんを抱きしめた。

胡座かいて座っているから、膝の上にシロナちゃんが乗ってる感じなんだが、めちゃくちゃいい匂いします。そして何よりやわっこいです(´;ω;`)。ロリコン殺しの服着て、更には柔らかいろりこんぼてぃを押し付けてくるなんて、反則じゃぁあ!!!

 

「……どう?私の身体。気持ち良い?」

 

「えーっと、なんと答えればいいのやら」

 

「正直に答えて」

 

「……気持ちいいです」

 

「ずっと抱きしめていたい?」

 

「……抱きしめていたいです」

 

「離したくない?」

 

「……離したくないです」

 

「シロナと結婚したい?」

 

「…け、結婚したいです」

 

「シロナと暮らしたい?」

 

「…暮らしたいです」

 

「シロナ以外いらない?」

 

「…いらないです」

 

…………ん?なんか今の返答違くないか?ヤバい。なんか寒気が。

恐る恐るシロナちゃんを見てみた。

そして、俺の目に写ったのはーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーえへへっ、嬉しイナー。クロメクン♡」

 

 

満面の笑みを浮かべながらも、目に光を灯していないシロナちゃんが俺を見つめていた。

 

ここからが俺の、二つに分かれた絶望と希望の分かれ道だった。

 

 




部活があり、作者もいよいよ大事な一年になります。
感想くれれば(ノシ 'ω')ノシ バンバン返しますけど、執筆の方はもしかしたら、1、2週間飛ぶかもしれない。
でも、シロナちゃんの為に(ノ゚ο゚)ノガンバルゾイッ!!

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