なんか違うぞこの世界   作:黒姫凛

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これはifの話。
順番からして、正常ルートを最初に出すんでしょうが、ちょーとかかってるんで、これ以上の先延ばし投稿は難しいのでifから先に出させていただきます。

展開としては、トラウマを持ったシロナちゃんをクロメが励ますか励ませなかったかの選択で、励ませなかったのならと言う話。

簡単に書いたので、頭をフル回転させる必要は無いです。


if ヤンデレシロナちゃん

「…………シロナ。本当にお前がそれを望むのか?」

 

「何を言ってるの?当たり前じゃない。だから、私はこうするのよ」

 

対峙するのはカレンとシロナ。

しかしシロナは様子がおかしい。明らかに何か違っている。手には赤く染まったナイフ。表情は全くの無表情。顔や髪にも赤が飛び散っており、ナイフからは真新しく血がぽたぽた垂れている。

 

「…………私が、選択を間違えなければ、こんな事には……」

 

「正しい選択をしても、間違った選択をしても、結局返ってくるのは私が皆を殺す事実だけ。安心してよカレン。今までのよしみで楽に殺してあげる」

 

「私は死ぬ事に抵抗はない。だが聞かせてくれ。シロナは私達を殺して何を望む?そんな事したらアイツだってーーー」

 

「ーーークロメの事も知らないのに、クロメの事を語るな」

 

ーーー瞬間。擬人化であるカレンの反応も掻い潜って、シロナの持つナイフが心臓を一突きした。

ビシャッと吹き出た鮮血は、更にシロナの髪や肌、服を赤く染めていく。

 

「……シ、ロナ」

 

「さようならカレン。私は、貴女と出会えて、良かったと思ってる。でもダメ、クロメと過ごすには、貴女達は必要ないの」

 

「…………あの時、アイツにシロナを任せていれば、こんな事にはならなかったな。………済まない、シロナ。私はお前の気持ちなど、考え……て、なかっ………た………」

 

シロナの肩にカレンがもたれかかった。

その身体は冷たく、それは死亡したと確信できる事。

シロナは、カレンの亡骸をゆっくり地面に寝転がらせ、若干千鳥足で森の中に歩き出した。

 

「…………待ってて、クロメ。すぐに行くからね」

 

月に照らされた狂気と血に染まった表情は狂人の笑を浮かべていた。無邪気だったシロナの面影を全て殺し、殺人鬼としてのシロナを誕生させた。

既にクロメのポケモン達は葬り去られ、残っているのはシロナだけ。

クロメの旅は中途半端に、最悪の展開で終わりを告げだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………んんん???

 

…………なんだこれ?

 

ふと目が覚めたら真っ暗だった件。

何言ってるか分かんないと思うが俺も何言ってんのか分かんない。

取り敢えず目隠しとかされてるのか?

 

ーーージャランッ。

 

………アレ?手が動かせねぇんだけど?

おっかしいなー?あ、アレ?足も動かねぇ。

なんか足につけられてるのか?ジャラジャラ落としてるから鎖でもついてんのかねぇ。

はっはははははっ、鎖がついてちゃ動けないよね。びっくりしたびっくりした。はっはははははっ………………。

 

 

 

んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん???????????

何その状況!?!?!?

 

おっかしいな。俺の記憶が正確なら、ドラセナさんと会話して別れたはずなんだけどなぁ?

なんでいきなり暗点からの縛りプレイ?誰得?

ていうか声も出せないんだけど!!

 

うわーーーぁぁあ!!!!アリアー!!サーヤー!!ミミー!!ミカンちゃんんん!!!シロナァああ!!!誰でもいいから助けてくれぇ!!!!

 

 

 

 

「ーーー呼んだ?」

 

 

 

この声はシロナ!!なんか捕まってるみたいなんだ!!助けてくれぇ!!

 

 

「…………どうして?」

 

 

え?どうしてって、こんな拘束いつまでもされていたいドMじゃないんだ俺は。頼むから助けてくれよぉ。

 

 

「…………でも、拘束してないと、他の女のところに行くんでしょ?」

 

 

………へっ?何の話?

別に俺は女好きでも無く、女のところに行きたいとか思ってないから。真面目ちゃんだよ?真面目ちゃん。

 

 

「…………でも、私以外の女を抱いたよね?」

 

 

えええっと、いや何と言うか………。

………まさか懺悔しないと解いてくれない感じ?

 

 

「懺悔するような事でもあるの?教えて。私はクロメの全てを知っておきたいの」

 

 

いや取り敢えず拘束をですね……。

 

 

「外さないよ?」

 

 

え?

 

 

「絶対に外さない」

 

 

え?ええ?

 

 

「私が一生、クロメのそばに居るから。他の女なんていらない。私だけを見ていて欲しいの。私の内面も外面も行動一つ一つを貴方の心に焼き付けて欲しいの」

 

 

…………ちょっと待って。今俺視界塞がれてるけど明らかに異常だってのは分かるよ。きっと目が血走ってる。まずは落ち着いていこう、ね?

 

 

「…………私はいつでも冷静だよ?今おかしいのはクロメの方だよ?クロメはいつもカッコよくて頼りになって私の恩人で大好きな人で大切な人で私の王子様で私の正義の味方なんだよ?クロメが私を守ってくれて助けてくれて大切にしてくれているんだよ。でもクロメは私の愛を受け止めてくれない。他の女のところに行っちゃう。そんなの嫌……、そんなの嫌だ。クロメはいつも私のそばにいなきゃ行けないんだよ?クロメは私以外と会話しちゃいけないんだよ?クロメは私と手を繋いで過ごしていかなきゃならないんだよ?クロメは私しか見ちゃいけないんだよ?クロメは私の手料理しか食べちゃダメなんだよ?クロメは私を愛していなきゃならないんだよ?だってそうじゃない。私達は相思相愛。赤い糸で結ばれた運命の相手なの。他なんていらない。私はクロメが、クロメは私がいればいいの。考えちゃダメ。全て私だけを考えて。起きた時もご飯を食べる時も歯を磨く時も私を抱きしめる時もキスする時もエッチする時も寝る時もいついかなる時全て私がだけを考えていて。私はクロメを愛してる。この世界に存在する何よりも愛して恋焦がれて情熱的に愛を欲してるの。火照る身体の疼きをいつもクロメで癒してた。でもやっぱり本物じゃないとダメ。指じゃ我慢できないの。私はクロメの愛をたっぷり注げる。どんなプレイだってクロメが望むなら雌犬になり座がる。足の指もしっかり舐めてあげる。だからクロメも私だけを愛して。本当は殺してでも一緒になりたいぐらいだけど、そうしちゃったらクロメの声が聞こえなくなっちゃうから嫌だ。あっ、そうだ。これから毎日クロメの血を飲めばいいんだ。クロメも私の血を飲めばこれでいつでも一心同体になるね。ふふふっ、素敵だなぁ。これから毎日クロメを感じられて嬉しいなぁ。ねぇクロメ、子供は何人欲しい?私はサッカーチームが2つ出来るぐらい欲しいなぁ。クロメとの子供なら物凄く可愛いと思うし、かっこよくなると思うんだ。毎日毎日家族でじゃれあってずっとここで過ごしていきたいね。だからね?周りは邪魔なんだよ。カレンたちには悪かったけど、私たちの邪魔をしないように片付けておいたよ。えっ?殺したかって?……………なんでそんな心配するの?クロメは別に関係ないじゃん。これからここで過ごしていくのに、そんなこと気にしたって時間の無駄だよ?えっ?俺はここで過ごすつもりはない?何言ってるの?クロメは私の事を愛してるんだから、何処で暮らそうが関係ないよ?むしろ私もここは少し嫌なんだ。誰かに邪魔されるのが嫌だ思ってこんな汚い所に住むことになるんだから、私の事、幻滅しちゃうよね?でも分かってクロメ、怒らないでクロメ。私は真剣に何処が良いのか考えたんだよ?必死になって探して、やっと誰にも見つからないところが見つかったんだ。殴ってもいい、蹴ってもいい、半殺しにしてもいい。でも、私はクロメの事を愛してるってことを知って欲しい。いついかなる時もクロメの事だけしか考えてない。どんな時でもクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメクロメ、全てクロメの事だけを考えてるんだよ?だから私を捨てないで、嫌いにならないで、幻滅しないで。もしクロメにそんな事思われたら私、生きていけなくなる……。えっ?俺はシロナを嫌ったりしないって?………クロメは本当に優しいね。だから私はクロメが大好きなの。その声もその顔もその仕草もその表情もその瞳もその髪もその手もその足もその指もその内臓もその骨もその唾液ですら私は大好き。だからクロメも私の全てが好きなんだよね?いいよ。クロメになら全て差し出せるよ?だからここで暮らそ?私が全てやるから。何もかもスベテ。ダカラ安心シテ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー私ト一緒ニナロウ」

 

 

 

 

俺の意識は目隠しが取られると同時に失った。

 

目の前にあったのは、美しかった黄金色の髪に赤が混じり、綺麗に整っていたシミ一つない顔や黒いコート状の上着や白い肌を赤く染め、目に光が無かったシロナの姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………コレデ、ズット一緒ダヨ、アナタ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー世界が一つ、無条件で破壊されました。

 

ーーー見直し及び検討の後、新たな世界の制作を開始。

 

ーーー別ルートから『審判』の物語をスタートさせます。

 

ーーー創造神『アルス』は破壊を執行し、『審判』の誕生を急がせなさい。

 

 

 

 

 

 

 

「言われるまでもありません。全ては、我が主のために」

 

 

 

 

ーーー構成開始。シークエンスに入ります。

 

ーーー時空間軸の固定完了。時間の概念の定着を確認。

 

ーーー了解。これより、『審判』転生計画、第3垓3654京6136兆9820億2975万4972回目を行います。

 

ーーー願わくば、次のルートで出来る時を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんなifルートぶち込まれても分かんないよね。
だからごめんなさい。
出来たら早く出すんで待ってください。

待っていてくれる人にはホント感謝感激です。
作者もマジで忙しいんですけど、何卒これからもよろしくお願いします。

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