「よしゃ新人戦頑張るでェ」( `ω´ )ふんすっ
ーーー次の日、台風。
1週間更に試合の為の練習が行われる。_| ̄|○ガーン
ーーー先先々週。
「よしゃ明日こそ頑張るでェ」( `ω´ )ふんすっ
ーーー次の日、またもや台風。
それによって、更に1週間伸びる。_| ̄|○ガーン
ーーー先々週。
「よしゃ明日は雨大丈夫だな。頑張るでェ」( `ω´ )ふんすっ
ーーー先週。
「新人戦終わったー。さぁ小説書くでぇ」( `ω´ )ふんすっ
ーーー次の日、修学旅行。
「( ˙-˙ )oh......しかもケータイ禁止……」_| ̄|○
という訳で忙しくて書けませんでした。
そしてなんということでしょう。小説の書き方を忘れてしまった。
惰弱惰弱人に言ってたら俺が惰弱になってた。
という訳でもないんですけど、待ってた人、ただいま。
頑張ります。………駄作だけど。
PS いつの間にかお気に入り200人突破してた件。これを機に、お気に入り百人突破記念話とか書かないとダメですかね。時間あったら書いときましょう。
待ってた人、そして感想くれた人。感謝感激。
ーーー私は惨めだった。
ーーー私は空っぽだった。
ーーー私は………、1人だった。
ゴミの山で生まれた私。
冷たく降り注ぐ雨が、生まれた私の身体を鋭く愛撫する。
生まれて初めて、最初に思った事が、ただ冷たいだけの『孤独』だった。
何も無い。私の中にも、何も無い。
ゴミを見つめ続けるだけの毎日。
止むことのない雨が、いつまでも私の身体を冷たく撫で続け、私を少しずつ死に近づけていた。
ーーーこれが当たり前なのか、と。
私の周りには用済みになったゴミしかない。その中にいる私も、用済みになったゴミと変わらない。
誰も見向きせず、誰も気にしようとしない。
所詮ゴミ。混ざっても砕いても、出てくるのは使えなくなったもの。即ちゴミ。
上を見上げれば、いつも薄暗い雲が空を覆っている。
私は生まれてからずっとその空を見続けていた。
変わる事の無いただただ雨を降らす曇り空。
虚ろな目で私は、いつも見ていた。
悲しくは無い。嬉しくもない。辛くも……ない。
こんなものだと。私は理解した。
ゴミは再利用されるまで動く事は無い。
それが何時なのかは分からない。明日、明後日、明明後日、1ヶ月後、2ヶ月後、半年後、1年後、5年後、10年後、100年後、1000年後ーーー。
ゴミ溜めという止まった時間の中で、私はずっと待った。どれだけ待ったか分からない。
やせ細る私の身体との根気勝負。
変わらない時間が流れ、変わっていくのは私の寿命。
何時しか、目を開ける事さえもめんどくさくなった。
そっと目を閉じ、誰とも会話する事が無かった為に必要の無い口を噛み締め、滴る雨を身体で受けながら、私はそのまま意識を手放した。
生きてる事って、辛いのだと。
私は、生まれた私は、そう理解した………。
そんなある日、生まれて初めて、雨が止んでいることに気付いた。
ゴミの山に出来た水溜まりが、日光の光を反射させ、薄暗かったこのゴミ溜めを明るく照らしていた。
最後に、陽の光が見れた事はとても嬉しかった。
目尻が熱くなり、雨も降っていない筈なのに、私の頬を水滴が伝った。
そんな光景を見ながら、私は目を再び閉じていく。
体力はもう残ってはいない。
悔いはない。寧ろこんな光景を見れた事は、短い間だったが、私が生まれて生きていた中で、素晴らしいと感動出来たのだ。
そんな光景を見ながら死ねるなんて、私は運がいい。
願わくば、今度生まれる時は真っ当な生活を送りたい。
ご飯を食べて、動き回って、いっぱい寝て、いっぱい話したい………。
そんな想いをのせながら、私は意識を深く手放した。
そこに、光がある事も知らずに。
ーーーッ!!!!
飛び出す瞬間、余波に耐えきれたかった地面に靴裏の形がぽっかりと空いた。
狙いは必中。穿つは2匹の敵。
カレンは自身の持つ刀を握り直し、カラマネロの懐目掛けて刀を振り上げる。
1歩ズレ、その刃を紙一重で躱したカラマネロは、カレン目掛けてムチのようなしなやかな腕を、胴目掛けてカウンターを仕掛けた。
が、カレンは右足を上げて右から来る腕を防ぎ、左から来た腕を跳躍で躱す。
ポケモンにはパラメーターで6個の能力が全て数字化されて表示される。しかしそれはゲームの中であって、実際はパラメーターなどは無く、どれほど強いかなんて、戦って見ないと分からないものだ。
そして何より、擬人化ポケモンというのは、ポケモンという生態の枠から飛び抜けており、擬人化でないポケモンの倍以上の能力を持っているとか何とか。
実際ジャンプすれば軽々十数メートルの木を越す事も出来るし、技の威力は計り知れない。
しかし、幾ら能力が飛び抜けているって言っても、それでは意味がない。実際問題、今のカレンの攻撃はダメージを与えられているものの、躱されている攻撃もある。
能力が全てでは無いし、当たらなければそれは普通の攻撃と同じだ。
経験の差というものもあれば、コンビネーションと言った筋もある。
単に能力だけを過信しているだけではポケモンバトルでは勝ってはいけないだろう。
「カラマネロッ、『つじぎり』!!」
「カレンッ、『りゅうのつるぎ』!!」
再びカラマネロとカレンが交差する。
斜め右から刃を入れ込み、腰の回転と背筋、腹筋に力を入れバク宙。バク宙の最中、カラマネロの『つじぎり』を全て弾き、更に着地と同時に横から一太刀カラマネロに叩き込む。
「ーーーッ!?」
急所に当たった攻撃は、カラマネロを怯ませるには十分だった。
防御が間に合わなかったカラマネロは、後ろに倒れ込む様に地面から足が浮いた。
更に追い打ちをかけるように、カレンはカラマネロに飛びかかる。
「クロバットッ、『エアスラッシュ』!!」
カラマネロとカレンの丁度上に出現したクロバットから、鋭い4枚の衝撃波が放たれた。
衝撃波は何処に当たったのか、白い爆風を起こし、カレンとカラマネロを包み込む。
爆発音と共に広がる煙は、クロバットまでは届かないが辺り一帯を覆い尽くす。
クロバットはそんな中でも、カレンとカラマネロの姿を捉えていた。超音波を放ち、暗闇の中で自在に飛ぶことの出来るコウモリ特有の能力。不意打ちなど、クロバットには通用しない。
しかしそれは、音波で最低限感知できる事だけであって、反射速度が早くなる訳では無い。
即ちそれは、反射速度よりも早くクロバットに近付けられれば、クロバットは逃げる事が出来ない。
「ーーーッ!?」
クロバットはハッとする。
カレンの位置が瞬間的スピードで自身に向かっている事に。
空中というひこうタイプのホームグラウンドでは、ひこうタイプが圧倒的有利。しかし、攻撃が当たれば有利もクソもない。
煙の中から飛び出す影。
無論、刀を構えたカレンである。
煙を断ち切り、横構えに刀を握ったカレンは、一瞬にしてクロバットの目の前に現れる。
「ーーーッ!?」
「ーーー遅い」
すれ違いざまに一閃。
ひこうタイプの領分である空中でも、狙いは必中である一閃を受けては墜ちるしか無かった。
斬られたクロバットは、抵抗する力も無く静かに地面に落ちた。
カレンもその後に地面に足を下ろす。
「………嘘だろ!?なんの技無く一撃で終わらせやがった……!!」
「畜生ッ!!これが人型と元種の格差かよ……」
クロバットは倒れたものの、カラマネロは未だ健在である。
2対1の不利な状況下でも、一撃必中を見せ、見事に一体撃破。男達は苦虫を噛み潰したようにギリギリと歯を食いしばる。
「今頃で遅いけど、降参するなら今のうちよ。子供だと思って舐めてかかった自分達を恨む事ね」
全く持って今更である。
しかし、シロナの言葉は更に男達を炙る言葉のようにも捉えることが出来る。実際、男達は眉間に皺を寄せ、青筋をぴくぴくさせていた。
「調子乗りやがって……。負けて泣いても赦してやんねぇからな!!」
クロバットのトレーナーの男は、クロバットをモンスターボールに戻した。そして、新たにモンスターボールを取り出し、宙に投げ捨てる。
モンスターボールが開き、ポリゴンと同時に現れたのは、カロス地方に生息する『ホルード』であった。
「ちょっと!!使用ポケモンは一体ずつじゃなかったの!?」
「ハッ、誰もそんな事言ってねぇんだよ!!大人を怒らせた事、後悔させてやらァ!!」
大人(笑)は腕を組んでしたり顔でシロナを睨みつける。
シロナは小声で『大人(笑)、だっさ』と口ずさんでいた。
俺はシロナをこんな下品な子に育てた覚えは無い。
「カラマネロ、『ばかぢから』!!」
カレンの後ろから現れたカラマネロ。
腕をフルスイングで振り、草を刈るように横から腕が迫る。
カレンはそれをブリッジで躱し、足でカラマネロの顎を蹴り上げ、宙に浮いたカラマネロの腕を掴む。
「ーーーはぁああっ!!」
そのまま担ぎ、カラマネロを背負い投げ。
地面に叩きつけるのではなく、逆にホルードに投げ渡した。威力も付けて。
「受け止めて投げ返せ!!」
ホルードの自慢の耳も使い、難なく受け止めた後、すぐに振りかぶってカラマネロを投げた。若干カラマネロは涙目である。
そんな
「力比べだ!!『きあいパンチ』!!」
「カレンッ、『りゅうのこて』!!」
背中の鞘に刀を収め、青紫色に輝く両拳を握り、迫るボルドーの拳と打ち付けあった。
ホルードの一撃は重い。流石穴掘り名人であり、ワンリキーファミリーに次ぐ力持ちである。
ぶつかり合った拳を離し、地面に着地したと同時に転ばす為に膝の関節に足を引っ掛ける。が、それを悟ったのか、ホルードは狙われた足を上げ、そのままかかと落としを繰り出してきた。
「ーーーチッ」
カレンから思わず舌打ちが聞こえる。上手い具合にホルードはカレンのペースに敢えて乗り、機会を伺っているようにも見える。
カレンはかかと落としを躱した後、すぐさま立ち上がって距離をとる。
巨体とは思えない身のこなしに苦虫を噛み潰したような顔をするカレン。だが、その場で終わるカレンではない。
距離をとった後、柄を握り直し、ぐっと体重を前に乗せて低い体勢のまま飛び出した。
「天まで届けっ、『のぼりりゅう』!!」
ジャンプして拳を握り、勢い良く地面を殴りつける。拳を中心に地盤が崩れ、巨大なクレーターの出来上がり。すると、クレーターから次第に土の柱が出来始め、何時しか龍の姿に変わっていく。
5体の龍となった柱は、天を昇るように上へ上へ進み、その龍の一つである柱の頭に刀を刺して仁王立ちするカレン。黒い振袖のコートをはためかせ、右手を前に掲げた。それと同時にカレンが乗る龍を除く、4体の龍がホルードに襲いかかる。
それぞれ違う動きをした龍は、四方向から押し寄せて逃げる隙間を与えない。
「『あなをほる』で地面に逃げろ!!」
すかさず指示を出し、ホルードはすぐさま耳をドリルのようにして穴を掘っていく。
しかしおいそれと逃がすカレンではない。
一体の龍がホルードの穴に突進していき、他の三体の龍も地面にぶつかっていく。ぶつかっていくとは言葉通りでなく、障子破りのような指を障子に突き刺していくような感じで、龍は地面へと潜っていく。
まるで水面を泳ぐかのように龍は地面を這い、無造作に動いている。
「ーーーつっかまえた!!」
一体の龍がホルードを鋭い牙で挟み込んで地面から放り投げた。
飛び出したホルードは地面に足をつけることが出来ず、一気に空に飛ばされる。
「トドメくらええええええ!!!」
シロナの叫びと同時に、カレンの乗る龍含む5体の龍がホルードに狙いを定めて昇っていく。
身体をジグザグに揺らし、天を昇る龍を現したこの姿は、正しく昇り龍。可憐で美しく空を昇る龍は、まるで本物かのよう。
空中での動きは地面とは違って動きが制限され、5体の無造作に動く龍を避ける事など至難の業である。
しかし、ホルードは空中で体勢を整えると、躱して上手く耳で龍のヒゲを掴み、龍の上に着地した。
「行けホルード!!『アームハンマー』ッ!!」
耳に力が篭もり拳を握る。
着地後、低い体勢で突っ走る。迫り来る龍を易々と躱し、カレンの乗る龍に足を向けていた。
迫る龍を殴っては吹っ飛ばし、龍を土に変えていく。ボロボロになった龍は、土片をばら撒き崩れていく。
「喰らいやがれぇ!!」
「『げきりん』!!」
ーーー『げきりん』発動。
ドクンと心臓が疼く。
紅能に呑まれる身体が、奥から湧き立つように膨れ上がり、強く強くと燃え上がっていく。
変わり始めたのは髪だった。透き通った青紫色の髪は紅に染まり、瞳も紅く染まっていく。
これがドラゴンタイプ最強の技、『げきりん』。
理性を吹っ飛ばして唯ひたすらに攻撃を繰り返す大技。
カレンの乗る龍が動いた。
『げきりん』発動時は、攻撃力素早さ共にパワーアップし、その威力は元の数倍。しかし、一定時間が過ぎると『こんらん』状態に陥り、自分を攻撃してしまう。
喰らえば一撃、外れれば自縛。諸刃の剣である技を使う場は本当に終盤のみである。
シロナも、それを分かってカレンに指示をしたのだろう。
見ていて分かるが、シロナもカレンも成長している。それこそ、生き生きしている。
多分だが、このバトルはシロナとカレンの勝利だ。
それが今のシロナとカレンは気付いてはいないだろうが、それはこのバトルに集中しているからこそだ。
近づくカレンとホルード。
力の差を分かっているのか、ホルードの表情には冷や汗が見られる。
しかしそこで止まれるわけはない。龍の上を走るホルードが止まれば、一瞬で振り落とされる。そうなれば、もうホルードの負けは決定しているも同然だ。
耳の拳を握り、思い切りジャンプ。振りかぶってハンマーになった拳を振り下ろす。
カレンも、鞘に戻した刀の柄を掴み、そのまま飛び上がる。
そして、すれ違う瞬間。
振り下ろされた拳をカレンは抜刀した刀で防ぎ、滑らせるように拳をいなす。自然と流される攻撃が、ホルードの懐へとカレンを誘う。
そして顎を蹴り上げ、怯ませたところで追い打ちをかける。
速く、鋭く、そして重く。
縦横無尽にぶった斬り、トドメの一撃として土手っ腹に拳を叩き入れた。
力の乗った拳+重力によって、ホルードは勢い良く落下していく。
時間はかからず、落下して1秒足らずで地面に衝突した。
砂煙が立ち上り、クレーターを新たに作ってホルードは地面にめり込んでいた。
「言わずもがな、シロナの勝利だな」
ズーンと響く音と共に、俺の声が響いていく。
カレンの『げきりん』状態はモンスターボールに戻すと解除される為、シロナはホルードの確認が出来次第カレンをモンスターボールに戻した。
「お疲れ様だな」
「……どう?私達も成長してるでしょ?」
シロナは自然と笑を零し、それに釣られて俺も顔が綻んでいく。
「ああ。シロナ達も強くなったな。カレンとのコンビネーションも凄かったよ」
「もう、隣に立てるぐらい強くなった?」
「……それは、どうだろうな。ホントに強くなっだけど、俺達も成長してない訳じゃない。いきなり追いついたってのはまだだろうな」
「でも、また1歩クロメに届いた。今はそれで十分」
シロナが身体を預けてきた。
見て分かるが、シロナは緊張していただろう。いくら俺に成長した姿を見せるのなんの言っても、不安もあっただろうし、心配も心のどこかにあったんだろう。
だけど、ここまで成長してくれていた。
見るからに傷ついていた少女はもういない。今ここにいるのは、成長し始めた前に進む少女だけだ。
俺も、もっとシロナが安心出来るようにしなくてはならないな。
「……ふざけやがって」
不意に、立ち尽くしていた男達が睨みながら零した。
それは諦められていない、屈辱と憎しみ、尚且つズタズタにされたプライドが許さないとでも言っているかのようだった。
「もう勝負はついたろ。大人しく引き下がってくれ」
「馬鹿なこと言ってんじゃねぇぞガキが!!てめぇらなんて、拳一つで十分だ!!」
負け犬の遠吠えとはこの事だ。
つかつかと二人の男が拳をゴキゴキ鳴らして歩いてくる。
ここでアリアぐらいに殴らせるのもいいかもしれないが、まだ相手は手を出していないため、殴って来ないと正当防衛が成り立たない。もし手を出したら、それこそ相手が漬け込んでくる。それはシロナも理解したようで、俺の胸に隠れるように身を寄せてきた。
「ガキが。大人に刃向かった事、後悔させてやらァ!!」
咄嗟にシロナを守る為に抱き締めた。
振りかぶった拳は止まることなく振り下ろされ、俺の顔面にーーー。
「辞めなさい!!」
当たること無く、逆に男達が吹き飛ばされた。
何事かと思い、声が上がった方を見る。
頭に大きなスピーカーのようなものを付けた八重歯が口から飛び出している羽の生やした少女と、黒い髪に首元に爪やらなんやらと付けたネックレスを下げ、ゲームで見たことあるような髪型をしている女性がいた。
「ああっ、あんたは!?」
「『竜使い』の、ドラセナ!?」
おおっ。道理で見た事ある髪型だ。
という事は隣にいるのは『オンバーン』だな。擬人化もなかなかカッコイイじゃないか。
「……貴方達。子供に暴力を振るうとは何事ですか!?今の勝負が気に食わないのなら、私がお相手致します」
「い、いや。俺達はもう帰ろうと……」
「では早々に立ち去りなさい。そして金輪際、子供に集るような事はないように」
「はっ、はいぃ!!」
威勢のよかった男達は、掌を返したように逃げ去っていく。
ざまあ無い。
さっきまで怖い顔をしていたドラセナは、男達がいなくなると顔を緩め、ゲームでお馴染みの微笑みになった。
「大丈夫でしたか?全く、子供に暴力を振るうなんて許せませんね」
「助けて頂き、ありがとうございます」
「いえいえ、当然の事をした迄です。それよりも、見たところここら辺の子では無いようですが、どちらから?」
「俺達はシンオウ地方から。ある目的の為にカロス地方に来ました」
「まぁ、シンオウ地方?私も、シンオウ出身なの。カンナギタウンって分かるかしら?」
「マジですか!?カンナギタウンって俺達の住んでる隣の街ですよ」
「あらあら偶然ね。……改めて、私はドラセナ。訳あってカロス地方で修行の旅をしています」
「俺はクロメ。で、こっちが…、…シロナ、どうした?」
さっきから何も話さないシロナ。
違和感を覚えて、俺はシロナの顔を覗き込んで見る。
そして俺は、後になって後悔してしまった。あんな顔をさせたくないと、誓った筈なのに。今のシロナは、……出会った時と同じ顔をしていた。
「……うそ。なんで、なんで……?なんでこんな所に……」
突然震えだしたシロナ。身体が冷たくなっている。
気温のせいではない。明らかに何が起きている。
「…………嘘だと言ってよ、ここまで来たのに……、また……、またなの………?」
「マジどうしたんだよ。様子おかしいって」
「いや……、いや。もう戻りたくない………。暗いとこは嫌、寒いとこはいや、痛いのはいや……」
「シロナ!!おい!!ホントどうしたんだよ!!」
マジ危ない状況だ。
いきなり震えだしたかと思うと、俺にすがるように怯え始めた。
ドラセナも、何が起こっているのか把握出来ていない。
「シロナ!!おい、シロナ!!」
「どうして……?どうして、どうしてよ………」
「…………どうして、ここにいるの?『お母さん』」
物語は、進展すること無く、更にドブ沼へと落ちていった。
次はいつ出来るか分かんないけど、頑張ってはやめにだすでぇ